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いきもの水野、楽曲に込めた思い「不特定多数に届かないと作る意味がない」

 現在、“放牧中”の人気ユニット・いきものがかり水野良樹が28日、東京・六本木の東京ミッドタウンで開催中の『宣伝会議コピーライター養成講座60周年記念イベント「コピージアム2017」』で行われたトークセッションに参加。代表曲「ありがとう」などの楽曲に込められた思いを明かした。

いきものがかり・水野良樹 (C)ORICON NewS inc.

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 水野は電通のクリエーティブディレクター・CMプランナーの東畑幸多氏と共に「スタンダードへの道 特別編」というトークセッションを開催。自身のこれまでを踏まえ「なるべく不特定多数の方、自分が分かり合えない人に届かないと作っている意味がない」と曲作りについて語り、広告業界で働く人と「意外と通ずる部分があるんじゃないかな」と共通項を明かした。

 東畑氏からどこを端緒に曲を作るのか問われると水野は「世の中で回ってくれるようにしたい。僕が伝えたいメッセージがあったとする。そのボールを投げて、みなさんのところに届きました、それだけではなにかつまらないような気がする」と持論を展開。

 続けて「例えば自分たちの曲で申し訳ないんですが『ありがとう』とか『じょいふる』が流れたときに、そこでコミュニケーションが行われる。結婚式で新郎新婦がお父さん、お母さんに花束を渡す時に『ありがとう』が流れるみたいに、そこにコミュニケーションが生まれて自分のメッセージと関係なく波及していくという方が、世の中に変化を及ぼしている感じがする。そこを願っている」と自身の予想を超える波及を狙っているという。

 水野は「なんで平たい、具体性がなかったり、主語が明確でない歌を作るのかっていうのは、どの場面、どの価値観、どのコミュニティー、どの年代にいる人でも手を伸ばせてつかみやすい状態にしておきたいと思って」といきものがかりの楽曲に込められた思いを語り、東畑氏も「水野さんがやろうとしているのは1番、難しい。けど1番、大事」と賛同していた。

 同イベントは28日にスタートし、9月3日まで同所で開催。人の心を動かし、世の中に話題を提供し続けている広告やコピーなど“コトバの力”に様々な角度から光を当て、優れたコピーライターの発想法や広告の仕事の魅力を紹介している。

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  • いきものがかり・水野良樹 (C)ORICON NewS inc.
  • 東畑幸多氏 (C)ORICON NewS inc.

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