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3DCGアニメ『フレンズ もののけ島のナキ』動員100万人突破

 12月17日より公開中の映画『フレンズ もののけ島のナキ』(山崎貴監督、八木竜一監督)の観客動員数が100万人を突破したことが16日、わかった。今月15日までの30日間の成績は、動員103万9218人、興行収入13億5753万9150円。今年に入ってアニメ映画では『映画けいおん!』に続いての100万人突破。漫画原作やテレビアニメからの派生ではないオリジナルキャラクター、独自の新しい映像表現とストーリーテリングで勝負した作品のヒットは、これからの日本製3DCG作品にも希望を残した。

ナキとコタケ (C)2011『friends もののけ島のナキ』製作委員会

ナキとコタケ (C)2011『friends もののけ島のナキ』製作委員会

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 配給の東宝によると「インターネットの書き込みなど口コミでの作品評価が非常に高く、また客層も、ファミリーはもちろん大人にも多く劇場に足を運んでいただけた」という。

 公開1週目の週末が観客動員、興行収入ともに4位だったものが、公開3週目の正月興行(12/31〜1/1)で観客動員第3位、興行収入では第2位にランクアップ(ちなみに第1位はトム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』)。年が明けて、新作映画が続々と公開される中、5週目(1/14〜1/15)に至っても6位につけている。先週末まで全国300スクリーン以上で3Dまたは2Dで上映されおり、30日間の人員構成比は3D:51.1%、2D:48.9%となっている。(ランキングは興行通信社調べ)。

 同作は、ピクサーやドリームワークスなど米国勢がリードする3DCGに、日本独自のキャラクターと物語、技術でチャレンジした意欲作。『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズの山崎貴監督とCG制作会社・白組の同僚、八木竜一監督が組み、6年をかけて作り上げた。

 物語は、小学校の教科書にも採用されたことがある浜田廣介の童話「泣いた赤おに」が原案。赤鬼が人間たちと仲良くなろうとすること、その代償として大切なものを失うことなど、原作のエッセンスを生かしながらも、独自のキャラクターたちよって、より奥深い物語が展開される。

 映像面では、背景となる木々や家屋などをミニチュアで作り、それに合わせたライティングと質感を持ったフルCGのキャラクターを組み合わせ、全く新しいルック(見た目)を生み出した。ピクサーなどの海外の3DCG映画ともまた違った独特の温かみを感じさせる作品となっている。

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