俳優の綾野剛がテレビ朝日系木曜ドラマ『ハゲタカ』(7月スタート、毎週木曜 後9:00)に主演することがわかった。ドラマ『コウノドリ』(TBS)で心優しい産婦人科医を演じた綾野が、一転、腐った組織のトップを叩きのめしていく“企業買収のスペシャリスト”に挑む。同局の連続ドラマ初主演の綾野は、「過去最大の難関に立ち向かおうとしています。一筋縄ではいかないハゲタカに挑むのですから」と前置きしながら、「難関は越える為にある」と意気込んでいる。
真山仁氏が2004年・06年に発表した「ハゲタカ」シリーズが原作。バブル景気という熱狂の中で産声を上げた平成という時代は、バブル崩壊、失われた10年、リーマンショック、そしてアベノミクスによる景気上昇、と経済の乱高下に揺さぶられ続けた30年間だった。そんな激動の時代を背景に、外資系投資ファンドを率いる鷲津政彦が、“ハゲタカ”と激しいバッシングを受けながらも、権力に立ち向かい、不良債権を抱えた“大銀行”や経営不振の“名門企業”へ次々と買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく様を描いた小説は、サラリーマンたちから圧倒的な支持を集め、NHKでドラマ化、映画化もされた。
今回のドラマ化にあたっては、真山氏が書き下ろした原案をもとに、2018年の鷲津の姿も描かれる。「平成」と共に生きた鷲津の軌跡、特にその20年の時を、1クールの中でスピード感を持って、ダイナミックに描いていく。
硬軟幅広く演じ分け、作品ごとに成長を続けてきた綾野だが、本作は「過去最大の難関」と位置づける。「いつからか、自身を愛せず、自身に落胆し、自身を否定する時代に、いつだって人生の選択は待ってくれない。この作品が皆さまにとって、明日への活力、生きる希望へと繋がるよう、チームハゲタカは和泉聖治監督、スタッフ、キャストと共に挑戦し続け『現状維持は後退である』を信念に、最後まで攻めの姿勢で戦い抜きます」と、意欲を燃やす。
買収劇においては誰よりもシビアなスペシャリストとして、血も涙もない決断を下していく一方で、周囲を惹きつけてやまないカリスマ性を持ち併せる主人公をどのように体現し、『ハゲタカ』という作品の中に昇華させていくのか。
中川慎子プロデューサーは綾野の起用について、「ご自身の“情熱”と“覚悟”を鷲津に灯し、平成と闘う男を20年の時間軸で演じてくださいます。日本最強の“買収者”でありながら、現場の人間の圧倒的な“代弁者”でもある、主人公・鷲津。『ハゲタカ』と呼ばれながらも周囲にファンを増やし続ける不思議な魅力に満ちた主人公を圧倒的なエネルギーで、しなやかに、そしてしたたかに体現し私たちを魅了し続けてくださると確信しています」と、期待を寄せている。
■原作者・真山仁氏のコメント
平成の30年が終わろうとしている。拙著『ハゲタカ』は、平成という時代の申し子のように、苦悩の時代を描くことになった。バブル経済崩壊のトリガーとなった1989年(平成元年)から、日本社会の崩壊は始まり、今なお立ち直れずにいる。我々はそれを止める術を見つけられず、未曾有の混沌と絶望の渦の中で、耐えるしかなかった。
それでも我々は、「自分たちが幸せになるために何が必要なのか」を考え続けた。カネか、愛か、安定か、それとも未来への希望か……。『ハゲタカ』の登場人物たちは、日本人の誇りの復活を叫び、希望を追い求めた。その葛藤の記録が、映像化される。それは、平成時代を締めくくるための必然なのだ。
真山仁氏が2004年・06年に発表した「ハゲタカ」シリーズが原作。バブル景気という熱狂の中で産声を上げた平成という時代は、バブル崩壊、失われた10年、リーマンショック、そしてアベノミクスによる景気上昇、と経済の乱高下に揺さぶられ続けた30年間だった。そんな激動の時代を背景に、外資系投資ファンドを率いる鷲津政彦が、“ハゲタカ”と激しいバッシングを受けながらも、権力に立ち向かい、不良債権を抱えた“大銀行”や経営不振の“名門企業”へ次々と買収劇を仕掛け、鮮やかに勝利していく様を描いた小説は、サラリーマンたちから圧倒的な支持を集め、NHKでドラマ化、映画化もされた。
今回のドラマ化にあたっては、真山氏が書き下ろした原案をもとに、2018年の鷲津の姿も描かれる。「平成」と共に生きた鷲津の軌跡、特にその20年の時を、1クールの中でスピード感を持って、ダイナミックに描いていく。
硬軟幅広く演じ分け、作品ごとに成長を続けてきた綾野だが、本作は「過去最大の難関」と位置づける。「いつからか、自身を愛せず、自身に落胆し、自身を否定する時代に、いつだって人生の選択は待ってくれない。この作品が皆さまにとって、明日への活力、生きる希望へと繋がるよう、チームハゲタカは和泉聖治監督、スタッフ、キャストと共に挑戦し続け『現状維持は後退である』を信念に、最後まで攻めの姿勢で戦い抜きます」と、意欲を燃やす。
買収劇においては誰よりもシビアなスペシャリストとして、血も涙もない決断を下していく一方で、周囲を惹きつけてやまないカリスマ性を持ち併せる主人公をどのように体現し、『ハゲタカ』という作品の中に昇華させていくのか。
中川慎子プロデューサーは綾野の起用について、「ご自身の“情熱”と“覚悟”を鷲津に灯し、平成と闘う男を20年の時間軸で演じてくださいます。日本最強の“買収者”でありながら、現場の人間の圧倒的な“代弁者”でもある、主人公・鷲津。『ハゲタカ』と呼ばれながらも周囲にファンを増やし続ける不思議な魅力に満ちた主人公を圧倒的なエネルギーで、しなやかに、そしてしたたかに体現し私たちを魅了し続けてくださると確信しています」と、期待を寄せている。
■原作者・真山仁氏のコメント
平成の30年が終わろうとしている。拙著『ハゲタカ』は、平成という時代の申し子のように、苦悩の時代を描くことになった。バブル経済崩壊のトリガーとなった1989年(平成元年)から、日本社会の崩壊は始まり、今なお立ち直れずにいる。我々はそれを止める術を見つけられず、未曾有の混沌と絶望の渦の中で、耐えるしかなかった。
それでも我々は、「自分たちが幸せになるために何が必要なのか」を考え続けた。カネか、愛か、安定か、それとも未来への希望か……。『ハゲタカ』の登場人物たちは、日本人の誇りの復活を叫び、希望を追い求めた。その葛藤の記録が、映像化される。それは、平成時代を締めくくるための必然なのだ。
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2018/05/16