コント日本一を決める『キングオブコント2017』(KOC)の決勝戦が1日、東京・赤坂のTBSで行われ、芸歴13年目のお笑いコンビ・かまいたちが10代目キングの栄光に輝き、優勝賞金1000万円を獲得した。大会後に行われた囲み取材は、登場するなり報道陣のカメラが一斉に集中し「すごいフラッシュですね」と驚きながらも、写真撮影では指定された方向と逆を向いてみたり、笑顔の状態をキープすることに疲れた山内健司が「ちょっと真顔になりますね」とボケたりと、サービス精神あふれる和やかなものとなった。
2004年結成の同コンビは、07年に『第28回ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞に輝いたのを皮切りに、12年の『第42回NHK上方漫才コンテスト』優勝、16年の『歌ネタ王決定戦』優勝と関西圏の大会での実績は十分。昨年のKOC決勝戦では3位という好成績を収めていたが、その勢いのままに2回目の出場となった今年は「告白の練習」と「ウェットスーツ」の2本のネタでキングの称号を勝ち取った。
結成から5ヶ月の男女コンビ・にゃんこスターが1本目に、衝撃的な「なわとびのネタ」を披露して1stステージをトップ通過。会場全体の空気が「にゃんこスターが2本目に何を見せてくれるのか」というワクワク感に包まれる中、「ロケの時にウェットスーツが脱ぎにくいと思っていた」という、実体験を活かして完成させたネタで流れを引き戻し、新星が放つ強烈すぎる“勢い”を見事に跳ね返した。濱家隆一は「練習通りに、自分たちがやりたい間でできたので良かったです」とかみしめるように激戦を振り返る。
現在は関西を中心に活動をしており、テレビとラジオを合わせたレギュラー番組も8本と超売れっ子の2人だが、全国区への進出も前向き。山内が「(野望は)めちゃめちゃあります。ただオファーがないとなので、どれくらいあるかなって…あとは(所属事務所の吉本興業の)藤原社長にギャラの交渉をしたい」と意気込むと、濱家も「優勝した瞬間に、社長がいなくなった」とチクリ。出てみたい番組を聞かれた際には、山内が「(テレビ東京の)『開運!なんでも鑑定団』です。おじいちゃんやおばあちゃんが壺とかを持ってきて、それが偽物だった時の反応がたまらない」と毒のあるユーモアで笑わせた。
優勝賞金の使い道に話題が及ぶと、今年7月に挙式を行った山内が「元を取れるかなと思っていたら足が出まくって、借金が残っているので、それを返済したい。残った分は仮想通貨にぶちこみます」とぶっちゃけ、濱家もたまらず「やめろ、何言ってんねん!」とツッコミ。一つひとつの質問への受け答えとエピソードトークが淀みなく出てくる2人の様子を見ていると、トーク番組などでの活躍も十二分に期待できるが、濱家は「王者になったからには結果を残さないと申し訳ないので、もうここから浮かれずにやっていきたい」と気持ちを引き締めた。
賞レースの王者がバラエティー番組で活躍し続けるには、トークのスキルや急激な露出増に耐えうるエピソードとネタのストックが求められる。これまで関西で鍛えられてきた分の“厚み”を武器に、コントで天下を取ったかまいたちがいざ全国へと駆け上がる。
2004年結成の同コンビは、07年に『第28回ABCお笑い新人グランプリ』最優秀新人賞に輝いたのを皮切りに、12年の『第42回NHK上方漫才コンテスト』優勝、16年の『歌ネタ王決定戦』優勝と関西圏の大会での実績は十分。昨年のKOC決勝戦では3位という好成績を収めていたが、その勢いのままに2回目の出場となった今年は「告白の練習」と「ウェットスーツ」の2本のネタでキングの称号を勝ち取った。
結成から5ヶ月の男女コンビ・にゃんこスターが1本目に、衝撃的な「なわとびのネタ」を披露して1stステージをトップ通過。会場全体の空気が「にゃんこスターが2本目に何を見せてくれるのか」というワクワク感に包まれる中、「ロケの時にウェットスーツが脱ぎにくいと思っていた」という、実体験を活かして完成させたネタで流れを引き戻し、新星が放つ強烈すぎる“勢い”を見事に跳ね返した。濱家隆一は「練習通りに、自分たちがやりたい間でできたので良かったです」とかみしめるように激戦を振り返る。
現在は関西を中心に活動をしており、テレビとラジオを合わせたレギュラー番組も8本と超売れっ子の2人だが、全国区への進出も前向き。山内が「(野望は)めちゃめちゃあります。ただオファーがないとなので、どれくらいあるかなって…あとは(所属事務所の吉本興業の)藤原社長にギャラの交渉をしたい」と意気込むと、濱家も「優勝した瞬間に、社長がいなくなった」とチクリ。出てみたい番組を聞かれた際には、山内が「(テレビ東京の)『開運!なんでも鑑定団』です。おじいちゃんやおばあちゃんが壺とかを持ってきて、それが偽物だった時の反応がたまらない」と毒のあるユーモアで笑わせた。
優勝賞金の使い道に話題が及ぶと、今年7月に挙式を行った山内が「元を取れるかなと思っていたら足が出まくって、借金が残っているので、それを返済したい。残った分は仮想通貨にぶちこみます」とぶっちゃけ、濱家もたまらず「やめろ、何言ってんねん!」とツッコミ。一つひとつの質問への受け答えとエピソードトークが淀みなく出てくる2人の様子を見ていると、トーク番組などでの活躍も十二分に期待できるが、濱家は「王者になったからには結果を残さないと申し訳ないので、もうここから浮かれずにやっていきたい」と気持ちを引き締めた。
賞レースの王者がバラエティー番組で活躍し続けるには、トークのスキルや急激な露出増に耐えうるエピソードとネタのストックが求められる。これまで関西で鍛えられてきた分の“厚み”を武器に、コントで天下を取ったかまいたちがいざ全国へと駆け上がる。
コメントする・見る
2017/10/02