映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』(7月1日公開)のプロモーションのため20日未明に来日した米俳優のジョニー・デップが、同日昼過ぎにWEB合同取材に応じた。デップはたとえ疲れていても、陽気な物言いを忘れない人。特に今回は作品が作品だけに、フォトセッションで後ろ姿を撮らせたり、ある男性記者が履いていた靴を欲しがったり、デップもリラックスした様子をみせていた。
――ジャック・スパロウの魅力とは何だと思いますか?
【ジョニー・デップ(以下、JD)】俳優というのはいろんな役を演じるのが仕事なんだけれど、私は絶対に私生活でキャプテン・ジャック・スパロウのような行動はできません。彼になりきるからこそ、行動できる。たぶん、ジャックは人生の中で一度もシャイになったことがないと思う。言いたいことを言って、やりたいことをやる、そこが魅力だと思います。
キャラクターはたいてい物語の出発点から弧を描いて何かを越えて到達点にたどり着くものだけれど、彼には到達点も何もなくて、最初から最後までずっとそのまま。スカンクのペペ・ル・ピュ(アニメ『バッグス・バニー ショー』に出てくるスカンクのキャラクター)みたいに、体がとても臭くて、みんなに逃げられてしまうんだけれど、本人は自分のことを格好いいと思っているところもあって。
そんな彼のことを理解するために、ものすごく高温のサウナに入って、脳が溶け出すんじゃないかというくらいフラフラの状態になってみたこともあります。これは皆さんにおすすめしませんが、彼を理解するために、そういうこともしました。
――今回の作品では、高度なCG技術を用いて、若き日のジャック・スパロウを表現。その姿を観てどう思いましか?
【JD】ああいう風貌だったかな?とちょっと思いました(笑)。若返った自分の姿を観るというのは奇妙な感じがしましたし、シュールというか、非現実的だし、ちょっと滑稽(こっけい)でしたし、ほんとうに僕なの? 誰なのあれ?という気持ちもありました。テクノロジーがどんどん進んで何でもできるようになると思う。例えば、(1950年代に活躍した俳優の)ハンフリー・ボガートさんやマーロン・ブランドさんの主演映画もできるかもしれない。万が一、僕と共演することが可能になったとしたら、僕だけ現場に行くのはズルいと思うので、僕も家でポテトチップスでも食べながら映画ができるのを待とうと思います。
――ジャック・スパロウとこんなに長い付き合いになると想像していましたか? あなたにとってジャック・スパロウとは?
【JD】最初に台本をいただいた時に求められたキャラクターから僕がだいぶ変えました。ジャック・スパロウを演じるのは楽しくてしょうがない。なぜかというと、どんなに無責任で、不敬で、馬鹿なようなことをやっても許されるところがあって、何を言っても何をしてもなんとかなっちゃう、本当に珍しい役。ジャックとして現場にいる時は、僕も安心して何でもできるし、平気の平左でいられる。
これまでにもいろんなキャラクターを演じてきました。同じようなキャラクターはやりたくないし、それは退屈だし、いろんな可能性を考えたい。ジャック・スパロウばかりやっていたら本当にクレイジーになってしまう。もうクレイジーだと思われているかな?(笑)ジャックにかぎらず、一度演じた役というのは、どこか自分の中に残るもので、全部の役が残っているというのは脳のためにはよくないかもしれないね(笑)。
――以上で、時間が来てしまいました。
【JD】では、僕から最後の質問です。皆さんどこに住んでいるですか? 明日の朝、朝食作りに行きます(笑)。それは冗談ですが、今回の滞在が24時間もないと聞いて、ちょっとそれは短すぎると自分でも思います。どうもありがとう。
――ジャック・スパロウの魅力とは何だと思いますか?
【ジョニー・デップ(以下、JD)】俳優というのはいろんな役を演じるのが仕事なんだけれど、私は絶対に私生活でキャプテン・ジャック・スパロウのような行動はできません。彼になりきるからこそ、行動できる。たぶん、ジャックは人生の中で一度もシャイになったことがないと思う。言いたいことを言って、やりたいことをやる、そこが魅力だと思います。
キャラクターはたいてい物語の出発点から弧を描いて何かを越えて到達点にたどり着くものだけれど、彼には到達点も何もなくて、最初から最後までずっとそのまま。スカンクのペペ・ル・ピュ(アニメ『バッグス・バニー ショー』に出てくるスカンクのキャラクター)みたいに、体がとても臭くて、みんなに逃げられてしまうんだけれど、本人は自分のことを格好いいと思っているところもあって。
そんな彼のことを理解するために、ものすごく高温のサウナに入って、脳が溶け出すんじゃないかというくらいフラフラの状態になってみたこともあります。これは皆さんにおすすめしませんが、彼を理解するために、そういうこともしました。
――今回の作品では、高度なCG技術を用いて、若き日のジャック・スパロウを表現。その姿を観てどう思いましか?
【JD】ああいう風貌だったかな?とちょっと思いました(笑)。若返った自分の姿を観るというのは奇妙な感じがしましたし、シュールというか、非現実的だし、ちょっと滑稽(こっけい)でしたし、ほんとうに僕なの? 誰なのあれ?という気持ちもありました。テクノロジーがどんどん進んで何でもできるようになると思う。例えば、(1950年代に活躍した俳優の)ハンフリー・ボガートさんやマーロン・ブランドさんの主演映画もできるかもしれない。万が一、僕と共演することが可能になったとしたら、僕だけ現場に行くのはズルいと思うので、僕も家でポテトチップスでも食べながら映画ができるのを待とうと思います。
――ジャック・スパロウとこんなに長い付き合いになると想像していましたか? あなたにとってジャック・スパロウとは?
【JD】最初に台本をいただいた時に求められたキャラクターから僕がだいぶ変えました。ジャック・スパロウを演じるのは楽しくてしょうがない。なぜかというと、どんなに無責任で、不敬で、馬鹿なようなことをやっても許されるところがあって、何を言っても何をしてもなんとかなっちゃう、本当に珍しい役。ジャックとして現場にいる時は、僕も安心して何でもできるし、平気の平左でいられる。
これまでにもいろんなキャラクターを演じてきました。同じようなキャラクターはやりたくないし、それは退屈だし、いろんな可能性を考えたい。ジャック・スパロウばかりやっていたら本当にクレイジーになってしまう。もうクレイジーだと思われているかな?(笑)ジャックにかぎらず、一度演じた役というのは、どこか自分の中に残るもので、全部の役が残っているというのは脳のためにはよくないかもしれないね(笑)。
――以上で、時間が来てしまいました。
【JD】では、僕から最後の質問です。皆さんどこに住んでいるですか? 明日の朝、朝食作りに行きます(笑)。それは冗談ですが、今回の滞在が24時間もないと聞いて、ちょっとそれは短すぎると自分でも思います。どうもありがとう。
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2017/06/22