歌舞伎俳優の市川海老蔵が7日夜、都内ホテルで、約1時間半にわたって緊急記者会見を行った。殴った男性への質問は終始「記憶はございません」「捜査中ですので」と口をにごしたものの、さまざまな憶測が飛び交った今回の殴打事件や報道内容との相違点など自ら説明した。以下は主な一問一答。

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――覚えている限りで、事件の詳細をお答えください
「酩酊状態で、記憶があいまいですが、お答えさせていただきたい」

――暴力は振るったのか？ 加害者側は、このような事件の原因を海老蔵さんが作ったと報じられてるが？
「（共に）そのような記憶はございません」

――暴行を受けた相手との認識は？ 外出した経緯について教えてください。
「（相手は）もともと知り合いの人ではない。当日は、仕事でいつもすごくお世話になっている方がいて、電話したら、たまたま東京にいると承った。『会えないか？』という話を受け、体調不良ではあったが、その日は体の調子が良くて、約束をしてしまい外出してしまった。自分の甘さ、そういうものから始まったと認識してます。約束の場所に着いた時に、僕以外にその場所に6名の方がいらっしゃった」

――外出する前の自分に、一言言えるなら、何を言いたいか？
「家を出るのはやめなさい」

――まだ出頭していない犯人について思うことは？
「相手のことに関しては捜査中ですので、何かを申すことはございません」

――事件のあった会員制のバーになぜ入れたのか？
「それは会員制バーの経営者が知り合いだったからです。それは11階だったと記憶している」

――介抱した後になぜ、暴行されたのか？ 頭に水をかけたなどの報道については？
「突然だったので、覚えておりません。とにかく、2人ともお酒を飲んでましたので、介抱ということが、もしかしたら、そのように（相手に）見えなかったことがあったかもしれません。（水をかけるなどは）そのようなことはございません」

――なぜ、暴行を受けた男が元暴走族のリーダーと認識してからも、何時間も共にしたのか？
「自己紹介でそれを聞いた時、恐いと思ったが、すぐにその場を離れることはできなかった。失礼のないようにお酒を飲めればと思ってた。会った最初から、相手は酔っ払ってたので、失礼のないようにと心がけていた」

――死ぬかもと思った時とは、どういう時だったのか？
「暴行を受けてる時、逃げている最中は、死ぬかと思いました。命に関わることで、混乱していた。明確に、どのように走り、逃げ、どのようにしたのかははっきり覚えていませんが、11階から階段を駆け下りた記憶はございます」

――海老蔵さん以外の血痕が残ってることに心当たりはあるか？ 暴行した人も鼻血を出していたというが、抵抗のはずみで、ということも考えられないか？
「心当たりはございません。そのような記憶はございません」

――禁酒をしていたはずがだが、いつから飲み始めていたのか？ 灰皿にお酒を入れたという報道には？
「灰皿にお酒は入れておりません。お酒は、去年の暮れから飲み始めていた。その日は、カクテルを3杯ほどと、強いお酒を。あとシャンパンを1本ほど飲んだ記憶がある。テキーラも飲んだ記憶がある。今後は、当分お酒を飲もうという気持ちにはならないと思います」

――暴行を受けた日の家に帰ってきた状態を教えてください。なぜ、けがをされた時、110番だったのか？
「かなり混乱状態だったので、そちらの方に電話をしてしまった。（状態は）家の鍵も、携帯も持ってなかったし、裸足でした」

――携帯電話が無くなったという報道は事実か？
深澤直之弁護士「警察が現在解析中。警察が保管しています」

――海老蔵さんは被害者ですか？
「そうだと思います」

―― 一部報道で「俺は人間国宝だ」という発言がありましたが？
「まず私は、人間国宝ではございません。そのようなことをしゃべることはございません」