クリスマスが近づくと観たくなる名作映画のひとつ、『ホーム・アローン』(1990年)を監督したクリス・コロンバスが、約30年の時を経て新たなクリスマス映画の金字塔を打ち立てるべく創作に励んだ映画『クリスマス・クロニクル』(クレイ・ケイティス監督)が、映像配信サービス「Netflix」で公開中だ。プロモーションで来日した際のインタビューで、コロンバスは「まだ誰も見たことがない、新しい世代に向けたクリスマス映画を作りたかった」と熱い思いを語っていた。
『クリスマス・クロニクル』は、誰もが子どもの頃に抱いた「サンタクロースに会ってみたい」という夢をかなえてくれるファンタジー・アドベンチャー。「サンタクロースに会ってみたいって? ショッピングセンターなどにいるサンタクロースに会うと、小さな子どもはたいてい怖がるよ(笑)。膝の上に乗せでもしたら、泣き出す(笑)」と、冗談交じりに話すコロンバス。
本作でサンタクロースを演じるのは、70年代からアクションスターとして活躍し、今もなお『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』や『ワイルド・スピード』シリーズ、『ヘイトフル・エイト』といったヒット作に出演するカート・ラッセル。
「この映画の企画とは別に、カートが演じるイメージで、サンタクロースがスーパーヒーローとして活躍する物語を書いていたんだ。それを『クリスマス・クロニクル』に生かそうと思って、カート・ラッセルに『どう? やってみない?』って企画書を送ったら、すぐに快諾してくれた。それからカートも一緒に考えてくれて、翌日撮影予定のせりふを書き直すこともあった。そして、ユーモアがあって、カリスマ的な魅力にあふれるサンタを見事に演じてくれました。本当のサンタクロースは、ショッピングセンターにいるのとは違うんだってね(笑)。『クリスマス・クロニクル』を観てもらえれば、きっとサンタのことが好きになると思うよ」。
カート・ラッセル自身、これまでのキャリアで演じた「三大キャラクター」は、『ザ・シンガー』(1979年)のエルビス・プレスリー役、『ニューヨーク1997』(81年)と『エスケープ・フロム・L.A.』(96年)のスネーク・プリスキン役、そして『クリスマス・クロニクル』のサンタクロース役、と言っていたそう。
「新しい世代に」とコロンバスが言うように、『クリスマス・クロニクル』には、豪華に飾り付けられたツリーはもちろん、山積みのプレゼント、自由自在に空を飛ぶソリとそれを引くトナカイなど、おなじみのクリスマスアイテムやキャラクターだけでなく、GPS機能付きのオーナメント、人々の心の中にある“クリスマススピリット”の増減レベルを表示する腕時計、サンタクロースのパワーの源となる魔法の帽子など、オリジナルのユニークなガジェットも登場。「サンタはどうやって世界中の子どもたちのプレゼントを把握し、どんな風にプレゼントを配っているのか?」「サンタが背中に担いでいる袋の中は?」「サンタはどんな家に住んでいるの?」といった、サンタクロースの秘密も描かれていて、それがまた現代的だ。
■これからもファミリーエンターテイメントを届けたい
コロンバスは、ニューヨーク大学在学中から脚本を執筆。卒業後、24歳のときにスティーブン・スピルバーグに見いだされハリウッドに移住。スピルバーグ製作総指揮の『グレムリン』(1984年)、『グーニーズ』(85年)、『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(85年)の脚本を執筆した後、『ベビーシッター・アドベンチャー』(87年)で監督デビュー。『ホーム・アローン』の成功で世界中から注目され、『ミセス・ダウト』(93年)をはじめファミリー映画のヒット作を連発する。
2000年代は、『ハリー・ポッター 賢者の石』(2001年・監督)、『秘密の部屋』(02年・監督)、『アズカバンの囚人』(04年・プロデューサー)、『炎のゴブレット』(05年・製作総指揮)でファンタジー映画の歴史を塗り替えていった。そのほか、プロデュース作品に『ナイトミュージアム』シリーズ(06年・09年・14年)、『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』(11年)などがある。
まさにフィルムモンスター。まばゆいばかりの経歴の中で、ターニングポイントになった作品として挙げたのは、『グレムリン』と『ホーム・アローン』だった。「『グレムリン』が評価されて仕事を続けることができたし、スピルバーグからは多くのことを学びました。『ホーム・アローン』は、脚本・製作のジョン・ヒューズが僕を信頼してくれたことがうれしかった。いまだにクリスマスの季節になるとテレビで放送される。光栄に思います」。
『グレムリン』も、『ホーム・アローン』も、新作もクリスマス映画。フィルムモンスターは、どんだけクリスマスが好きなのか? 「クリスマスが好きなのではなくて、ファミリーエンターテインメントが好きなんだよ。Netflixでファミリーエンターテインメントのオリジナル作品を作ることできて、本当に楽しかった。これからも子どもから大人まで楽しめて、そう、観た人の心に残る作品を届けていきたいです」。
■『クリスマス・クロニクル』あらすじ
10歳になってもサンタクロースの存在を信じる妹ケイトと、思春期真っ盛りな兄テディは、クリスマスイブの夜にサンタクロースらしき男と遭遇。その姿をビデオカメラに収めようと計画する。ところが、サンタを追って乗り込んだソリがシカゴ市街に墜落してしまい、プレゼントはおろかトナカイまで行方不明に。サンタはこの絶体絶命のピンチを乗り越えることができるのか?
『クリスマス・クロニクル』は、誰もが子どもの頃に抱いた「サンタクロースに会ってみたい」という夢をかなえてくれるファンタジー・アドベンチャー。「サンタクロースに会ってみたいって? ショッピングセンターなどにいるサンタクロースに会うと、小さな子どもはたいてい怖がるよ(笑)。膝の上に乗せでもしたら、泣き出す(笑)」と、冗談交じりに話すコロンバス。
本作でサンタクロースを演じるのは、70年代からアクションスターとして活躍し、今もなお『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』や『ワイルド・スピード』シリーズ、『ヘイトフル・エイト』といったヒット作に出演するカート・ラッセル。
「この映画の企画とは別に、カートが演じるイメージで、サンタクロースがスーパーヒーローとして活躍する物語を書いていたんだ。それを『クリスマス・クロニクル』に生かそうと思って、カート・ラッセルに『どう? やってみない?』って企画書を送ったら、すぐに快諾してくれた。それからカートも一緒に考えてくれて、翌日撮影予定のせりふを書き直すこともあった。そして、ユーモアがあって、カリスマ的な魅力にあふれるサンタを見事に演じてくれました。本当のサンタクロースは、ショッピングセンターにいるのとは違うんだってね(笑)。『クリスマス・クロニクル』を観てもらえれば、きっとサンタのことが好きになると思うよ」。
カート・ラッセル自身、これまでのキャリアで演じた「三大キャラクター」は、『ザ・シンガー』(1979年)のエルビス・プレスリー役、『ニューヨーク1997』(81年)と『エスケープ・フロム・L.A.』(96年)のスネーク・プリスキン役、そして『クリスマス・クロニクル』のサンタクロース役、と言っていたそう。
「新しい世代に」とコロンバスが言うように、『クリスマス・クロニクル』には、豪華に飾り付けられたツリーはもちろん、山積みのプレゼント、自由自在に空を飛ぶソリとそれを引くトナカイなど、おなじみのクリスマスアイテムやキャラクターだけでなく、GPS機能付きのオーナメント、人々の心の中にある“クリスマススピリット”の増減レベルを表示する腕時計、サンタクロースのパワーの源となる魔法の帽子など、オリジナルのユニークなガジェットも登場。「サンタはどうやって世界中の子どもたちのプレゼントを把握し、どんな風にプレゼントを配っているのか?」「サンタが背中に担いでいる袋の中は?」「サンタはどんな家に住んでいるの?」といった、サンタクロースの秘密も描かれていて、それがまた現代的だ。
■これからもファミリーエンターテイメントを届けたい
コロンバスは、ニューヨーク大学在学中から脚本を執筆。卒業後、24歳のときにスティーブン・スピルバーグに見いだされハリウッドに移住。スピルバーグ製作総指揮の『グレムリン』(1984年)、『グーニーズ』(85年)、『ヤング・シャーロック/ピラミッドの謎』(85年)の脚本を執筆した後、『ベビーシッター・アドベンチャー』(87年)で監督デビュー。『ホーム・アローン』の成功で世界中から注目され、『ミセス・ダウト』(93年)をはじめファミリー映画のヒット作を連発する。
2000年代は、『ハリー・ポッター 賢者の石』(2001年・監督)、『秘密の部屋』(02年・監督)、『アズカバンの囚人』(04年・プロデューサー)、『炎のゴブレット』(05年・製作総指揮)でファンタジー映画の歴史を塗り替えていった。そのほか、プロデュース作品に『ナイトミュージアム』シリーズ(06年・09年・14年)、『ヘルプ〜心がつなぐストーリー〜』(11年)などがある。
まさにフィルムモンスター。まばゆいばかりの経歴の中で、ターニングポイントになった作品として挙げたのは、『グレムリン』と『ホーム・アローン』だった。「『グレムリン』が評価されて仕事を続けることができたし、スピルバーグからは多くのことを学びました。『ホーム・アローン』は、脚本・製作のジョン・ヒューズが僕を信頼してくれたことがうれしかった。いまだにクリスマスの季節になるとテレビで放送される。光栄に思います」。
『グレムリン』も、『ホーム・アローン』も、新作もクリスマス映画。フィルムモンスターは、どんだけクリスマスが好きなのか? 「クリスマスが好きなのではなくて、ファミリーエンターテインメントが好きなんだよ。Netflixでファミリーエンターテインメントのオリジナル作品を作ることできて、本当に楽しかった。これからも子どもから大人まで楽しめて、そう、観た人の心に残る作品を届けていきたいです」。
■『クリスマス・クロニクル』あらすじ
10歳になってもサンタクロースの存在を信じる妹ケイトと、思春期真っ盛りな兄テディは、クリスマスイブの夜にサンタクロースらしき男と遭遇。その姿をビデオカメラに収めようと計画する。ところが、サンタを追って乗り込んだソリがシカゴ市街に墜落してしまい、プレゼントはおろかトナカイまで行方不明に。サンタはこの絶体絶命のピンチを乗り越えることができるのか?
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2018/12/23