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新海誠監督、米『Variety』誌が選ぶ“アニメーター10人”に日本人初選出

 2002年、ほぼ1人で作った短編作品『ほしのこえ』でデビューした新海誠監督。以降、初の長編映画『雲のむこう、約束の場所』(04年)、『秒速5センチメートル』(07年)、『言の葉の庭』(13年)など、発表作品は次々と賞を受賞、世界各地で上映会が開かれるなど、国内外でファンを増やしてきた。この夏、3年ぶりの新作『君の名は。』(8月26日公開)に取り組んでいる新海監督が、米『Variety』誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」の1人に、日本人で初めて選出された。

米『Variety』誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に日本人で初めて選出された新海誠監督

米『Variety』誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に日本人で初めて選出された新海誠監督

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 『Variety』は1905年にアメリカで創刊されたエンターテインメントビジネスの総合誌で、映画業界を中心に、テレビ、音楽、演劇、デジタル・メディアなどの業界をサポートし、エンタメ界をリードするコンテンツとそれを作り上げるプロフェッショナルな人々について価値ある分析を行い、紹介してきた。「Varietyが選ぶ10人シリーズ」は、その年に注目すべき新人の俳優や監督、プロデューサーなどクリエイターを選ぶもの。

 「注目すべきアニメーター10人」は昨年から始まった新しいカテゴリーで、昨年は『トイ・ストーリー4』(18年公開予定)の共同監督ジョシュ・クーリーらが選ばれ、また特別賞として、ピクサーの創業者エド・キャットムルや『トイ・ストーリー』などのジョン・ラセターが「Creative Impact in Animation」を受賞した。

 2回目となる今年は、新海監督のほか、アニメ映画版『ゴーストバスターズ』のフレッチャー・ムール監督や、来年公開予定のディズニー/ピクサーのアニメーション映画『COCO』の共同監督エイドリアン・モリーナが選ばれ、『カンフー・パンダ3』のジェニファー・ユー・ネルソン監督が「Creative Impact in Animation」を受賞した。

 これまで、ディズニー、ピクサー、ドリームワークスなど、米国のアニメーション業界のスタッフばかりが選出されてきた中で、日本人として初めて新海監督が選ばれるという快挙。新海監督は「とてもうれしく思います。僕個人は非力な作り手ですし、日本製エンタメの凋落(ちょうらく)というような言説もささやかれる昨今でもありますが、心強いスタッフたちとともに僕たちなりに高く遠くを見つめ、国内外に誇れる作品作りをしていきたいと思っています。素敵な賞を、ほんとうにありがとうございました」とコメントを発表している。

 新作『君の名は。』は、キャラクターデザインに『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない』(11年)、『心が叫びたがってるんだ。』のキャラクターデザイン&作画監督を担当し、10代20代からの人気が高い田中将賀氏を迎え、スタジオジブリや細野守監督作品とならぶ東宝の夏映画として製作、公開される。

 山深い田舎町に住む女子高校生・三葉(みつは)と、東京に暮らす男子高校生・瀧(たき)。出会うはずのない二人がある日、不思議な夢の中でお互いの存在を知る恋と奇跡の物語。星、空、水、田舎、都会といった美しい風景描写と、世界の違う二人の隔たりと繋がりから生まれる「距離」に若い男女の心情描写を重ね、いままでにないスケールで新海ワールドを描き出す。

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  • 米『Variety』誌が選ぶ「2016年に注目すべきアニメーター10人」に日本人で初めて選出された新海誠監督
  • 映画『君の名は。』(8月26日公開)(C)2016「君の名は。」製作委員会

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