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太賀&吉田羊が親子役 『母さんがどんなに僕を嫌いでも』映画化

 俳優の太賀(25)が、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』(今秋公開)に主演することが11日、わかった。原作は、ブロガー、漫画家、小説家としても活躍する歌川たいじ氏が、実際に経験した壮絶な母子関係を赤裸々に描いた同名コミックエッセイ。主人公・タイジを太賀が演じ、母親を吉田羊が演じる。

映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で共演する(左から)太賀、吉田羊

映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で共演する(左から)太賀、吉田羊

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 同作は、社会人として働くタイジが、友人との出会いをきっかけに自身の壮絶な過去を振り返りながら、何年ものあいだ関係を断っていた母と向き合い、母への愛を一心に伝え、その愛を取り戻そうとする姿を描く物語。『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』の御法川修氏が監督を務め、「原作を初めて手にし、心を震わせた日から5年。こうして映画化を実現できた感慨で胸がいっぱいです」と話している。

 太賀は「歌川さんの実人生を追体験するのは勇気がいる事でしたが、タイジという役の人間的な愛おしさと、たくさんの困難を乗り越えて来たという事実が、何よりも僕を突き動かし、演じるうえでの原動力になりました」と撮影を振り返り、「心の底からうれしかったことや、心の底から悲しかったこと、主人公が感じてきた事が何一つとしてあふれ落ちないよう、全力で演じました」と力を込める。

 吉田は「脚本を読んでも原作を読んでも、この『母さん』に共感できない、なのに気付けばボロボロ泣いていました。子の躰(からだ)の底から湧いて尽きない母への愛の叫びが、太賀さんの苦しいほどに繊細なお芝居と私演じる未熟な母を通して皆さまの心に届いたら幸いです。『母親像』は人それぞれ。いろんな感想があるでしょうが、観終わったあと『母さんがどんなに僕を嫌いでも』の後に続くのは、愛の言葉だといいな」と願いを込めた。

 原作者の歌川氏は「他人におおっぴらに話せなかった過去。それを思いきって本にしてみたところ、『この本に救われました』と声を寄せてくださる方が大勢いらっしゃいました。各方面から大きな反響をいただきました。でも、まだ無名な私の本を『ぜひ映画化したい』と仰(おっしゃ)ってくださったプロデューサー、御法川監督をはじめスタッフ・キャストの皆さまには感謝しかありません」とコメントを寄せた。

 そのほか、主人公を支える友人役で、スティーブン・スピルバーグ監督の最新作『レディ・プレイヤー1』へ出演を果たし、ダンスボーカルユニットPrizmaXのメンバーとしても活躍する森崎ウィンや、白石隼也秋月三佳が出演。幼少期のタイジを子役の小山春朋、父親を斉藤陽一郎が演じ、幼少時代よりタイジの心の支えとなり、彼の人生に転機をもたらす重要な役どころである婆ちゃんを木野花が演じる。

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