俳優・市原隼人が約2年ぶりに主演する10月スタートの連続ドラマ『ランナウェイ〜愛する君のために』（毎週木曜　後9：00　TBS系）の追加キャストが発表され、KAT-TUNの上田竜也、菅田将暉らの出演が17日、わかった。この日スタジオでの撮影初日を迎えた上田と菅田は、無実の罪で刑務所に収監された囚人の役づくりのため、市原とともに髪の毛をバッサリ切り、長さ6mmの坊主頭に変身。中学生以来の坊主頭という上田は「新境地といった感じ。これを機に坊主がブームになればいいな」と語り、菅田も「坊主になってスイッチが入りました。一新して清々しいです！」と気合いをのぞかせた。

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　同局は、20年間にわたり放送された国民的ホームドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の後枠として、10月から“木曜9時”にドラマ枠「木曜ドラマ9（ナイン）」を新設。その第1弾となる今作は、無実の罪で刑務所に収監された4人の若者たちがそれぞれの目的を果たすために脱獄し、あらゆる試練を乗り越えながら北九州から1000km離れた東京を目指す逃亡劇を描く。

　4人の脱獄チームのリーダーを務めるのは、市原演じる元コック・葛城アタル。傷害致死で懲役6年を言い渡されるも、収監中に恋人・佐々岡由紀（福田沙紀）との間に心臓病を患った娘が産まれ、命が危ないと知り脱獄を決める。そのほかのキャストには殺人罪で懲役10年の元ヤクザ・河島龍之介役に塚本高史、覚せい剤取締法違反と公務執行妨害で懲役4年の元ホスト・滝本空哉にKAT-TUNの上田竜也、逃亡チーム最年少にして覚せい剤取締法違反で懲役3年の元バイク便・加賀美瞬に菅田将暉が決定した。

　バリカンでの“断髪式”を終えた上田は「頭を刈ったことで、いよいよ『ランナウェイ』の撮影に入るという実感があります。坊主頭の4人で移動って、ビジュアル的にめったにありえないと思うので、そこも見どころ」とアピール。スタッフからも「かっこいい！」と好調で、菅田も「ビジュアルは大きなポイント。脱出する空間に似合う姿になり、役づくりとして何をしたらいいのかはまだ分からないけれど、形から入るのも一つではないかと思うので無駄にしないようにしたいです」と新境地に期待を込めた。

　同ドラマでは“脱獄”という一見許されざる行為を描くが、その本質は4人の若者と1人の少女が理不尽な運命に立ち向かっていく“未来を切り拓く”闘い。勇気と希望、支え合う大切さ、友情、家族愛といった、さまざまな出来事で浮き沈みする今の日本に必要なものを伝える青春群像劇だ。スリルとサスペンス、手に汗握るアクションだけではない日本人による日本人のための“プリズン・ブレイク”の誕生に、出演者たちも役づくりに全身全霊で取り組んでいる。