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『けものフレンズ』騒動、制作会社側が初言及 KADOKAWA交え話し合いへ

 アニメ『けものフレンズ』のたつき監督がプロジェクトからの降板を発表した件で、監督を擁するアニメーション制作会社・ヤオヨロズ取締役の福原慶匡氏が3日、自身のツイッターで初めて騒動に言及。KADOKAWAの関係者と接触を持ったことを明かし、「これから話し合いを始めます」と進展をつづった。また、KADOKAWAの井上伸一郎専務もヤオヨロズ側からヒアリングを行ったことをツイッターを通じ報告。今後はKADOKAWA、ヤオヨロズ、製作委員会を交えた話し合いを進めていくとしている。

『けものフレンズ』のキービジュアル (C) けものフレンズプロジェクトA

『けものフレンズ』のキービジュアル (C) けものフレンズプロジェクトA

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 福原氏は「ファンの皆様にお伝えする事が遅くなりまして大変申し訳ございませんでした」とまず対応の遅れをお詫び。続けて「影響の大きさを鑑みて発表の方法に関して協議しておりました。発表を受けて川上(量生)社長、井上専務が迅速にヒアリングして下さり今回の発表に至った事を感謝しています。これから話し合いを始めますので何卒よろしくお願いします」と、KADOKAWA側の関係者が事態の改善に向けアクションをおこしたことを報告した。

 一方、井上氏は「『けものフレンズ』の件につきまして、KADOKAWAは製作委員会の一出資企業にすぎないことから今まで発言を控えていました。私としても『けものフレンズ』におけるたつき監督の功績は大いに認めております」と釈明。

 その上で「この度の騒動にいたるまでの事態を正確に把握してなかったのは不徳のいたすところです。先週ヤオヨロズのみなさんと2回のミーティングを行なう機会を得ました。その際、製作委員会のご意見とヤオヨロズ様のご意見に大きな溝があることが分かりました」と説明した。

 続けて「特に『監督降板』の経緯、版権使用についても認識相違があることと、
監督のツイッターでのご発言の真意にはそういったことが積み重なったことが原因であるということが分かりました。そこで私としては、ヤオヨロズのみなさんと今後のことについてどうするべきか相談に入ったところです」と進ちょくを報告している。

 たつき監督が9月25日、「けものフレンズのアニメから外れる事になりました。ざっくりカドカワさん方面よりのお達しみたいです」とツイートしたことから、ファンが監督の続投を求める署名活動を始めるなど今回の騒動に発展。27日にはKADOKAWAらが参加するプロジェクトの運営側「けものフレンズプロジェクトA」(以下、KFPA)がアニメの公式サイトにコメントを掲載した。

 KFPAはヤオヨロズについて「事前の情報共有をしない作品利用があった」「情報は事前に共有してほしい旨の正常化を申し入れた」「その条件は受け入れられないので(監督を)辞退したいと返答があった」と降板までの経緯を説明しており、ヤオヨロズ側のコメントが待たれていた。

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