アイドルグループ乃木坂46のキャプテン・桜井玲香(25)が1日、東京・明治神宮野球場で行われた『真夏の全国ツアー2019』ファイナルをもってグループを卒業し、2011年8月21日の結成から8年間のアイドル人生に幕を下ろした。
桜井はCDデビュー直前の12年2月、暫定キャプテンに任命され、同年6月にそのまま正式にキャプテンに就任。大事なMCのときにかんでしまうなど“ポンコツキャプテン”の愛称で親しまれてきたが、ラストステージでもらしさを発揮。「絶好調にオープニングから間違えちゃった。急に1人で手を上げちゃったり、いつもどおりだなと思って」と自虐的に笑うと、2代目キャプテンの秋元真夏は「安心した」と目を細め、生田絵梨花も「いつもどおりでいてよ」と同調した。
卒業コンサートではなく、29万人を動員したツアーファイナルとして行われた本編が終わり、アンコールが明けると、純白のドレスをまとった桜井が1人で登場。ステージ裏までぎっしり埋め尽くした3万5000人と全国232館250スクリーンで見守る約7万人のライブビューイングの観客に向けて語りかけた。
中でも時間を割いたのは、2016年夏、体調不良で1ヶ月半ほど休業した最大のピンチを迎えたときのこと。全国ツアーを欠席し、その復帰のステージが神宮球場だった。当時は体調の詳細を語ることはなかったが「アイドルとしてもキャプテンとしてもめちゃくちゃ頑張らなきゃって力んだ結果、自分でコントロールできなくなっちゃって、どうにもならなくなって休業しちゃったんです」と真相を初告白。「あ、私もう終わったなと思ったんですよね。アイドル辞めなきゃなと思ったし、なにより芸能界もたぶん辞めたほうがいいなぁて、目の前が真っ暗になっていた」と深刻な状態まで追い詰められていたことを明かした。
乃木坂46を辞めるつもりだった桜井を支えたのは、他ならぬメンバーだったという。自分のことのように考えてくれるメンバーに救われた桜井はそのとき初めて「マジで本気でこのグループを守らなきゃなって思ったんですよね。メンバーは絶対に守らなきゃいけないなって思ったのは、実はちょっと遅かったかもしれないですけど、本気で思えたのはそのタイミングでした」と語った。
7分35秒の卒業スピーチで想いを伝えた桜井は、自身の卒業ソングで、最初で最後のソロ曲「時々 思い出してください」を初披露。メンバーが合流し、白石麻衣から頭をなでられると、これまでこらえていた涙が頬をつたい、歌えなくなった。観客はファン有志によって配布された桜の花びらが書かれた紙を掲げるサプライズを敢行。歌い終えた桜井は「桜井だから桜なの? 皆さん本当に本当にありがとうございます」と何度も頭を下げ、「ああ、幸せだな、本当に…」「8年間終わっちゃうんだな」と言葉を絞り出した。
卒業セレモニーでは、2代目キャプテンに任命された秋元真夏がメンバーを代表して手紙を読み上げた。「寂しすぎてどうしたらいいかわかりません。できることならずっと一緒にいたかった」と本音をぶつけられた桜井は大粒の涙をこぼし、「一生大切な人だわ、乃木坂46のメンバーは。一生笑っててほしいな」と願った。
乃木坂46としてのラストナンバーは、AKB48のライバルグループとして誕生した乃木坂46の“原点”ともいうべき、「会いたかったかもしれない」を選んだ。歌い終えた後には「8月で結成8年を迎えて、メンバーもだいぶ変わりましたけど、乃木坂46はずっと頑張っていくので、ずっと応援してください」とファンに伝えた。
秋元に促された桜井は、ステージを降りて1人でグラウンドを1周し、スタンドの隅々にまであいさつ。半周してホームベースまで来たところで、昨年12月にグループを卒業した“相方”ともいえる盟友・若月佑美が大きな花束を抱えてお出迎え。乃木坂46のライブでは卒業生の出演は異例とあり、粋なサプライズに球場は地鳴りのような歓声の嵐に包まれた。
感動的なハグを交わし、桜井は「卒業するとき、みんながいなくて寂しいと思ってた」と涙ながらに本音を明かすと、若月は「ここからは戦友として頑張りましょう」とエールを送り、2人でグータッチ。球場は感動の渦に包まれた。そして、メインステージに戻ってきた桜井を出迎えたメンバーは、円陣で締めくくることを提案。キャプテン最後の仕事として、桜井の掛け声でメンバーと3万5000人の観客が一体となって「努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂 上り坂 46!」と右手を掲げて締めくくり、桜井は「乃木坂に入ってよかったです。明日からも頑張ります!」と飛躍を誓った。
桜井はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」(12年2月発売)から4日発売の「夜明けまで強がらなくてもいい」まで全シングル24作品で選抜入り。グループ活動と並行して舞台にも多数出演し、『嫌われ松子の一生』(16年)や『半神』(18年)で主演、昨年12月から今年1月にかけて上演された舞台『レベッカ』ではヒロイン役を務めた。11月5日からはミュージカルの聖地・帝国劇場で上演される『ダンスオブヴァンパイア』で神田沙也加とのWキャストでヒロインを演じることも決まっている。
■『乃木坂46真夏の全国ライブ2019』ファイナル セットリスト
01. ガールズルール
02. 太陽ノック
03. 夏のFree&Easy
04. 裸足でSummer
05. 三番目の風
06. 4番目の光
07. トキトキメキメキ
08. キスの手裏剣
09. 自由の彼方
10. 他の星から
11. 白米様
12. 自分じゃない感じ
13. インフルエンサー
14. 命は美しい
15. 何度目の青空か?
16. シンクロニシティ
17. 滑走路
18. 日常
19. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
20. ここにいる理由
21. 不等号
22. 僕のこと、知ってる?
23. そんなバカな…
24. ハウス!
25. 世界で一番孤独なLover
26. スカイダイビング
27. おいでシャンプー
28. ジコチューで行こう!
29. Sing Out!
【アンコール】
桜井玲香卒業セレモニー
30. 時々 思い出してください
31. 夜明けまで強がらなくてもいい
32. ロマンティックいか焼き
33. 僕だけの光
34. 乃木坂の詩
【Wアンコール】
35. 会いたかったかもしれない
桜井はCDデビュー直前の12年2月、暫定キャプテンに任命され、同年6月にそのまま正式にキャプテンに就任。大事なMCのときにかんでしまうなど“ポンコツキャプテン”の愛称で親しまれてきたが、ラストステージでもらしさを発揮。「絶好調にオープニングから間違えちゃった。急に1人で手を上げちゃったり、いつもどおりだなと思って」と自虐的に笑うと、2代目キャプテンの秋元真夏は「安心した」と目を細め、生田絵梨花も「いつもどおりでいてよ」と同調した。
卒業コンサートではなく、29万人を動員したツアーファイナルとして行われた本編が終わり、アンコールが明けると、純白のドレスをまとった桜井が1人で登場。ステージ裏までぎっしり埋め尽くした3万5000人と全国232館250スクリーンで見守る約7万人のライブビューイングの観客に向けて語りかけた。
中でも時間を割いたのは、2016年夏、体調不良で1ヶ月半ほど休業した最大のピンチを迎えたときのこと。全国ツアーを欠席し、その復帰のステージが神宮球場だった。当時は体調の詳細を語ることはなかったが「アイドルとしてもキャプテンとしてもめちゃくちゃ頑張らなきゃって力んだ結果、自分でコントロールできなくなっちゃって、どうにもならなくなって休業しちゃったんです」と真相を初告白。「あ、私もう終わったなと思ったんですよね。アイドル辞めなきゃなと思ったし、なにより芸能界もたぶん辞めたほうがいいなぁて、目の前が真っ暗になっていた」と深刻な状態まで追い詰められていたことを明かした。
乃木坂46を辞めるつもりだった桜井を支えたのは、他ならぬメンバーだったという。自分のことのように考えてくれるメンバーに救われた桜井はそのとき初めて「マジで本気でこのグループを守らなきゃなって思ったんですよね。メンバーは絶対に守らなきゃいけないなって思ったのは、実はちょっと遅かったかもしれないですけど、本気で思えたのはそのタイミングでした」と語った。
7分35秒の卒業スピーチで想いを伝えた桜井は、自身の卒業ソングで、最初で最後のソロ曲「時々 思い出してください」を初披露。メンバーが合流し、白石麻衣から頭をなでられると、これまでこらえていた涙が頬をつたい、歌えなくなった。観客はファン有志によって配布された桜の花びらが書かれた紙を掲げるサプライズを敢行。歌い終えた桜井は「桜井だから桜なの? 皆さん本当に本当にありがとうございます」と何度も頭を下げ、「ああ、幸せだな、本当に…」「8年間終わっちゃうんだな」と言葉を絞り出した。
卒業セレモニーでは、2代目キャプテンに任命された秋元真夏がメンバーを代表して手紙を読み上げた。「寂しすぎてどうしたらいいかわかりません。できることならずっと一緒にいたかった」と本音をぶつけられた桜井は大粒の涙をこぼし、「一生大切な人だわ、乃木坂46のメンバーは。一生笑っててほしいな」と願った。
乃木坂46としてのラストナンバーは、AKB48のライバルグループとして誕生した乃木坂46の“原点”ともいうべき、「会いたかったかもしれない」を選んだ。歌い終えた後には「8月で結成8年を迎えて、メンバーもだいぶ変わりましたけど、乃木坂46はずっと頑張っていくので、ずっと応援してください」とファンに伝えた。
秋元に促された桜井は、ステージを降りて1人でグラウンドを1周し、スタンドの隅々にまであいさつ。半周してホームベースまで来たところで、昨年12月にグループを卒業した“相方”ともいえる盟友・若月佑美が大きな花束を抱えてお出迎え。乃木坂46のライブでは卒業生の出演は異例とあり、粋なサプライズに球場は地鳴りのような歓声の嵐に包まれた。
感動的なハグを交わし、桜井は「卒業するとき、みんながいなくて寂しいと思ってた」と涙ながらに本音を明かすと、若月は「ここからは戦友として頑張りましょう」とエールを送り、2人でグータッチ。球場は感動の渦に包まれた。そして、メインステージに戻ってきた桜井を出迎えたメンバーは、円陣で締めくくることを提案。キャプテン最後の仕事として、桜井の掛け声でメンバーと3万5000人の観客が一体となって「努力、感謝、笑顔、うちらは乃木坂 上り坂 46!」と右手を掲げて締めくくり、桜井は「乃木坂に入ってよかったです。明日からも頑張ります!」と飛躍を誓った。
桜井はデビュー曲「ぐるぐるカーテン」(12年2月発売)から4日発売の「夜明けまで強がらなくてもいい」まで全シングル24作品で選抜入り。グループ活動と並行して舞台にも多数出演し、『嫌われ松子の一生』(16年)や『半神』(18年)で主演、昨年12月から今年1月にかけて上演された舞台『レベッカ』ではヒロイン役を務めた。11月5日からはミュージカルの聖地・帝国劇場で上演される『ダンスオブヴァンパイア』で神田沙也加とのWキャストでヒロインを演じることも決まっている。
■『乃木坂46真夏の全国ライブ2019』ファイナル セットリスト
01. ガールズルール
02. 太陽ノック
03. 夏のFree&Easy
04. 裸足でSummer
05. 三番目の風
06. 4番目の光
07. トキトキメキメキ
08. キスの手裏剣
09. 自由の彼方
10. 他の星から
11. 白米様
12. 自分じゃない感じ
13. インフルエンサー
14. 命は美しい
15. 何度目の青空か?
16. シンクロニシティ
17. 滑走路
18. 日常
19. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
20. ここにいる理由
21. 不等号
22. 僕のこと、知ってる?
23. そんなバカな…
24. ハウス!
25. 世界で一番孤独なLover
26. スカイダイビング
27. おいでシャンプー
28. ジコチューで行こう!
29. Sing Out!
【アンコール】
桜井玲香卒業セレモニー
30. 時々 思い出してください
31. 夜明けまで強がらなくてもいい
32. ロマンティックいか焼き
33. 僕だけの光
34. 乃木坂の詩
【Wアンコール】
35. 会いたかったかもしれない
コメントする・見る
2019/09/02