女優の鈴木京香が出演するスペシャルドラマが2本、立て続けに放送される。4月2日にテレビ朝日系で『人間の証明』(後9:00)、4月5日にテレビ東京系で『冬芽の人』(後9:00)。『人間の証明』では昭和の名作のリメイクに、『冬芽の人』ではアクションに、挑戦している。「いろんなことにチャレンジしてみようと思っています」と意欲的だ。
『人間の証明』は、日本を代表するミステリー作家の森村誠一氏が1976年に発表し、翌77年には岡田茉莉子・松田優作さんの主演で映画化され大ヒットした作品。劇中での「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西條八十の詩のインパクトとともに、40年が経った今も多くの人々の記憶に残っている違いない。
原作の魅力は、殺人犯を追う刑事を描く「本格捜査ドラマ」であるとともに、激動の戦後を必死に生き抜いた「ひとりの女性の数奇な一代記」であり、家族の絆と崩壊を描く「ホームドラマ」であり、そして「国境を越えた親子愛の物語」であること。これまで、設定等を変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は、原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景に映像化される。
孤高の刑事・棟居を演じるのは、藤原竜也。家庭や地位、名声を守るために「母性」を捨てた美容家の八杉恭子を鈴木が演じる。2人の共演は、大河ドラマ『新選組!』(2004年、NHK)以来、13年ぶりとなる。
「私が小学生の時に『人間の証明』の映画が大ヒットしました。映画では岡田茉莉子さんのお母さんぶりが強烈で、印象に残っています。あの役を私が! という喜びでいっぱいでした」と鈴木。過去の作品と比較されるかもしれないが、「ほかの方が演じたことのある役を演じるのは、けっこう慣れっこ」とほがらかに笑う。確かに、昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で演じた豊臣秀吉の正室・寧々もそうだし、何より鈴木の出世作となったNHK連続テレビ小説『君の名は』のヒロイン・真知子も、映画の大ヒットが先だった。
「視聴者の皆さんには、小説があって、大ヒットした映画があって、ドラマとしてもたくさんリメイクされている「人間の証明」という作品を、まず知っていただきたいんです」。
このドラマは、恭子の生い立ちから、戦後、何があって、何が起こったのか、を描くものでもある。「八杉恭子はものすごく興味深いキャラクター。悪女ではあるのですが、ただの悪女にはしたくなかった。すべてがケタ外れで、とにかく生きるんだという思い、成功しなければという気持ちが、驚くくらい強い。人間としての欲、生きる欲が強い人だと思いますし、フィクションの中でも彼女のようなキャラクターはなかなかいない。女優だったら誰もがやりたい役だと思います。ドラマの企画がもし5年ズレていたら、私にオファーはこなかったかもしれない。そういう意味でも恭子を演じることができて、幸せでした。感謝しています」。
『人間の証明』は、日本を代表するミステリー作家の森村誠一氏が1976年に発表し、翌77年には岡田茉莉子・松田優作さんの主演で映画化され大ヒットした作品。劇中での「母さん、僕のあの帽子、どうしたでしょうね?」という西條八十の詩のインパクトとともに、40年が経った今も多くの人々の記憶に残っている違いない。
原作の魅力は、殺人犯を追う刑事を描く「本格捜査ドラマ」であるとともに、激動の戦後を必死に生き抜いた「ひとりの女性の数奇な一代記」であり、家族の絆と崩壊を描く「ホームドラマ」であり、そして「国境を越えた親子愛の物語」であること。これまで、設定等を変えドラマ化が幾度も重ねられてきたが、今回は、原作に忠実に「終戦直後から1970年代の昭和」を背景に映像化される。
孤高の刑事・棟居を演じるのは、藤原竜也。家庭や地位、名声を守るために「母性」を捨てた美容家の八杉恭子を鈴木が演じる。2人の共演は、大河ドラマ『新選組!』(2004年、NHK)以来、13年ぶりとなる。
「私が小学生の時に『人間の証明』の映画が大ヒットしました。映画では岡田茉莉子さんのお母さんぶりが強烈で、印象に残っています。あの役を私が! という喜びでいっぱいでした」と鈴木。過去の作品と比較されるかもしれないが、「ほかの方が演じたことのある役を演じるのは、けっこう慣れっこ」とほがらかに笑う。確かに、昨年のNHK大河ドラマ『真田丸』で演じた豊臣秀吉の正室・寧々もそうだし、何より鈴木の出世作となったNHK連続テレビ小説『君の名は』のヒロイン・真知子も、映画の大ヒットが先だった。
「視聴者の皆さんには、小説があって、大ヒットした映画があって、ドラマとしてもたくさんリメイクされている「人間の証明」という作品を、まず知っていただきたいんです」。
このドラマは、恭子の生い立ちから、戦後、何があって、何が起こったのか、を描くものでもある。「八杉恭子はものすごく興味深いキャラクター。悪女ではあるのですが、ただの悪女にはしたくなかった。すべてがケタ外れで、とにかく生きるんだという思い、成功しなければという気持ちが、驚くくらい強い。人間としての欲、生きる欲が強い人だと思いますし、フィクションの中でも彼女のようなキャラクターはなかなかいない。女優だったら誰もがやりたい役だと思います。ドラマの企画がもし5年ズレていたら、私にオファーはこなかったかもしれない。そういう意味でも恭子を演じることができて、幸せでした。感謝しています」。
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2017/04/02