俳優・織田裕二が主演する映画『ボクの妻と結婚してください。』が11月5日に公開される。ORICON STYLEのメンズWebサイトOLIVER では、主演の織田裕二に約4年ぶりの映画出演となる本作への想いや、「生きる喜びを感じた」という撮影秘話を聞いた。
■やっと「やりたかった役」にめぐり会えた
本作はすい臓がん末期で、治療の見込みはなく余命半年という宣告を受けた三村修治(織田)が、自分がいなくなった後に愛する妻と息子を幸せにしてくれる“妻の結婚相手”を探すというストーリー。織田にとって、俳優人生においてようやく巡り会えた特別な作品だったという。
「 踊る大捜査線シリーズは青島刑事という役を含め思い入れの強い作品だったので、終わった後次は何をやろうかと結構悩んだんです。ありがたいことにいくつかオファーを頂いていたのですが、なかなかこれだという作品に出会えなくて…。そんな時、以前『県庁の星』(2006年)という映画でご一緒したプロデューサーが持ってきてくださったのが今作でした」。織田は、内容を把握した瞬間に「待ってました!」と言うぐらい、ずっとこういう作品がやりたかったことに気づいたという。
「単に“余命を宣告された男の泣ける話”だったらもっと重くて暗い作品って沢山ありますよね。でも、僕が惹かれるのは笑いながらもいつの間にかスーッと涙が流れてしまうような、まさに今作のような物語でした。ようやくやりたかった役に出会えたと感じましたし、タイミング的にもちょうど良かったと思います」
長いキャリアを持ちながらも、ようやく巡り会えた作品。かなりの熱量で挑んだ結果、俳優としての新たな発見もあったという。「若い頃はカメラの影で手を噛んで泣いたりしたこともあるくらい、涙を流すシーンが実は苦手だったのですが、この作品では撮影中ボロボロに泣きました。台本を読んでいる段階から涙で字がぼやけて読めない状態になってしまって(笑)。もちろん泣けるだけの映画ではないので笑える楽しいシーンも沢山ありますが、何故だかわからないけどワンシーンごとに泣けるスイッチが入ってしまって大変でした」
■人の手の温かさを通じて、生きることの幸せを実感
“余命を宣告されたけど明るく前向きに生きる男”をどういった心境で演じたのか明かしてくれた。「残された半年を治療にあてるのではなく、どうやって前向きに生きるか考えて行動する。これは、家族と自分との関係を見つめ直す前向きな物語でもある。そんな風に感じながら演じていきました。印象に残っているのは、劇中で唯一、修治が妻に愛を伝えることができたのが妻の手を握りながらあるお願いをするシーン。吉田羊さんが演じる妻の手を握った瞬間、あったかく感じて“生きるってこういうことだ”と心から思えたんです。人の優しさや愛情がその温もりから伝わってきました。僕の中でこのシーンの撮影が印象に残っています」
過去の出演作品では踊る大走査線シリーズをはじめ、“強い男”を演じる機会が多かった織田裕二が、本作は明るく優しいパパを演じ、新たな一面を見せる。映画『ボクの妻と結婚してください。』は11月5日公開。
■やっと「やりたかった役」にめぐり会えた
本作はすい臓がん末期で、治療の見込みはなく余命半年という宣告を受けた三村修治(織田)が、自分がいなくなった後に愛する妻と息子を幸せにしてくれる“妻の結婚相手”を探すというストーリー。織田にとって、俳優人生においてようやく巡り会えた特別な作品だったという。
「 踊る大捜査線シリーズは青島刑事という役を含め思い入れの強い作品だったので、終わった後次は何をやろうかと結構悩んだんです。ありがたいことにいくつかオファーを頂いていたのですが、なかなかこれだという作品に出会えなくて…。そんな時、以前『県庁の星』(2006年)という映画でご一緒したプロデューサーが持ってきてくださったのが今作でした」。織田は、内容を把握した瞬間に「待ってました!」と言うぐらい、ずっとこういう作品がやりたかったことに気づいたという。
「単に“余命を宣告された男の泣ける話”だったらもっと重くて暗い作品って沢山ありますよね。でも、僕が惹かれるのは笑いながらもいつの間にかスーッと涙が流れてしまうような、まさに今作のような物語でした。ようやくやりたかった役に出会えたと感じましたし、タイミング的にもちょうど良かったと思います」
長いキャリアを持ちながらも、ようやく巡り会えた作品。かなりの熱量で挑んだ結果、俳優としての新たな発見もあったという。「若い頃はカメラの影で手を噛んで泣いたりしたこともあるくらい、涙を流すシーンが実は苦手だったのですが、この作品では撮影中ボロボロに泣きました。台本を読んでいる段階から涙で字がぼやけて読めない状態になってしまって(笑)。もちろん泣けるだけの映画ではないので笑える楽しいシーンも沢山ありますが、何故だかわからないけどワンシーンごとに泣けるスイッチが入ってしまって大変でした」
■人の手の温かさを通じて、生きることの幸せを実感
“余命を宣告されたけど明るく前向きに生きる男”をどういった心境で演じたのか明かしてくれた。「残された半年を治療にあてるのではなく、どうやって前向きに生きるか考えて行動する。これは、家族と自分との関係を見つめ直す前向きな物語でもある。そんな風に感じながら演じていきました。印象に残っているのは、劇中で唯一、修治が妻に愛を伝えることができたのが妻の手を握りながらあるお願いをするシーン。吉田羊さんが演じる妻の手を握った瞬間、あったかく感じて“生きるってこういうことだ”と心から思えたんです。人の優しさや愛情がその温もりから伝わってきました。僕の中でこのシーンの撮影が印象に残っています」
過去の出演作品では踊る大走査線シリーズをはじめ、“強い男”を演じる機会が多かった織田裕二が、本作は明るく優しいパパを演じ、新たな一面を見せる。映画『ボクの妻と結婚してください。』は11月5日公開。
コメントする・見る
2016/11/04