2018年度後期に放送される、NHK連続テレビ小説の99作目『まんぷく』のヒロイン役に、安藤サクラが選ばれた。現在31歳、昨年6月に第一子を出産した安藤は、朝ドラ史上初となる“ママさんヒロイン”だ。大阪で子育てをしながら撮影に臨む予定で、これまでの朝ドラになかったタイプのヒロイン誕生に期待がかかる。このニュースにちなんで、ORICON NEWSでは、これまでに放送された朝ドラの中から「好きな朝ドラヒロイン」についてユーザー1,000人に意識調査を行った。
◆『あまちゃん』がダントツで1位に
ORICON NEWSでは、10代から50代の男女に調査。計1,000人の一般ユーザーが選んだ、「好きな朝ドラヒロイン」のランキングは以下の結果となった。
堂々の1位に輝いたのは、『あまちゃん』の能年玲奈(現・のん)。総合ランキングで得票率20%を超え、ユーザーの世代別に見ても10代から50代までの全世代で1位をマークするなど、圧倒的な強さを見せた。
『あまちゃん』は2013年度前期放送。脚本・宮藤官九郎の作り出す独特の世界観やストーリーが受けて、それまで朝ドラを観ていなかった層へのアピールに成功した作品だ。ユーザーからは、「今までの朝ドラで一番面白かったし、登場人物のキャラクターも内容も独特で、唯一無二のドラマだったと思う」(岩手県/10代/女性)、「朝ドラを違うステージへと引き上げた。誰も不幸にならない素敵な作品でした」(東京都/50代/女性)、「脚本やストーリーが良く、何より朝から笑えた」(東京都/50代/男性)などの声が集まった。この世界観にピッタリとハマったのが、ヒロイン・天野アキを演じた能年で、「東北弁でアイドルを目指しているのが斬新だった」(東京/20代/女性)、「成長していくヒロインにピッタリだった」(神奈川/50代/男性)など彼女を支持する声が多かった。
◆『あさが来た』の波瑠、女優としての評価も高く
2位は、『あさが来た』の波瑠。全世代から好評で、安定した人気を誇っている。「女性にとって困難な時代をひたむきな努力で生き抜く姿が素晴らしい」(長崎県/30代/男性)、「自分のしたいことを時代に関係なくやり通したあさに憧れる」(広島県/30代/女性)など、ヒロイン・あさのキャラクターが人気。だが同時に、あさを演じた女優・波瑠の評価も高く、「笑いも涙も、少女時代も熟年期もうまく演じていた」(香川県/40代/女性)、「彼女には最後まで観させる力量があった」(広島県/30代/女性)などの声が集まった。
3位は『ひよっこ』の有村架純。有村と言えば、『あまちゃん』で春子(小泉今日子)の若き日を演じ、その美少女ぶりが話題となったが、この『ひよっこ』でも「可愛かった」とルックスを評価する人がとても多かった。それに加えて、「茨城の純朴な普通の女性をしっかりと演じていて、応援したい気持ちにさせられるヒロインだった」(大阪府/30代/女性)、「ヒロインの存在感が大きかった。家族を支える心の成長に感動した」(大阪府/50代/女性)など、茨城弁の純朴なヒロイン・みね子を支持する声も。
4位は『ちゅらさん』の国仲涼子。ドラマは2001年度前期の放送で、ちょっと懐かしい感じもするが、「笑顔が爽やかで元気をもらえた」(群馬/50代/女性)、「今、国仲涼子さんを見ても一番に『ちゅらさん』が思い浮かぶ」(埼玉/20代/男性)など、彼女の演じた恵理(えりぃ)は、いまだに人々の記憶に強く残っているようだ。
5位は『ごちそうさん』の杏。「長身でたくましいヒロインが輝いていたから」(愛知/30代/女性)、「小姑のイケズに負けず頑張る姿が印象的だった」(東京/20代/女性)などの意見に加え、「実際に相手役(東出昌大)と結婚したこともドラマティックで印象に残っている」(神奈川/40代/女性)といった声も。
◆40代・50代からはいまだ『おしん』の小林綾子が人気
総合ランキングの6位以下は、『梅ちゃん先生』の堀北真希、『まれ』の土屋太鳳、『とと姉ちゃん』の高畑充希、『花子とアン』の吉高由里子、『べっぴんさん』の芳根京子と続いている。ユーザーの世代別に見てもあまりばらつきのない結果となったが、特筆すべきは、40代、50代から『おしん』の小林綾子を挙げる声が多かったことだろう。
『おしん』は1983〜84年に1年間放送され、社会現象を巻き起こした大ヒット作品。主人公・おしんの半生を小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人の女優が演じ分けた。中でも特に少女時代を演じた小林の人気が高く、ユーザーからは「健気でよかった」(神奈川/50代/女性)、「とにかく泣ける」(千葉/40代/女性)などの意見が寄せられた。
これまで半世紀以上にわたって、様々なタイプのヒロインを生み出してきた朝ドラ。今回の意識調査のコメントを読み解いてみると、作品の設定やストーリー、ヒロインのキャラクター、それを演じる女優の魅力など、いろいろな要素が相まって、人々に愛されるヒロインが誕生してくるようだ。今後はどんな朝ドラヒロインが登場するのか、注目したい。
(文:水野幸則)
【好きな朝ドラヒロイン TOP10】
1位 あまちゃん/能年玲奈(のん)……20.9%
2位 あさが来た/波瑠……11.2%
3位 ひよっこ/有村架純……10.2%
4位 ちゅらさん/国仲涼子……6.8%
5位 ごちそうさん/杏……6.1%
6位 梅ちゃん先生/堀北真希……5.2%
7位 まれ/土屋太鳳……3.6%
8位 とと姉ちゃん/高畑充希……3.2%
9位 花子とアン/吉高由里子……3.1%
10位 べっぴんさん/芳根京子……2.4%
【調査概要】
調査時期:2018年2月2日(金)〜2月6日(火)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
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◆『あまちゃん』がダントツで1位に
ORICON NEWSでは、10代から50代の男女に調査。計1,000人の一般ユーザーが選んだ、「好きな朝ドラヒロイン」のランキングは以下の結果となった。
堂々の1位に輝いたのは、『あまちゃん』の能年玲奈(現・のん)。総合ランキングで得票率20%を超え、ユーザーの世代別に見ても10代から50代までの全世代で1位をマークするなど、圧倒的な強さを見せた。
『あまちゃん』は2013年度前期放送。脚本・宮藤官九郎の作り出す独特の世界観やストーリーが受けて、それまで朝ドラを観ていなかった層へのアピールに成功した作品だ。ユーザーからは、「今までの朝ドラで一番面白かったし、登場人物のキャラクターも内容も独特で、唯一無二のドラマだったと思う」(岩手県/10代/女性)、「朝ドラを違うステージへと引き上げた。誰も不幸にならない素敵な作品でした」(東京都/50代/女性)、「脚本やストーリーが良く、何より朝から笑えた」(東京都/50代/男性)などの声が集まった。この世界観にピッタリとハマったのが、ヒロイン・天野アキを演じた能年で、「東北弁でアイドルを目指しているのが斬新だった」(東京/20代/女性)、「成長していくヒロインにピッタリだった」(神奈川/50代/男性)など彼女を支持する声が多かった。
◆『あさが来た』の波瑠、女優としての評価も高く
2位は、『あさが来た』の波瑠。全世代から好評で、安定した人気を誇っている。「女性にとって困難な時代をひたむきな努力で生き抜く姿が素晴らしい」(長崎県/30代/男性)、「自分のしたいことを時代に関係なくやり通したあさに憧れる」(広島県/30代/女性)など、ヒロイン・あさのキャラクターが人気。だが同時に、あさを演じた女優・波瑠の評価も高く、「笑いも涙も、少女時代も熟年期もうまく演じていた」(香川県/40代/女性)、「彼女には最後まで観させる力量があった」(広島県/30代/女性)などの声が集まった。
3位は『ひよっこ』の有村架純。有村と言えば、『あまちゃん』で春子(小泉今日子)の若き日を演じ、その美少女ぶりが話題となったが、この『ひよっこ』でも「可愛かった」とルックスを評価する人がとても多かった。それに加えて、「茨城の純朴な普通の女性をしっかりと演じていて、応援したい気持ちにさせられるヒロインだった」(大阪府/30代/女性)、「ヒロインの存在感が大きかった。家族を支える心の成長に感動した」(大阪府/50代/女性)など、茨城弁の純朴なヒロイン・みね子を支持する声も。
4位は『ちゅらさん』の国仲涼子。ドラマは2001年度前期の放送で、ちょっと懐かしい感じもするが、「笑顔が爽やかで元気をもらえた」(群馬/50代/女性)、「今、国仲涼子さんを見ても一番に『ちゅらさん』が思い浮かぶ」(埼玉/20代/男性)など、彼女の演じた恵理(えりぃ)は、いまだに人々の記憶に強く残っているようだ。
5位は『ごちそうさん』の杏。「長身でたくましいヒロインが輝いていたから」(愛知/30代/女性)、「小姑のイケズに負けず頑張る姿が印象的だった」(東京/20代/女性)などの意見に加え、「実際に相手役(東出昌大)と結婚したこともドラマティックで印象に残っている」(神奈川/40代/女性)といった声も。
◆40代・50代からはいまだ『おしん』の小林綾子が人気
総合ランキングの6位以下は、『梅ちゃん先生』の堀北真希、『まれ』の土屋太鳳、『とと姉ちゃん』の高畑充希、『花子とアン』の吉高由里子、『べっぴんさん』の芳根京子と続いている。ユーザーの世代別に見てもあまりばらつきのない結果となったが、特筆すべきは、40代、50代から『おしん』の小林綾子を挙げる声が多かったことだろう。
『おしん』は1983〜84年に1年間放送され、社会現象を巻き起こした大ヒット作品。主人公・おしんの半生を小林綾子、田中裕子、乙羽信子の3人の女優が演じ分けた。中でも特に少女時代を演じた小林の人気が高く、ユーザーからは「健気でよかった」(神奈川/50代/女性)、「とにかく泣ける」(千葉/40代/女性)などの意見が寄せられた。
これまで半世紀以上にわたって、様々なタイプのヒロインを生み出してきた朝ドラ。今回の意識調査のコメントを読み解いてみると、作品の設定やストーリー、ヒロインのキャラクター、それを演じる女優の魅力など、いろいろな要素が相まって、人々に愛されるヒロインが誕生してくるようだ。今後はどんな朝ドラヒロインが登場するのか、注目したい。
(文:水野幸則)
【好きな朝ドラヒロイン TOP10】
1位 あまちゃん/能年玲奈(のん)……20.9%
2位 あさが来た/波瑠……11.2%
3位 ひよっこ/有村架純……10.2%
4位 ちゅらさん/国仲涼子……6.8%
5位 ごちそうさん/杏……6.1%
6位 梅ちゃん先生/堀北真希……5.2%
7位 まれ/土屋太鳳……3.6%
8位 とと姉ちゃん/高畑充希……3.2%
9位 花子とアン/吉高由里子……3.1%
10位 べっぴんさん/芳根京子……2.4%
【調査概要】
調査時期:2018年2月2日(金)〜2月6日(火)
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代、20代、30代、40代、50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査
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2018/02/16