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『とと姉ちゃん』森田屋ロスは? ピエール瀧、川栄李奈の“ほっかむり”を絶讃

 「若い女優さんで、あんなにほっかむりの似合う子はほかにいないよ」。ピエール瀧が絶讃するのは、女優の川栄李奈。NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』(月〜土 前8:00 総合)でヒロイン・小橋常子(高畑充希)ら3姉妹と母・君子が住み込む仕出し屋・森田屋の跡取り、森田富江役でレギュラー出演した。ピエール瀧は森田屋の主人で、富江の父、宗吉役で共演した。

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で父娘を演じたピエール瀧(右)と川栄李奈(左)(C)NHK

NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で父娘を演じたピエール瀧(右)と川栄李奈(左)(C)NHK

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 ピエール瀧は続ける。「着物を着て、ほっかむりをして、あの収まりの良さ。ちょっと影のある感じもちゃんと出ていて、富江のキャラクターを作り上げた感じがしますね」。第11週では、ほっかむりを角隠しに変えて、長谷川(浜野謙太)と“祝言”も挙げた。

 「富江の婚礼のシーンに出てきた食べ物の中に見たことがないものがあって、川栄さんが『それ、チョロギです』って教えてくれたんですよ。そうしたら次の日、チョロギをひと袋、買ってきてくれたんです。『たまに買って食べるんです』って(笑)。何だか独特のリズムを持っている子だなって、思うことがたびたびあって、これからが楽しみですね」(瀧)。

 富江は女学校の制服にあこがれて騒動を起こしたこともあったが、「学校にもいかずに家業の手伝いをして、文句も言わず働いて、すごいなって思います。しっかりした子で、長谷川さんに対するツッコミは厳しい、そういうところが好きでした」と川栄。

 「演じるキャラクターとの共通点、似ていると思うところはありますか?」というよくある質問には、「私もしっかりする時はしっかりしています。18歳のころから一人暮らしをして、料理も洗濯もちゃんとしていますし、きれい好きなので忙しくても掃除はちゃんとしています」とアピールして周囲を笑わせていた。

 森田屋が高崎への移転を決め、常子たちと離ればなれになるのは、視聴者にとっても寂しい限り。川栄も「私、けっこう人見知りで、現場であまりしゃべらないことが多いんですけど。森田屋の現場は、人見知りとか言っている場合じゃないくらい、騒がしくて(笑)。お芝居をしていない間も会話が弾む家族で、すごく楽しかったです。本当の家族みたいな感じでした」と名残惜しんだ。

 川栄は、AKB48でアイドル活動をしている頃から演じる楽しさに心引かれ、連続テレビ小説『あまちゃん』(13年)を観て、「自分も出たい」とオーディションを受けるようになった。グループ卒業後、迷わず女優の道を歩み始め、連続テレビ小説への初出演も果し、確かな一歩を積み重ねている。

 「『とと姉ちゃん』への出演が決まった時も、朝ドラに出るという夢がかなってうれしかったけれど、もっと大きな喜びがその先にありました。共演者の皆さんのお芝居がすばらしくて、学ぶことがたくさんありました。30歳、40歳になっても活躍できるような女優になりたい。『あの女優さん、いろんな役ができるよね』って言われるようになりたいです」と、大きな収穫があったようだ。

 一方、テクノバンド「電気グルーヴ」としての活動をベースに置くピエール瀧は、川栄が見ていた『あまちゃん』に寿司屋の主人として出演していた頃、「主人公の周りを固めるサブキャラのひとりとして、それらしく見えればいいだろう」と、ドライに構えていたと明かす。

 以降、映画『凶悪』(13年)で映画賞を総なめにし、ドラマ『64』(同局)では主演を務め、いまや映画・ドラマに引く手あまた。そんなピエール瀧が『とと姉ちゃん』の現場では「卵焼きを焼いているうちに、だんだん森田屋の大将としての自覚が芽生えて、80年の味守ってきたという誇りもでてきました。演出家に『宗吉さんはそんなことしねえよ』って言い返すまでになったりして、そういうところは非常に面白いですね」とかみしめていた。

関連写真

  • NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』で父娘を演じたピエール瀧(右)と川栄李奈(左)(C)NHK
  • 家族全員が1つの画面にすべて収まる王道の“朝ドラ”カット
  • 森田屋一家は高崎へ移転することに(C)NHK
  • NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』仕出し屋・森田屋の跡取り娘、富江を演じた川栄李奈(C)NHK

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