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森田健作知事、「外国人労働人材」確保に向けベトナム視察

 千葉県の森田健作知事が、現在大きな課題となっている「外国人労働人材」の確保に向けて、ベトナム・ホーチミンを訪問している。森田知事は「まず現地に行って実情を知りたい」と、20日には日本企業向け人材育成施設「ESUHAI KAIZEN吉田スクール」を訪問、留学生の日本語教育など技能実習生の送出に向けての取り組みを視察した。

ベトナムを視察中の森田健作知事

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 衆議院では、外国人労働者の受け入れ拡大を目指す入管難民法の改正案が連日、審議されているが、外国人労働者をどれくらい受け入れるのか、さらには受け入れ態勢などが明確になっていないなど課題は多い。

 そういった中で、森田知事は「もちろん千葉県としても国会の動きは注視しています」と言うが、その一方で「結局、外国人労働者を受け入れるのは地方ですからね。しかも、現状は国の動きだけを見ている時間なんてありません。地方としてもやるべきことはあるのだと思っているんです」と力説する。森田知事によると、千葉県の急務は「介護分野」での人材確保。「もはや待ったなしと言うのが現実なのです。こういったことは国ではなく、県の問題として捉えていかなくてはならない」。

 ベトナムからの介護人材の受け入れを巡っては、既に横浜市がホーチミン市やダナン市などと介護技能実習生らの学費や家賃などを一部補助することなど、連携していく「覚書」を締結している。そういったことから森田知事としても独自の協力関係を構築したいとした。ただ、「ESUHAI KAIZEN吉田スクール」」の代表で同スクール校長のレ・ロン・ソン氏は「介護関係の人材育成に関しては、現在、ベトナムの労働省に申請中」とした上で「現実に送り出そうということになれば、介護サービスに向いているかどうかの確認が重要となってくる。メンタルな部分も大きい。セミナーや説明会を繰り返して募集していかなければならない」と語っていた。

 また、支援に対しても「単にお金を渡すのではなく、可能なら奨学金制度を設けてモチベーションを高めるような支援をお願いしたい」とも語った。こういった現状に「千葉県内には海外からの労働者が5万人以上いますが、その中でもベトナム人が最も多い。しかも、ベトナム人というのは真面目で誠実な人が多いと評判です。そういった意味でも、ぜひ、ベトナムの人たちに来て頂きたいので、今回の視察で良い結果を得られればと思っています。とにかく、独りよがりではいけません。しっかりとすり合わせながらやっていきたいと思う」と今後の方針について説明した。

 森田知事は現地で生の声を聞き、今後は補助金も含め、何よりメンタルケアも含め千葉県ならではの独自のシステムを構築していきたいと意気込んでいた。21日に帰国する。

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