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「世界に一つだけの花」に続くか? 五輪で10年前のSMAP曲に脚光再び

 人気グループ・SMAP中居正広が、7大会連続のTBSメインキャスターを務めることが決まったリオデジャネイロオリンピック。8月5日に開幕する今大会のTBSリオ五輪テーマソングには、SMAPの名曲「ありがとう」が決定した。この曲、彼らの新曲ではなく、2006年10月に発売されたSMAP40枚目のシングル。香取慎吾がデザインを担当した、黄色地に“蟻が10匹”描かれたジャケットが特徴だ。

中居は「すべてのアスリートに心から“感動をありがとう”と言えるような放送にしたい」とコメント。

中居は「すべてのアスリートに心から“感動をありがとう”と言えるような放送にしたい」とコメント。

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 もともとは、2006年のSMAP全国ツアーで未音源化のまま初披露された「ありがとう」。当時、木村拓哉がラジオで語ったところによると、最初はファンへの感謝を伝えるために作られたライブ用の曲で、木村個人としては「ライブでしかやらない幻の曲にしたかった」そうだが、その後ファンの後押しを受けて音源化。草なぎ剛主演の大ヒットドラマ『僕の歩く道』(フジテレビ系)の主題歌にもなっている。さらに、一時期謹慎していた草なぎが復帰した『SMAP×SMAP』(同系)でも歌われたほか、2014年『笑っていいとも!』(同系)のグランドフィナーレで、タモリに向けて歌われたシーンも記憶に新しい。

 意外なことにオリジナルアルバムには未収録で、東日本大震災のあった2011年の8月に発売されたチャリティーベストアルバム『SMAP AID』(Marching Jを通じて一部売上を義援金として寄付)にのみ、収録されている。同アルバムは、“みんなを勇気づけるSMAPの曲を集めたアルバム”として、インターネット投票結果を元に収録曲を決定した作品。このとき「ありがとう」は、SMAPの膨大な楽曲中、6位となっている。

 このような経緯をたどり、「ありがとう」は節目節目に存在感を発揮し、SMAPにとってもファンにとっても重要な曲となった。シングルとして発売してから約10年。今回、五輪テーマとして再び脚光を浴びることとなったわけだが、その動きはどこか「世界に一つだけの花」を思い起こさせる。

 2003年に発売された「世界に一つだけの花」は、今年1月、一部スポーツ紙等でSMAPの“騒動”が報じられると、ファンによってトリプルミリオン(300万枚)を目指す購買運動がスタート。1/22付ではオリコンデイリーシングルランキング1位に、2/1付の週間シングルランキング3位となり、12年ぶりに週間TOP3に返り咲き。7/11付での推定累積売上枚数(ランクイン期間)は270.7万枚、TOP200ランクイン週数が210週となり、超ロングセラーを記録している。

 今大会のTBSオリンピック放送のテーマは「感謝」。まさにぴったりなこの楽曲は、「世界に一つだけの花」同様に“復活”を遂げることになるのか。これを機に、再びどこまで人々の心を動かし売上を伸ばすのかを、中居が伝える熱戦とともに注目したい。
(文/坂戸希和美)

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