AKB48を卒業した前田敦子が、フォトブック『あっちゃん』刊行記念として卒業後初めてファンイベントを行った。

　写真集は前田自身が「AKB48として生活してきた7年間が詰まっています」と語るメモリアルフォトブック。「文章がたくさんあって、AKB48については語り尽くしたと思います。これまで振り返ることがなかったので、新鮮な気持ちになれました」と、常に走り続けてきた濃厚な日々を振り返り、新たなモチベーションがわいてきたという。

　卒業を前にしてAKB48劇場に行ったり、地元・千葉に一人で帰ったりと「新しい気分でした」と撮影を振り返る前田。特に気に入っているのは沖縄ロケの写真だという。「行きたかった沖縄で、初めての花火で。沖縄のロケは、私が自由にしているのを撮ってもらっていたので、全部素の私なんです」。

　卒業から1週間たっての変化について聞かれると、「確実に時間は出来たと思います。でも7年間あわただしいのが当たり前だったので、時間があるくせにあれしなきゃこれしなきゃって、せかせかしている自分がいます（笑）。近くにいるメンバーが“明日撮影だね”とか話しているときに、自分は行かない。そういうときに卒業したんだなって感じます」

　卒業した後もメンバーや秋元康氏とはよく会っているそうで、「普通にご飯を食べに行きます」と気負いはない。孤高の存在という姿がクローズアップされてきたが、「卒業公演の後の打ち上げで、一人ずつ話に来てくれて。後輩たちがこんなに好きでいてくれているのは知らなかったので、かわいいなと。今からでも遅くないと思うので、後輩たちの面倒をみたいです」と笑った。

　AKB48については「やり切った」という前田。卒業後は「普通のことをたくさんしようと思う」といい、「友達と約束しているのは、電車に乗って駅のおそばやさんでおそばを食べること。そして今よく自転車に乗っているので、サイクリングすること…ホントに普通のことです」とすまなそうな顔。
　卒業で恋愛も解禁のはずで、「恋愛はしてもいいんです、したいです。デートで映画館で楽しいアクション映画とかを観に行きたい」とちょっと前向き発言。ちなみに好みの男性のタイプは「頭のいい人がいいです。映画を理解して、その人なりの違った意見をもって話し合える人」と、やはり女優として、どこか同じ目線を求めているかのような男性像を語った。

　今後、女優、ソロ歌手としての活躍が期待されるところ。「お仕事に対しては受け身なので、女優として必要としてもらえれば、その役を演じたいです。歌については、卒業前にもAKB48で歌番組にたくさん出させていただいて、歌って素敵だなと思える瞬間がたくさんありました。今ボイトレをすごくたくさんやっているので、ソロのCD発売イベントで皆さんに聞かせたい。そしてコンサートをしたり、アルバムも出したい…また新人として頑張ります」。

　最後に「AKB48とは？」という質問を受けて、「私を作り上げてくれたすべてが詰まっている。感謝です」としみじみ語り、メンバーに対しては「これからも、いい仲間であり家族でありライバルでいてほしい」とメッセージを送った。