ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

【日本アカデミー賞】『万引き家族』是枝監督、2年連続の最優秀監督賞&脚本賞 プレゼンター担い“自分で”発表

 『第41回日本アカデミー賞』の授賞式が1日、都内で開催され、是枝裕和監督(56)が最優秀監督賞と最優秀脚本賞を2年連続で受賞した。昨年の受賞者がプレゼンターを務めるため、「すみません、万引き家族の是枝裕和です」と自ら発表すると、笑いと同時に大きな拍手に包まれた。

『第41回日本アカデミー賞』で最優秀脚本賞を2年連続で受賞した是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.

『第41回日本アカデミー賞』で最優秀脚本賞を2年連続で受賞した是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.

写真ページを見る

この記事の写真はこちら(全10枚)


同作は、東京の下町に暮らす、平凡で貧しい家族の物語。一見どこにでもいそうな彼らは、「犯罪」で生計をたて、ひっそりと暮らしていた。「犯罪」でしかつながれなかった彼らの、不完全だけれど愛すべき「家族のかたち」が描かれた。昨年の『第71回カンヌ国際映画祭』で最高賞の「パルムドール」を受賞している。

 昨年は『三度目の殺人』(17年)で最優秀脚本賞を受賞し「今回はここにはいらっしゃいませんが、希林さんにプロットの段階から読んでいただいて『あなたがやりたいと思っていることは、こういうことよね? 珍しくあなたが肉体を撮ろうとしているので、私は入れ歯を外して、髪を伸ばして参加するわ』と言っていただいて。それだけではなくて、僕が書いていないせりふをふっと口にされて、それをきっかけに僕がまたその日の晩に脚本を書くという、共同作業を一緒にやって作った映画だったので、今回の脚本賞は僕の名前での受賞ではありますけど、樹木希林さんと一緒にもらった賞かなと思っています」と希林さんへの感謝を述べていた。

 最優秀監督賞は『海街diary』(15年)、『三度目の殺人』に続き3度目。「監督の仕事ってあいまいで、何が良い監督なんだろうかと一本ずつ映画を撮るたびに自分に問いかけざるをえなくて、ずっと続いていくんだろうなと思っているんですけど」と監督の“仕事”についての思いを語り「スタッフが評価されて、キャストが評価されている中で、ここに立たせていただいて本当に幸せな職業だなと思っております」と笑顔で話していた。

 発表時には「日本アカデミーで厳しい提言をしろと色々言われてまして、そんな役割を担うのも得じゃないと思っているんですけど」とするも「衣装という部門がアカデミー賞にはなくて、映るものでとても大事な部門だと思っているんですけども、衣装デザインという部門を新しく作ってもらえたら」と提案すると、会場から拍手が送られていた。

 優秀監督賞はそのほか、上田慎一郎監督(『カメラを止めるな!』)、白石和彌監督(『孤狼の血』)、滝田洋二郎監督(『北の桜守』)、本木克英監督(『空飛ぶタイヤ』)が受賞した。

★その他写真はこちら
『第42回日本アカデミー賞』授賞式(全175枚)

関連写真

  • 『第41回日本アカデミー賞』で最優秀脚本賞を2年連続で受賞した是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 自身の受賞を自ら発表する是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した(左から)上田慎一郎監督、是枝裕和監督、白石和彌監督、滝田洋二郎監督、本木克英監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した上田慎一郎監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で最優秀脚本賞を2年連続で受賞した是枝裕和監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した白石和彌監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した滝田洋二郎監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した本木克英監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 自身の受賞を自ら発表する是枝裕和監督=『第41回日本アカデミー賞』 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第41回日本アカデミー賞』で優秀監督賞を受賞した(左から)上田慎一郎監督、是枝裕和監督、白石和彌監督、滝田洋二郎監督、本木克英監督 (C)ORICON NewS inc.

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索