「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』の日本公開が29日に迫る中、先に公開された米国でのワールドプレミア(現地時間5月10日、ロサンゼルス・ハリウッドで開催)で本作を鑑賞した「スター・ウォーズ」の生みの親、ジョージ・ルーカスのリアクションを、ロン・ハワード監督が明かした。
ハワード監督に話を聞いたのは、ワールドプレミアから中一日経ったタイミング。監督は、子役から俳優になり、南カリフォルニア大学(USC)で映画制作を学んで1977年に監督デビュー。ルーカス・フィルムの『ウィロー』、『アポロ13』、『ビューティフル・マインド』(アカデミー作品賞、監督賞を含む4つのアカデミー賞を受賞)、『ダ・ヴィンチ・コード』、『フロスト×ニクソン』などで成功を収めてきた。
大学在学中、俳優として、ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』(1974年)で、主人公のひとりを演じたこともある(ハリソン・フォードとも共演している)など、ルーカスとは旧知の仲。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の監督をオファーされていたといううわさもあったが、「それはオファーじゃなかったんだ(笑)」と、ハワード監督は否定。
「でも、会話はしたし、『興味ある?』とは聞かれたよ。その時は、検討するための脚本やプロジェクトとして決まっていたわけじゃなかった。ただのアイデアだったんだ。僕はジョージに『僕は、絶対にあなたよりうまくできない。あなたがやるべきだ』と言ったんだ。当時、僕はそういうふうに感じたんだよ」。
結果として、ルーカスは、『スター・ウォーズ』エピソード4〜エピソード6の前日譚3部作(1999年。2002年、05年公開)の監督・脚本を務め、エピソード2とエピソード3では、今日では当たり前となった、映画をすべて「デジタルで撮影、編集し、上映する」というデジタル革命の先鋒となった。
「ルーカスよりうまくできない」と当時思っていたハワード監督が、『ハン・ソロ』の監督、しかも途中から引き受けることにしたのはどういう理由からだったのか?
「今、ジョージは、ミュージアムを建てたり、教育プログラムのことに力を注いでいるし、彼以外の人が『スター・ウォーズ』映画を監督して作っているし、今なら、僕も、という気になったんだ。昨年、僕は何も監督する予定がなかったしね。決め手は、やはり脚本。『ハン・ソロ』の話が僕のところに来たとき、友達が助けを必要としていると感じたんだ。キャスリーン・ケネディ(製作、ルーカス・フィルム社長)も、アリス・シェアマー(製作)も、もちろん、ジョージ・ルーカスも。それで、脚本を読んで、この映画が、観客を楽しませ、興奮させることができると確信して、引き受けることにしたんだよ」。
監督の降板で中断していた撮影が、ハワード監督のもとで再開した初日、ルーカスが現場を訪れたという。
「その1日だけね(笑)。僕の撮影の初日に、応援していることを見せるために来てくれたんだ。みんなが驚いたよ。全員が畏敬の念を抱いていた。彼にとって、現場にいるのは楽しいことなんだ。彼はジョークのアイデアを僕にくれたほどなんだ。ハンのためのおかしいアイデアをね。(ルーカスの話し方を真似しながら)『ハン・ソロならどうするだろうか? 彼ならこれをやるよ』とハン・ソロみたいに少しやって見せたんだ。僕はすぐにオールデン(若き日のハン・ソロを演じるオールデン・エアエンライク)に提案した。そのバージョンが、完成した映画に残っているよ」。
その完成した映画を観た直後、ルーカスは何と言っていたのだろうか?
「ルーカスはとてもポジティブだった。そもそも、僕が監督を引き受けた時、きっと楽しくやれる、僕のクリエイティブに合っていると言ってたんだ。僕が監督した『ウィロー』をプロデュースしてくれたこともあるし、僕のことをとてもよく知っているからね。だから、『自分自身を信頼して。うまくいくよ』と言ってくれたんだ。だから上映後、『いやぁ、いいね。言ったとおりだったろう。君ならできるとわかっていたよ』と言ってくれたんだ」。
ルーカスがアイデアを出したシーンはどこか、映画が公開されたら探してみて。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
ハワード監督に話を聞いたのは、ワールドプレミアから中一日経ったタイミング。監督は、子役から俳優になり、南カリフォルニア大学(USC)で映画制作を学んで1977年に監督デビュー。ルーカス・フィルムの『ウィロー』、『アポロ13』、『ビューティフル・マインド』(アカデミー作品賞、監督賞を含む4つのアカデミー賞を受賞)、『ダ・ヴィンチ・コード』、『フロスト×ニクソン』などで成功を収めてきた。
大学在学中、俳優として、ルーカス監督の『アメリカン・グラフィティ』(1974年)で、主人公のひとりを演じたこともある(ハリソン・フォードとも共演している)など、ルーカスとは旧知の仲。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の監督をオファーされていたといううわさもあったが、「それはオファーじゃなかったんだ(笑)」と、ハワード監督は否定。
「でも、会話はしたし、『興味ある?』とは聞かれたよ。その時は、検討するための脚本やプロジェクトとして決まっていたわけじゃなかった。ただのアイデアだったんだ。僕はジョージに『僕は、絶対にあなたよりうまくできない。あなたがやるべきだ』と言ったんだ。当時、僕はそういうふうに感じたんだよ」。
結果として、ルーカスは、『スター・ウォーズ』エピソード4〜エピソード6の前日譚3部作(1999年。2002年、05年公開)の監督・脚本を務め、エピソード2とエピソード3では、今日では当たり前となった、映画をすべて「デジタルで撮影、編集し、上映する」というデジタル革命の先鋒となった。
「ルーカスよりうまくできない」と当時思っていたハワード監督が、『ハン・ソロ』の監督、しかも途中から引き受けることにしたのはどういう理由からだったのか?
「今、ジョージは、ミュージアムを建てたり、教育プログラムのことに力を注いでいるし、彼以外の人が『スター・ウォーズ』映画を監督して作っているし、今なら、僕も、という気になったんだ。昨年、僕は何も監督する予定がなかったしね。決め手は、やはり脚本。『ハン・ソロ』の話が僕のところに来たとき、友達が助けを必要としていると感じたんだ。キャスリーン・ケネディ(製作、ルーカス・フィルム社長)も、アリス・シェアマー(製作)も、もちろん、ジョージ・ルーカスも。それで、脚本を読んで、この映画が、観客を楽しませ、興奮させることができると確信して、引き受けることにしたんだよ」。
監督の降板で中断していた撮影が、ハワード監督のもとで再開した初日、ルーカスが現場を訪れたという。
「その1日だけね(笑)。僕の撮影の初日に、応援していることを見せるために来てくれたんだ。みんなが驚いたよ。全員が畏敬の念を抱いていた。彼にとって、現場にいるのは楽しいことなんだ。彼はジョークのアイデアを僕にくれたほどなんだ。ハンのためのおかしいアイデアをね。(ルーカスの話し方を真似しながら)『ハン・ソロならどうするだろうか? 彼ならこれをやるよ』とハン・ソロみたいに少しやって見せたんだ。僕はすぐにオールデン(若き日のハン・ソロを演じるオールデン・エアエンライク)に提案した。そのバージョンが、完成した映画に残っているよ」。
その完成した映画を観た直後、ルーカスは何と言っていたのだろうか?
「ルーカスはとてもポジティブだった。そもそも、僕が監督を引き受けた時、きっと楽しくやれる、僕のクリエイティブに合っていると言ってたんだ。僕が監督した『ウィロー』をプロデュースしてくれたこともあるし、僕のことをとてもよく知っているからね。だから、『自分自身を信頼して。うまくいくよ』と言ってくれたんだ。だから上映後、『いやぁ、いいね。言ったとおりだったろう。君ならできるとわかっていたよ』と言ってくれたんだ」。
ルーカスがアイデアを出したシーンはどこか、映画が公開されたら探してみて。
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2018/06/10