女優・土村芳(つちむらかほ・26)が読売テレビ・日本テレビ系連続ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(毎週木曜 後11:59)で魅せている可愛らしくも大胆な演技が話題を呼んでいる。朝ドラ『べっぴんさん』での慎ましやかで気弱な“君ちゃん”から一転、『恋ヘタ』では深夜ドラマならではの過激なせりふやベッドシーンにも果敢に挑戦。22日の最終回を前に、ORICON NEWSでは土村に新境地開拓した同ドラマを振り返ってもらった。
■過激なセリフに挑戦…演じるうちに印象に変化
ドラマ内で土村が演じているのが、キャリアウーマンの主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨)と対照的に、家庭的で女の子らしいが婚約者に浮気されてしまう美沙の親友・榎田千尋。遊び人で美沙の同僚のプログラマー・橋本司(淵上泰史)と、彼氏を取り戻すための特訓と称して身体の関係になったり、司のことを好きになると「私をセフレにしてください!」と仰天の告白をしたりと、演じる本人も「見る人からすると好き嫌いが別れるキャラクター」と笑う。
当初の千尋は恋愛に対しても夢見がちで主体性の薄い女の子だった。「千尋ちゃんは、女性的要素が強く、恋愛に対しても憧れや理想を強く持っていて、最初は自分でも友達にはなれないかなと思う女の子だった。でも演じるうちに印象が変りましたね。向き合えば向き合うほど、千尋自身も気付いていない芯の通った部分をみつけることができました」と徐々に恋愛や人生に自ら決断を下していく千尋を愛着もって演じきった。
朝ドラで演じたヒロインの親友・村田君枝とは、かなりギャップのある役どころとなったが「さすがに他の作品の撮影の時に、遠くの方からおばちゃんが『セフレー!』って呼ばれたときは『し〜!』って思いました(笑)。私は今どんなイメージでみられているのかと不安になりました(笑)。びっくりもしましたがうれしくもあり、複雑でもあり…ありがたいですね」とその反響に驚きながらも感謝した。
改めて「挑戦ではあった」という同ドラマ。「連ドラ独特のタイトなスケジュールも初めてだったので勉強になりました。現場でもみなさんが『千尋ちゃん』と呼んでくださったので、それが終わるのは寂しい。千尋ちゃんには、ありがとうという気持ちです」。突拍子もない言動で驚かせるキャラクターではあったが、どこかかわいらしく憎めない。そんな千尋役にナチュラルに憑依して、新境地を開拓した。
■着実にステップ重ねるも、知名度上昇の実感はなし「一つ一つを大事に」
そんな土村が初主演を務めるNHK BSプレミアム・北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』が10月に放送予定。北九州ロケも行い、「初めてドラマを撮影するスタッフの方も多く、みなさん一丸となって一生懸命に一致団結していく現場でした。すごく一体感を感じながら演らせていただけたなと。本当に楽しかったです」と手応えをにじませる。
満を持して主演に起用されるなど活躍の場を広げているが、知名度上昇を実感するか?という質問には「普段は特に…あんまり外に出ないのもありますが、まだまだですね。まだまだ全然。活躍されている女優さんがすごく尊敬する対象です。それぞれやり方をもってらっしゃるので、私もそのなかで生きていけるように頑張っていかないといけない」と自らに言い聞かせるように答える。
名前の“芳”は“かほ”と読む。本人の柔らかなイメージにぴったりの名前だが「普通は読まないですよね(笑)。“芳香剤”と打たなくてもでてくるようになりたい…ちょっとした目標です。いずれは検索したらすぐに簡単に出てくれるようになってくれたら地味にうれしいかもしれない」と“一発変換”の野望を語る。
「今まで、いただいている役は全てまったく違う感覚で演じてきました。なのでこれから出会う役も一つ一つが全く違うんだろうと思うと、その一つ一つを大事にしていきたいですね」。その言葉にはこれからもどんな役でも正面からぶつかっていく強い決意を感じた。
◆土村芳:岩手県出身、1990年生まれ。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』田坂君枝役に抜てきされ、映画『何者』(2016)、連続ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(読売テレビ・日本テレビ)などに出演。初主演ドラであるNHK BSプレミアム・北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』が10月に放送予定。
■過激なセリフに挑戦…演じるうちに印象に変化
ドラマ内で土村が演じているのが、キャリアウーマンの主人公・茅ヶ崎美沙(高梨臨)と対照的に、家庭的で女の子らしいが婚約者に浮気されてしまう美沙の親友・榎田千尋。遊び人で美沙の同僚のプログラマー・橋本司(淵上泰史)と、彼氏を取り戻すための特訓と称して身体の関係になったり、司のことを好きになると「私をセフレにしてください!」と仰天の告白をしたりと、演じる本人も「見る人からすると好き嫌いが別れるキャラクター」と笑う。
当初の千尋は恋愛に対しても夢見がちで主体性の薄い女の子だった。「千尋ちゃんは、女性的要素が強く、恋愛に対しても憧れや理想を強く持っていて、最初は自分でも友達にはなれないかなと思う女の子だった。でも演じるうちに印象が変りましたね。向き合えば向き合うほど、千尋自身も気付いていない芯の通った部分をみつけることができました」と徐々に恋愛や人生に自ら決断を下していく千尋を愛着もって演じきった。
朝ドラで演じたヒロインの親友・村田君枝とは、かなりギャップのある役どころとなったが「さすがに他の作品の撮影の時に、遠くの方からおばちゃんが『セフレー!』って呼ばれたときは『し〜!』って思いました(笑)。私は今どんなイメージでみられているのかと不安になりました(笑)。びっくりもしましたがうれしくもあり、複雑でもあり…ありがたいですね」とその反響に驚きながらも感謝した。
改めて「挑戦ではあった」という同ドラマ。「連ドラ独特のタイトなスケジュールも初めてだったので勉強になりました。現場でもみなさんが『千尋ちゃん』と呼んでくださったので、それが終わるのは寂しい。千尋ちゃんには、ありがとうという気持ちです」。突拍子もない言動で驚かせるキャラクターではあったが、どこかかわいらしく憎めない。そんな千尋役にナチュラルに憑依して、新境地を開拓した。
■着実にステップ重ねるも、知名度上昇の実感はなし「一つ一つを大事に」
そんな土村が初主演を務めるNHK BSプレミアム・北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』が10月に放送予定。北九州ロケも行い、「初めてドラマを撮影するスタッフの方も多く、みなさん一丸となって一生懸命に一致団結していく現場でした。すごく一体感を感じながら演らせていただけたなと。本当に楽しかったです」と手応えをにじませる。
満を持して主演に起用されるなど活躍の場を広げているが、知名度上昇を実感するか?という質問には「普段は特に…あんまり外に出ないのもありますが、まだまだですね。まだまだ全然。活躍されている女優さんがすごく尊敬する対象です。それぞれやり方をもってらっしゃるので、私もそのなかで生きていけるように頑張っていかないといけない」と自らに言い聞かせるように答える。
名前の“芳”は“かほ”と読む。本人の柔らかなイメージにぴったりの名前だが「普通は読まないですよね(笑)。“芳香剤”と打たなくてもでてくるようになりたい…ちょっとした目標です。いずれは検索したらすぐに簡単に出てくれるようになってくれたら地味にうれしいかもしれない」と“一発変換”の野望を語る。
「今まで、いただいている役は全てまったく違う感覚で演じてきました。なのでこれから出会う役も一つ一つが全く違うんだろうと思うと、その一つ一つを大事にしていきたいですね」。その言葉にはこれからもどんな役でも正面からぶつかっていく強い決意を感じた。
◆土村芳:岩手県出身、1990年生まれ。NHK連続テレビ小説『べっぴんさん』田坂君枝役に抜てきされ、映画『何者』(2016)、連続ドラマ『恋がヘタでも生きてます』(読売テレビ・日本テレビ)などに出演。初主演ドラであるNHK BSプレミアム・北九州発地域ドラマ『GO!GO!フィルムタウン』が10月に放送予定。
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2017/06/21