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本木雅弘、山崎豊子作品で6年ぶり民放連ドラ主演~松たか子、真木よう子ら豪華女優陣と共演

 映画『おくりびと』で世界にその名をとどろかせた俳優・本木雅弘が、2012年の1月期新ドラマ『運命の人』(毎週日曜 後9:00~ TBS系)で6年ぶりに民放連続ドラマで主演を務めることが1日、わかった。原作は『白い巨塔』、『華麗なる一族』などで知られる女流作家・山崎豊子氏の同名最新作(文藝春秋刊)で、これが初の映像化。40年前に実際に起こった事件をベースに、沖縄返還にまつわる国家権力の欺瞞をスクープした新聞記者の人生を描く。夫婦役には、本木と同じく連ドラ6年ぶりの松たか子、そして主人公の運命を大きく揺るがす外務省事務官役に真木よう子が決定するなど豪華キャストの揃い踏みとなる。

ドラマ『運命の人』(TBS系)に出演する(左から)真木よう子、本木雅弘、松たか子

ドラマ『運命の人』(TBS系)に出演する(左から)真木よう子、本木雅弘、松たか子

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 1970年代に起きた事件をベースに書かれた同作。沖縄返還の水面下で行われた国家の策略を暴いた新聞記者・弓成亮太(本木)が、一時はヒーローとして国民に支持され、後に世論から叩き落とされていく物語。新聞記者の妻として夫を支える由里子(松)や、弓成と仕事を通して出会い、深く接点を持つ女性外務省事務官・三木昭子(真木)の3人の目を通じて、激動の時代・昭和を描く。

 原作は2009年に山崎氏が発表した、累計約130万部のヒット作。これまでにも実写をめぐって様々なオファーがあったというが、山崎氏は「どこまで正面から映像化して戴けるか不安で、ご辞退を重ねて来た。そんな中、TBS側が一歩も引かず、お任せする決心をした」と、満を辞してのドラマ化が決定。波乱の人生に身を投じることとなる主人公には、「強靭さと悲劇性を併せ演じられる俳優さん」という理由で山崎氏自ら本木を指名した。

 主演を務める本木は同作について「気楽さはないが、意義のある作品」と、深いテーマに共感。「心の芯にジリっと響く物語。戦争の記憶と、基地問題で沖縄が背負っている痛みを共有することを願う山崎さんに、わずかでも応えられるよう演じたい」と、並々ならぬ想いを明かす。また、共演が決定した2人には「松さんの気高さ、真木さんの妖しさに打たれて、数ヶ月間存分に漂流したい」と、魅力的な女優陣との共演に期待をのぞかせている。

 妻を演じる松は「女性ならではの強さを感じる山崎さんの作品の中で、弓成由里子が彼女なりの葛藤を抱えつつ、精一杯家を守っていく姿を演じられたら」と、真摯な想いを告白。真木も「プレッシャーは大きくありますが、自分なりに模索しながら、皆様に少しでも共感していただける『運命の人』になれるように演じられればと思います」と、山崎作品参加への緊張と喜びを語っている。

 同作が放送となる2012年は沖縄返還40周年を迎えるが、基地問題を始め、今なお深刻な戦争の傷跡が残る土地。“観光地・沖縄”のもう1つの側面を見つめながら、生きる“希望”強く訴える、見応えのある作品となりそうだ。

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