人気漫画『ONE PIECE(ワンピース)』の作者・尾田栄一郎氏(43)が15日、出身地の熊本県から「熊本県民栄誉賞」を贈呈された。贈呈式に出席できなかった尾田氏は手書きで、熊本に対する思いとともに「この度の受賞を大変光栄に思います」と感謝のコメントを寄せた。
尾田氏が描く漫画『ONE PIECE(ワンピース)』は、主人公のモンキー・D・ルフィが仲間との友情を大切に冒険し、海賊王という夢に向かって成長していく物語で、『週刊少年ジャンプ』で20年以上連載されている世界的な人気作。42以上の国と地域で愛され、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。
今回の贈呈は、ギネス世界記録に認定されたことや、尾田氏が、県や被災市町村と連携した「熊本復興プロジェクト」を通して、人々に明日へと踏み出す勇気を与えたなど、熊本地震の復興支援に尽力した功績が称えられた。「熊本県民栄誉賞」の受賞者は尾田氏で9組目となる。
この日の午後、知事応接室にて贈呈式を実施。蒲島郁夫知事をはじめ、尾田氏の代理として、尾田氏の両親、『週刊少年ジャンプ』中野博之編集長、『ONE PIECE』関連担当者らが出席。そして、ルフィとくまモンもお祝いに駆けつけ、贈呈式を盛り上げた。
尾田氏は手書きの書面を通じて、熊本への思いを記し「あらためて、熊本の震災で被害にあわれた方々、今なおその影響の渦中にいる方々にお見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる最大限のエールを送り続けたいと思います」と誓い「本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。この度の受賞を大変光栄に思います」とコメントを寄せた。
なお、今後、受賞を記念して尾田氏の偉大な功績を永く称えるとともに、被災地の復興を力強く後押しするため、熊本県庁プロムナードに、主人公ルフィの立像を設置する予定。
以下、尾田栄一郎氏のコメント全文
熊本から東京へ来た当時、僕は、故郷なんか
もう捨てた、未練はないとイキがっていました。
熊本へ帰る事が自分にとっての敗北だったからです。
正直に言いますと、親が死んでも葬式には出ず
漫画を描き続けると心に誓っていました。
頑張る事をはき違えた親不孝者でした。
ともあれ、そんな必死な時期もあってこその
今なので、後悔はしていないんですが。
そのかわり、今持てる自分の力で親や故郷に
恩を返していく事も当然の流れかと思います。
あらためて、熊本の震災で被害にあわれた
方々、今なおその影響の渦中にいる方々に
お見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる
最大限のエールを送り続けたいと思います。
本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。
この度の受賞を大変光栄に思います。
尾田氏が描く漫画『ONE PIECE(ワンピース)』は、主人公のモンキー・D・ルフィが仲間との友情を大切に冒険し、海賊王という夢に向かって成長していく物語で、『週刊少年ジャンプ』で20年以上連載されている世界的な人気作。42以上の国と地域で愛され、2015年には「最も多く発行された単一作家によるコミックシリーズ」としてギネス世界記録に認定された。
今回の贈呈は、ギネス世界記録に認定されたことや、尾田氏が、県や被災市町村と連携した「熊本復興プロジェクト」を通して、人々に明日へと踏み出す勇気を与えたなど、熊本地震の復興支援に尽力した功績が称えられた。「熊本県民栄誉賞」の受賞者は尾田氏で9組目となる。
この日の午後、知事応接室にて贈呈式を実施。蒲島郁夫知事をはじめ、尾田氏の代理として、尾田氏の両親、『週刊少年ジャンプ』中野博之編集長、『ONE PIECE』関連担当者らが出席。そして、ルフィとくまモンもお祝いに駆けつけ、贈呈式を盛り上げた。
尾田氏は手書きの書面を通じて、熊本への思いを記し「あらためて、熊本の震災で被害にあわれた方々、今なおその影響の渦中にいる方々にお見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる最大限のエールを送り続けたいと思います」と誓い「本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。この度の受賞を大変光栄に思います」とコメントを寄せた。
なお、今後、受賞を記念して尾田氏の偉大な功績を永く称えるとともに、被災地の復興を力強く後押しするため、熊本県庁プロムナードに、主人公ルフィの立像を設置する予定。
以下、尾田栄一郎氏のコメント全文
熊本から東京へ来た当時、僕は、故郷なんか
もう捨てた、未練はないとイキがっていました。
熊本へ帰る事が自分にとっての敗北だったからです。
正直に言いますと、親が死んでも葬式には出ず
漫画を描き続けると心に誓っていました。
頑張る事をはき違えた親不孝者でした。
ともあれ、そんな必死な時期もあってこその
今なので、後悔はしていないんですが。
そのかわり、今持てる自分の力で親や故郷に
恩を返していく事も当然の流れかと思います。
あらためて、熊本の震災で被害にあわれた
方々、今なおその影響の渦中にいる方々に
お見舞い申しあげると共に、今後も自分にできる
最大限のエールを送り続けたいと思います。
本日は授賞式に直接お伺いできず申し訳ありません。
この度の受賞を大変光栄に思います。
コメントする・見る
2018/04/15