人気ボーカルデュオ・CHEMISTRYの川畑要が、来年1月スタートの俳優・向井理主演の連続ドラマ『ハングリー！』（毎週火曜　後10:00 関西テレビ・フジテレビ系）で俳優デビューすることが4日、わかった。川畑が演じるのは、向井演じる主人公・山手英介と組んだロックバンドのドラマーで、バンド解散後に山手らと共にフレンチレストランを始めるという役どころ。“本業”のボーカルではなく、ドラマ―役として今作に臨む川畑は、役作りのため、自らドラムセットを購入。「実は昔からずっと（俳優業に）興味があったので、すごくうれしかったですね。初めてのことですし、楽しみです。360度、意識を集中していこうと思います!」と気合十分だ。

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　同作は“ロック＆フレンチ”をテーマに、ミュージシャンになる夢を諦めた30歳目前の主人公・山手英介（向井）が、母の死をキッカケに心境が変化。かつてのミュージシャン仲間とともに自分のレストランをオープンしようと奮闘する姿を通し、挫折や仲間との絆、ライバルとの対決といった様々な要素を織り交ぜ、主人公の成長ぶりをコメディタッチで描く。

　今回、川畑演じる藤沢剛は、かつてロックバンド・ROCKHEADでドラムを担当。バンドを解散し、実家のお寺を継ごうと決心した矢先、メンバーだった英介（向井）からフレンチレストランに誘われ、共にレストランを始めることになるという設定。タンクトップがトレードマークで、筋トレが趣味。厨房でも、暇さえあれば筋トレをしているという設定。同じく元バンドメンバーで、共にフレンチレストランで働く仲間として、元ギタリスト・住吉賢太役に塚本高史、元ボーカリスト・平塚拓役に三浦翔平が出演することは先ごろ発表されたが、ラストを飾る“サプライズ”出演者として川畑が抜擢された。

　ドラムの経験がなかった川畑は今回の役どころに合わせ、自宅での練習に加え1回3時間、週に2回のペースでレッスンに通うなど、役作りに余念がない。先ごろ行われた収録では、バンドメンバーと共に初めての音合わせを行ったが、スタッフから「すごいリアリティのある演奏で、さすが！！」とベタボメ。同じバンドメンバーで主演の向井について川畑は「いやぁ、背がおっきいなーって（笑）。すごく穏やかな、優しそうな方だなーと。向井さんはベーシストの役なので、初めてお会いしたときに『同じリズム隊ですね』という話もしました」と、しっかりコミュニケーションを図っているようだ。

　同作のプロデューサー・河西秀幸氏は、川畑の起用について「リアリティを追求するため、バンドメンバーには本物のアーティストを入れたいと思っていました。ボーカル役だと確実に売れてしまいそうなバンドになるので（笑）、あえてドラム担当という制作サイドの“遊び心”に完璧に応えてくれています！」と意図を明かす。また、文字通り同ドラマの“バンマス”となる向井も川畑について「最初は何でドラムなのと思いましたが（笑）、キャラクターはピッタリです。自分が出来る事があれば助けになるし、とにかく楽しんで頂ければ一番良いかなって思います。そうすれば新しい何かがきっと生まれると思います！」と太鼓判を押す。

　2001年にCHEMISTRYとしてデビューし、1stシングル「PIECES OF A DREAM」が16週連続TOP10入りという偉業を達成。その後も数々のミリオンヒットを生み出し、ボーカルデュオの代名詞となった川畑。今回の役者デビューは、自身のアーティストとしての幅をさらに広げる大きな分岐点となりそうだ。

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