女優・黒木華が24日、都内で行われた映画『日日是好日』の大ヒット御礼舞台あいさつに出席した。ファンの前で感謝を述べるとともに、9月に亡くなった同作の共演者である樹木希林さんへ「一緒にお芝居ができたことが財産になりました」と思いを馳せていた。

【写真】その他の写真を見る

　同映画は、エッセイストの森下典子氏が茶道教室に通う20年の日々を綴った『日日是好日 「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』が原作。樹木さん演じる茶道教室の武田先生が、「習い事の先生」という枠を大きく超えた人生の師匠として、大きな包容力で主人公たちを導いていく。主人公・典子を黒木、典子のいとこ・美智子を多部未華子が演じている。

　この日は、メガホンを取った大森立嗣監督も出席。数々の映画賞でノミネートが続いていることに触れ、黒木は「樹木さんとお芝居できたことが財産。特別な思いのある映画でのノミネートはうれしいです」と喜んだ。一方の大森監督は「本当は樹木希林さんに（大ヒットしましたと）言いたいんですよね。『こんなに宣伝費のない映画で本当に大丈夫？』と心配していたので」と樹木さんとの生前のやりとりを振り返った。

　また、大阪出身の黒木は、2025年に大阪万博が開催されると決定したことについて「地元で行われるのは嬉しいです。行きたいです」と笑顔。大森監督から「デートしよう」と誘われると「デートしましょう。見に行きましょう」と“万博デート”を約束して会場を盛り上げていた。