サンリオの新キャラクタープロジェクト『サンリオ男子』が、衝撃と好感をもって受け入れられている。サンリオと言えば、ハローキティやマイメロディ、ポムポムプリンなど、“2頭身”のキャラクターが定番だが、同作は「イケメン」「恋愛」「青春ストーリー」をテーマにし、登場するのは少女漫画や恋愛シミュレーションゲームに登場するような、人間に近い頭身のイケメン男子高校生5人。美少女・美少年キャラクターが多数登場し、昨年、サンリオキャラクター大賞TOP10内に4組を送り込んだ『SHOW BY ROCK!!』に続く、新たなアプローチでのキャラクター事業には、老舗キャラクター企業ならではの気概を感じる。
■サンリオが仕掛ける“萌え” グッズ求めピューロランドを訪れるファンも
『サンリオ男子』は、キティ、ポムポムプリンなど、サンリオキャラクター好きのイケメン男子高校生5人が、サンリオキャラクターグッズとともに日々を過ごし、成長していく青春ストーリー。昨年11月に公式Twitterで発表されるとすぐに女性から注目を集め、「サンリオ男子公式Twitter」「サンリオ男子総合Pです公式Twitter」の2つのTwitterアカウントのフォロワー数は、2ヶ月で10万人を突破。この4月からは小学館の漫画雑誌『Sho-Comi』、漫画アプリ『Manga ONE』で漫画連載も開始する。
主なキャラクターは、「ポムポムプリン」が好きな長谷川康太、「マイメロディ」が好きな水野祐、「ハローキティ」が好きな吉野俊介、「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」が好きな西宮諒、「シナモロール」が好きな源誠一郎の5人。少女漫画や恋愛シミュレーションゲームのようなイケメン揃いで、Twitterに投稿される日常を切り取った写メ風の画像では、可愛いサンリオキャラクターグッズと共演。「癒される」「可愛い」「アニメ化してほしい」と女性アニメファンにも好評で、3月10日発売予定の女性向けアニメ雑誌『オトメディア』(学研)にも登場予定だ。
サンリオのキャラクターと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、ハローキティ、マイメロディ、ポムポムプリンなど、動物や食べ物をモチーフとした“2頭身”のキャラクターだろう。しかし、『サンリオ男子』は普通の人間の頭身に近い。ついにサンリオもここまできたか……と考える人もいるかもしれないが、同社はすでにゲームやアニメに興味がある青年層に向けた“萌え”系の作品を成功させている。それがバンドをテーマにしたキャラクタープロジェクト『SHOW BY ROCK!!』。2013年にスマートフォン向けのゲームアプリとして登場し、2015年にはTVアニメ化された。個性豊かなキャラクター、単純な美少女・美少年アニメに留まらない作り込まれた世界観が面白いと話題になり、サンリオキャラクター大賞TOP10内には4組の音楽ユニットがランクイン。メディアでキャラクターグッズ目当てに「サンリオピューロランド」に出向くファンが紹介されるなど、従来の2頭身キャラクターにも劣らぬ人気を獲得するに至っている。
■老舗企業の味はどう活かされる? 『サンリオ男子』のこだわり
『サンリオ男子』開発のきっかけについて、同社広報担当者は「10代の女性向けの新しい切り口のキャラクターとして生まれました。サンリオの定番キャラクターを好きなイケメンのキャラクター=サンリオ男子を好きになってもらうことで、サンリオキャラのことも好きになってもらいたいという企画です」とし、新たな視点で見せていくことで、サンリオ男子はもちろんのこと、サンリオキャラクター全体をもっと好きになってほしいという想いがあるようだ。そのため、キャラクター設定に関しては「彼らが高校生になった今でもキャラクターを好きで居続けている理由、そして『本当にいそう』というリアル感には、特にこだわりました」と、共感できる作りになっている。「世の中にたくさんのキャラクターがある中で、これまであまりサンリオキャラクターに興味がなかった方や、2次元が好きという女性にも興味を持つきかけになっていただければ幸いです」(同担当者)。
とはいえ、サンリオがこれまで貫いてきたスタンスが変わったわけではない。「サンリオでは、世の中に“仲良しの輪”を広げようと、これまで450以上のキャラクターを開発してきました。これまでも時代に合わせて、新たなアプローチを模索し続けてきました。基本的な姿勢や考え方は変わりません」(同担当者)。つまり、『サンリオ男子』も、アプローチは違えど、あくまでも従来のキャラクターの一環、延長線上から生まれたものであるということだ。「『サンリオ男子』は社内の1事業部を飛び越えた全社的な取り組みで、クロスメディア企画として、複数のメディアに展開していく予定です。これまで培ってきたノウハウ、さらに新しいことにチャレンジしていく気持ちを強みとして活かせたら」と続ける。
キャラクタービジネスの先駆者で、キャラクターを軸に多角的な展開を図っていくノウハウを蓄積してきたサンリオだからこそ、自信を持って送り出す『サンリオ男子』。女性向けのオタク・コンテンツが注目を集め、安易にアニメ、ゲームなどが作られる風潮がある今だからこそ、老舗キャラクター企業の“本気度”が窺える。
■サンリオが仕掛ける“萌え” グッズ求めピューロランドを訪れるファンも
『サンリオ男子』は、キティ、ポムポムプリンなど、サンリオキャラクター好きのイケメン男子高校生5人が、サンリオキャラクターグッズとともに日々を過ごし、成長していく青春ストーリー。昨年11月に公式Twitterで発表されるとすぐに女性から注目を集め、「サンリオ男子公式Twitter」「サンリオ男子総合Pです公式Twitter」の2つのTwitterアカウントのフォロワー数は、2ヶ月で10万人を突破。この4月からは小学館の漫画雑誌『Sho-Comi』、漫画アプリ『Manga ONE』で漫画連載も開始する。
主なキャラクターは、「ポムポムプリン」が好きな長谷川康太、「マイメロディ」が好きな水野祐、「ハローキティ」が好きな吉野俊介、「リトルツインスターズ(キキ&ララ)」が好きな西宮諒、「シナモロール」が好きな源誠一郎の5人。少女漫画や恋愛シミュレーションゲームのようなイケメン揃いで、Twitterに投稿される日常を切り取った写メ風の画像では、可愛いサンリオキャラクターグッズと共演。「癒される」「可愛い」「アニメ化してほしい」と女性アニメファンにも好評で、3月10日発売予定の女性向けアニメ雑誌『オトメディア』(学研)にも登場予定だ。
サンリオのキャラクターと聞いて多くの人が思い浮かべるのは、ハローキティ、マイメロディ、ポムポムプリンなど、動物や食べ物をモチーフとした“2頭身”のキャラクターだろう。しかし、『サンリオ男子』は普通の人間の頭身に近い。ついにサンリオもここまできたか……と考える人もいるかもしれないが、同社はすでにゲームやアニメに興味がある青年層に向けた“萌え”系の作品を成功させている。それがバンドをテーマにしたキャラクタープロジェクト『SHOW BY ROCK!!』。2013年にスマートフォン向けのゲームアプリとして登場し、2015年にはTVアニメ化された。個性豊かなキャラクター、単純な美少女・美少年アニメに留まらない作り込まれた世界観が面白いと話題になり、サンリオキャラクター大賞TOP10内には4組の音楽ユニットがランクイン。メディアでキャラクターグッズ目当てに「サンリオピューロランド」に出向くファンが紹介されるなど、従来の2頭身キャラクターにも劣らぬ人気を獲得するに至っている。
■老舗企業の味はどう活かされる? 『サンリオ男子』のこだわり
『サンリオ男子』開発のきっかけについて、同社広報担当者は「10代の女性向けの新しい切り口のキャラクターとして生まれました。サンリオの定番キャラクターを好きなイケメンのキャラクター=サンリオ男子を好きになってもらうことで、サンリオキャラのことも好きになってもらいたいという企画です」とし、新たな視点で見せていくことで、サンリオ男子はもちろんのこと、サンリオキャラクター全体をもっと好きになってほしいという想いがあるようだ。そのため、キャラクター設定に関しては「彼らが高校生になった今でもキャラクターを好きで居続けている理由、そして『本当にいそう』というリアル感には、特にこだわりました」と、共感できる作りになっている。「世の中にたくさんのキャラクターがある中で、これまであまりサンリオキャラクターに興味がなかった方や、2次元が好きという女性にも興味を持つきかけになっていただければ幸いです」(同担当者)。
とはいえ、サンリオがこれまで貫いてきたスタンスが変わったわけではない。「サンリオでは、世の中に“仲良しの輪”を広げようと、これまで450以上のキャラクターを開発してきました。これまでも時代に合わせて、新たなアプローチを模索し続けてきました。基本的な姿勢や考え方は変わりません」(同担当者)。つまり、『サンリオ男子』も、アプローチは違えど、あくまでも従来のキャラクターの一環、延長線上から生まれたものであるということだ。「『サンリオ男子』は社内の1事業部を飛び越えた全社的な取り組みで、クロスメディア企画として、複数のメディアに展開していく予定です。これまで培ってきたノウハウ、さらに新しいことにチャレンジしていく気持ちを強みとして活かせたら」と続ける。
キャラクタービジネスの先駆者で、キャラクターを軸に多角的な展開を図っていくノウハウを蓄積してきたサンリオだからこそ、自信を持って送り出す『サンリオ男子』。女性向けのオタク・コンテンツが注目を集め、安易にアニメ、ゲームなどが作られる風潮がある今だからこそ、老舗キャラクター企業の“本気度”が窺える。
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2016/03/02