NHKで放送中の大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜』(毎週日曜 後8:00 総合ほか)の主人公・金栗四三を演じる中村勘九郎(37)が9日、鳥取県鳥取市で開催された『いだてん』トークツアーに登壇。マラソン解説などでおなじみの増田明美氏(スポーツジャーナリスト、大阪芸術大学教授)とともに、鳥取ゆかりの陸上選手の話題や大河ドラマの撮影裏話で約500人の観客を楽しませた。
歌舞伎の公演で何度も鳥取を訪れているという中村は「鳥取といえば、青山剛昌先生ですよね。青山剛昌ふるさと館にはまだ行ったことがないんですが、僕は『YAIBA』(1988年から93年まで『週刊少年サンデー』で連載)世代」と、あいさつ代わりにコナンより鉄刃(くろがね・やいば)推しであることをアピールしていた。
増田氏は「1991年8月の世界陸上で銀メダルを獲得した、日本女子マラソンのメダリストの先駆けとなった山下佐知子さんが鳥取市、92年バルセロナオリンピックで銀メダリストの森下広一さんが八頭町というところで、お二人とも鳥取県出身なんです」と、持ち前の幅広い知識を惜しみなく織り交ぜながらトークをリード。
「ボストンマラソンで優勝した山田敬蔵さんが金栗さんのことをとても尊敬してらして、『体力、気力、努力』のことも山田さんから聞いて知っていたんですが、金栗さんは子どもの頃、往復12キロを走って登校していたんでしょう? 私も山猿みたいに山を越えて学校に通っていたんですよ」と、親しみを込めた。
そんな増田氏は『いだてん』を毎週楽しんで観ているといい、「こんなに笑える大河っていままでになかったですよねぇ。冷水浴のシーンとか、ふんどし姿とか…」と、照れ笑い。中村は「冷水浴のシーンは、最初はきつかったんですが、不思議なことに気持ちよくなってきて。普段、家でも水かぶっています。金栗さんが降りてきているのかな?」と、語ると客席から感嘆の声があがっていた。さらに、中村は「冷水浴のシーンは全裸なんですよ。最初のうちはスタッフも笑ってくれていたんですが、いまや流れ作業のようになって。何で隠すかってことしか考えてない」と、裏側を明かして笑いを誘っていた。
1984年ロサンゼルスオリンピック女子マラソンに出場した増田氏が途中棄権して帰国した際、「非国民と言われた」というエピソードが増田氏自身の口から語られると、中村が「そんなこと言われたの?」と涙声で反応。「金栗さんもオリンピックで結果を残せなかった人。ストックホルムで途中棄権、次のベルリンは中止になって、その次のアントワープで16位、最後のパリも途中棄権に終わっている。僕はランナーではないし、選手ではないけれど、少しでも気持ちに近づこうとしてやっています。ドラマのせりふとわかっていても、演じながら相当なプレッシャーを感じた。だからもう、オリンピックでメダルがどうこう言うのはやめようと思いました。出場するだけですごいことです」と、2020東京オリンピックパラリンピック出場を目指す選手たちにエールを送っていた。
また、中村は「今後の目標」を聞かれ、「今年、走ろうと思っていたんですよ、フルマラソンを。でも、今年走って、『金栗四三、めっちゃ遅い』と言われると申し訳ないので、来年こっそり走りたいと思います」と、明かしていた。
トークショーを聞いていた鳥取県のPRキャラクター「トリピー」も「僕もマラソンしたいな」と言っていたと、司会者が伝えていた。
歌舞伎の公演で何度も鳥取を訪れているという中村は「鳥取といえば、青山剛昌先生ですよね。青山剛昌ふるさと館にはまだ行ったことがないんですが、僕は『YAIBA』(1988年から93年まで『週刊少年サンデー』で連載)世代」と、あいさつ代わりにコナンより鉄刃(くろがね・やいば)推しであることをアピールしていた。
増田氏は「1991年8月の世界陸上で銀メダルを獲得した、日本女子マラソンのメダリストの先駆けとなった山下佐知子さんが鳥取市、92年バルセロナオリンピックで銀メダリストの森下広一さんが八頭町というところで、お二人とも鳥取県出身なんです」と、持ち前の幅広い知識を惜しみなく織り交ぜながらトークをリード。
「ボストンマラソンで優勝した山田敬蔵さんが金栗さんのことをとても尊敬してらして、『体力、気力、努力』のことも山田さんから聞いて知っていたんですが、金栗さんは子どもの頃、往復12キロを走って登校していたんでしょう? 私も山猿みたいに山を越えて学校に通っていたんですよ」と、親しみを込めた。
そんな増田氏は『いだてん』を毎週楽しんで観ているといい、「こんなに笑える大河っていままでになかったですよねぇ。冷水浴のシーンとか、ふんどし姿とか…」と、照れ笑い。中村は「冷水浴のシーンは、最初はきつかったんですが、不思議なことに気持ちよくなってきて。普段、家でも水かぶっています。金栗さんが降りてきているのかな?」と、語ると客席から感嘆の声があがっていた。さらに、中村は「冷水浴のシーンは全裸なんですよ。最初のうちはスタッフも笑ってくれていたんですが、いまや流れ作業のようになって。何で隠すかってことしか考えてない」と、裏側を明かして笑いを誘っていた。
1984年ロサンゼルスオリンピック女子マラソンに出場した増田氏が途中棄権して帰国した際、「非国民と言われた」というエピソードが増田氏自身の口から語られると、中村が「そんなこと言われたの?」と涙声で反応。「金栗さんもオリンピックで結果を残せなかった人。ストックホルムで途中棄権、次のベルリンは中止になって、その次のアントワープで16位、最後のパリも途中棄権に終わっている。僕はランナーではないし、選手ではないけれど、少しでも気持ちに近づこうとしてやっています。ドラマのせりふとわかっていても、演じながら相当なプレッシャーを感じた。だからもう、オリンピックでメダルがどうこう言うのはやめようと思いました。出場するだけですごいことです」と、2020東京オリンピックパラリンピック出場を目指す選手たちにエールを送っていた。
また、中村は「今後の目標」を聞かれ、「今年、走ろうと思っていたんですよ、フルマラソンを。でも、今年走って、『金栗四三、めっちゃ遅い』と言われると申し訳ないので、来年こっそり走りたいと思います」と、明かしていた。
トークショーを聞いていた鳥取県のPRキャラクター「トリピー」も「僕もマラソンしたいな」と言っていたと、司会者が伝えていた。
コメントする・見る
2019/03/09