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日曜夜に“楽しいだけの番組”が復活 『クイズ☆スター名鑑』の魅力に迫る

 「この4年半でいろいろ変わった部分はあるかと思いますけど、ぜひノーブレーキでお願いします」。番組MCのロンドンブーツ1号2号田村淳が“号砲”を放つと、おぎやはぎFUJIWARA有吉弘行といったレギュラー出演者たちが、放送コードギリギリのワードを一斉にぶっ込んでいく…。きょう16日スタートのTBS系新番組『クイズ☆スター名鑑』(毎週日曜 後6:55 ※初回は2時間スペシャル)初回収録での光景だ。かつて、日曜日の夜に“テレビ好き”の心をワクワクさせた下世話なクイズ番組が、タイトルと放送時間を少しだけ変えて、ついに復活する。今回は同番組の総合演出である藤井健太郎氏(36)へのインタビューと初回収録の様子から、その魅力に迫ってみたい。

16日スタートのTBS系『クイズ☆スター名鑑』の総合演出を手がける藤井健太郎プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

16日スタートのTBS系『クイズ☆スター名鑑』の総合演出を手がける藤井健太郎プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

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■バラエティー激戦区に参戦も前向き 4年半の空白は「利用した方が面白い」

 前番組『クイズ☆タレント名鑑』の終了から4年半。ついに迎えた復活劇に、熱狂的なファンからは放送前から大きな期待が寄せられているが、藤井氏は「期待しすぎないでください。期待しすぎは良くないですよね」と笑顔で制し、「志とかスタイルとしては一緒です。過去にやっていた企画もやるんですけど、それを2016年にやったらこうなるよ、ということなんじゃないかと思います」とコメント。この4年半の間に『水曜日のダウンタウン』や『芸人キャノンボール』といった“攻め”の番組を手がけてきたが、テレビ業界自体の変化について次のように語る。

 「ずっと僕らはやり続けているから、中にいると気づかない部分もありますけど、今だとピー音のラインとかがキツそうだなって思うこともありますね。ネットとかSNSとかで、揚げ足を取られる感じも、ちょっとキツくなっている気もします。でも、何でも言って良ければめちゃくちゃ面白いのかっていったら、そうじゃないから。そこは、逆に枷(かせ)があるから、そこを超えそうになっている加減が面白いのかもしれない」

 放送時間は前回から1時間繰り上がって、午後6時55分からのスタート。同じ枠には日本テレビ系『ザ!鉄腕!DASH!!』やテレビ東京系『モヤモヤさまぁ〜ず2』をはじめ、同日からスタートするテレビ朝日系『日曜もアメトーーク!』、11月からはフリーアナウンサーの古舘伊知郎がメインを張るフジテレビ系『フルタチさん』も放送を開始する。さながら“バラエティー激戦区”となるが、藤井氏は「話題になるのはいいことですね。ただ、ウチのも人気があったかのように書かれていますけど、本当にその扱いでいいのかっていう(笑)。そんなに人気があった訳でもないので。とりあえず、面白さで負けないようにはしようと思います」と前向きに捉えている。

 番組ファンの立場からすると、松島トモ子、ベン・ジョンソンといった“おなじみの面子”が今回も登場するのかという部分も気になるところ。この点について藤井氏に聞いてみると、「4年半空いている分、面白いですから、それは利用していった方がいいと思いますね。たまたまですけど、空いたことによる面白さみたいなものはありますよね」と何とも心強い答えが返ってきた。その真意を探るため、ORICON STYLEは同番組の初回収録に潜入した。

■悪意の笑いは健在 2年ぶりレギュラーのマスパン「開始3分で心が折れた」

 田村淳の隣には、2014年にプロ野球・広島カープの堂林翔太選手と結婚し、翌15年6月にTBSを退社した枡田絵理奈アナの姿が。自身にとって2年ぶりのレギュラー番組とあり、数日前から入念な準備をしてきたというが、久しぶりにレギュラー陣から“手荒い祝福”を受け「開始3分で心が折れました」と。そんな“猛毒”を持った、解答4チームは「亮チーム」(田村亮、FUJIWARA)、「ジュニアチーム」(千原ジュニアケンドーコバヤシフットボールアワー後藤輝基)、「大久保チーム」(オアシズ大久保佳代子ハリセンボン)、そしておなじみ「有吉チーム」(有吉弘行、おぎやはぎ)という万全の布陣だ。

 コーナーは「芸能人!してる?してない?クイズ」や「芸能人!検索ワード連想クイズ」といったおなじみのものから、後藤のたとえツッコミからその状況を当てる「たとえツッコミ!逆算クイズ」、さらに「芸能人夫婦!キスする?しない?クイズ」などバリエーション豊かな構成。あるコーナーでは、出演者たちも一瞬引いてしまうほどのインパクトがあるVTRも放映され「これ、本当に流していいの?」と心配する声も上がったが、ジュニアを中心に「アレ、もう一回見たい」とおかわりのリクエストをするくだりなど、悪意を持って楽しむ“笑いのスタンス”は全く変わっていないどころか、むしろパワーアップしている感すらあった

 とりわけ、冒頭の淳の発言が飛び出した「検索ワード連想クイズ」では、出演者たちも堰(せき)を切ったかのようにきわどいワードを連発。スタジオ内からカンペで指示を出す藤井氏に視線を向けながら、解答者の悪ノリを誘発させる一方で、時には「それは、まだちょっと早いですかね」と制する形で、MCの淳が番組を進めていく。おなじみのフレーズも次々と飛び出し、終了後の取材でも「芸能通の人が見れば余計楽しめるし、最近の犯罪者事情とかもわかります」と手応えをにじませていたが、コーナーが終わった後に解答者たちが、スタジオセットに貼られた芸能人の名前を眺めながら「あっ、あの人を出すの忘れてた!」「この人もいた!」などと口々に話し合う姿は、何とも印象的だった。

 「モノマネ芸人いる?いない?」のコーナーも継続。『タレント名鑑』時代には、枡田アナを探偵役に起用したドラマ「GO!ピロミ殺人事件」が放送されるなど、絶大な人気を集めた「背中で語る」モノマネ芸人・GO!ピロミも引き続きリストアップされており、出演者一同が「この人は絶対にいる!」とツッコミを入れる場面も。初回から内容盛りだくさんの収録を終え、枡田アナは「ほっぺたが痛くなるくらい、ずっと笑っていました」と充実した表情。淳も「4年半経っても、相変わらずのゲスいクイズ番組。あのままの状態で、スタートを切れたのはよかった」としみじみと語った。

 先週の同時間に放送された『オール芸人お笑い謝肉祭2016秋』も、芸人40人が体を張る「昔ながら」の大型バラエティー番組で、ネット上では「久しぶりに面白いバラエティーを見た!」「いまこんな番組やるなんて、攻めてるな〜」と高く評価された。攻めてるTBSが満を持して復活させた『クイズ☆スター名鑑』が、日曜夜のバラエティー激戦区を大いに盛り上げてくれるはずだ。

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  • 16日スタートのTBS系『クイズ☆スター名鑑』の総合演出を手がける藤井健太郎プロデューサー (C)ORICON NewS inc.
  • 『クイズ☆スター名鑑』初回収録の模様(左から)原西孝幸、藤本敏史、田村亮、田村淳、枡田絵理奈アナ、有吉弘行、小木博明、矢作兼らおなじみの顔ぶれがズラリ (C)ORICON NewS inc.
  • 初回収録を終えたロンブーと枡田絵理奈アナ (C)ORICON NewS inc.

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