数ある人気少女コミックの実写映画のなかでも、刺激的なエロキュンワールドが繰り広げられることで話題の『黒崎くんの言いなりになんてならない』。そんな同作で、ドSなキャラクターでヒロインを翻弄する主人公・黒崎晴人をジャニーズらしからぬ(!?)怪演で見事に演じきったSexy Zoneの中島健人。学園青春ドラマでドS王子に扮して、初めて見えたこれまでとまったく違う世界、気づいた自身の内面とは?
◆ドSキャラと自分の唯一の共通点は…
――ドSだけど実は優しい、主人公の黒崎くんに完璧になりきっていましたが、黒崎くんにシンパシーを感じる部分は多かったのですか?
【中島】 いや、僕は女性に対してあんな態度はとらないです! 「お前は俺の奴隷だ」なんて絶対いわないですし、「俺の彼女」くらいは言うかもしれないですけど(笑)。でも、ひとつだけ似ている部分があって。僕はすごく嫉妬深い人間なので、自分の好きな人がほかの人と仲良くしているのを見るだけで、すっごく腹立つんですよ! ジェラ男なんです(笑)。黒崎くんも(ヒロインの)由宇が(黒崎の幼なじみで恋のライバルでもある)タクミと仲良くしているところを見て、嫉妬していたじゃないですか? その気持ちには共感できたな。演じていて、すっと入り込めました。
――特技のピアノを活かして黒崎のピュアな一面を掘り下げるエピソードなど、原作よりも、人間味あふれるキャラクターになった印象を受けましたが、役作りの上ではどんなことを意識しましたか?
【中島】 カメラが回っていないところでも常に、今までよりトーンを下げた表情を作るのに徹していました。僕は器用ではないので、それくらいやらないと入り込めない役でした。あと黒崎くんはキレイ好きなので“自分の部屋くらいやらないとなー”と思って、撮影中は部屋を掃除してキレイにしていましたね。
――一見ドSでクールな黒崎くんのまじめな内面から、キャラクターを作り上げていったのですね?
【中島】 やっぱり、からっぽなドSって魅力的ではないので。意味のあるドSだからこそ、カッコよく見えるのかな? と思いました。「誰のものか忘れらんねぇようにしてやるよ」とか、自分でもすごいこといってるなあと思うようなセリフも、それなりに自信がないといえないですから。
――女子の妄想を赤裸々に描いた、原作ファンの期待にも見事に応えるシーンも盛りだくさんで、演じ手にとってハードルの高い撮影だったと想像しますが、いちばん大変だったシーンは?
【中島】 全部快感だったんですよね。あっ、ひとつだけあったなぁ。停電して、由宇に抱きつくソファでのシーンは、すっごい悩みましたね。強くやり過ぎると強引になるし、どう見せればいいかな? って自分でも正解がわからなくて。いろいろな人に相談した結果、「中島健人らしくやればいいんじゃない?」って意見をいただいて。そのシーンだけは原作よりちょっと甘い感じになっているかもしれないですけど。あそこがいちばん大変だったかなあ。撮影のときも、僕が自分の世界に入り込んでしまったので、気を遣ってくれたのか、由宇役の小松(菜奈)さんがお茶を持ってきてくれたんです。急に「ハイ!」って(笑)。“あ、すごくやさしいな”って思いました。でも正解がわからなくて悩む時間も貴重だと思ったので、大変だったけどすごく幸せでした。
◆違う世界を見られた快感を覚えている
――本作の撮影を振り返って「全部快感だった」とおっしゃっていましたが、いま芝居の醍醐味をどう捉えていますか?
【中島】 自我の電源をオフにできるというか、自分じゃない自分を演じられる。自分を忘れられるという意味で、ほかの世界を知ることができるところが魅力的だなって思います。僕はいったん作品世界に入り込むと、かなりのめりこんでいくタイプで、(その世界に入り込んでしまうと)芝居の中毒性みたいなものを感じて、普通なら快感に感じないことさえも、気持ちよくなってしまう。たぶん『黒崎くん〜』のときも、それまでとはまったく違う世界を見られたから、その快感をいまでも覚えているんだと思います。
――本作で中島さんが見た“新しい世界”というのは?
【中島】 とくに女性へのアプローチじゃないですかね。自分はああいう強引なことはしないんですけど、そういうことが好きな人もいるわけで。自分自身の固定概念に捕らわれず、別の概念に寄り添って、愛情表現ができるというのはすごくいい経験になったと思います。今後の活動の上でも勉強になりました。
――鉄板の質問ですが、中島さんが親友と同じ女の子を好きになったら、どうしますか?
【中島】 その質問、すごく迷うんですけどねー。逆に女性のみなさんの意見が知りたいくらいです(笑)。僕は……宣戦布告するかもしれないですね。「行くわ、ごめん!」って。やっぱりどんなに仲良くても、友情と愛情はまったく別ものなので、その辺はちゃんと切り替えて。何でも切り替えって大事だと思うんです。先日も春校バレーを応援していたら、鎮西高校の選手のみなさんが「切り替え、切り替え!」っていって、逆転したんですよ!“すごいな、何でも切り替えだな”って思いました(笑)。
(文:石村加奈)
◆ドSキャラと自分の唯一の共通点は…
――ドSだけど実は優しい、主人公の黒崎くんに完璧になりきっていましたが、黒崎くんにシンパシーを感じる部分は多かったのですか?
【中島】 いや、僕は女性に対してあんな態度はとらないです! 「お前は俺の奴隷だ」なんて絶対いわないですし、「俺の彼女」くらいは言うかもしれないですけど(笑)。でも、ひとつだけ似ている部分があって。僕はすごく嫉妬深い人間なので、自分の好きな人がほかの人と仲良くしているのを見るだけで、すっごく腹立つんですよ! ジェラ男なんです(笑)。黒崎くんも(ヒロインの)由宇が(黒崎の幼なじみで恋のライバルでもある)タクミと仲良くしているところを見て、嫉妬していたじゃないですか? その気持ちには共感できたな。演じていて、すっと入り込めました。
――特技のピアノを活かして黒崎のピュアな一面を掘り下げるエピソードなど、原作よりも、人間味あふれるキャラクターになった印象を受けましたが、役作りの上ではどんなことを意識しましたか?
【中島】 カメラが回っていないところでも常に、今までよりトーンを下げた表情を作るのに徹していました。僕は器用ではないので、それくらいやらないと入り込めない役でした。あと黒崎くんはキレイ好きなので“自分の部屋くらいやらないとなー”と思って、撮影中は部屋を掃除してキレイにしていましたね。
――一見ドSでクールな黒崎くんのまじめな内面から、キャラクターを作り上げていったのですね?
【中島】 やっぱり、からっぽなドSって魅力的ではないので。意味のあるドSだからこそ、カッコよく見えるのかな? と思いました。「誰のものか忘れらんねぇようにしてやるよ」とか、自分でもすごいこといってるなあと思うようなセリフも、それなりに自信がないといえないですから。
――女子の妄想を赤裸々に描いた、原作ファンの期待にも見事に応えるシーンも盛りだくさんで、演じ手にとってハードルの高い撮影だったと想像しますが、いちばん大変だったシーンは?
【中島】 全部快感だったんですよね。あっ、ひとつだけあったなぁ。停電して、由宇に抱きつくソファでのシーンは、すっごい悩みましたね。強くやり過ぎると強引になるし、どう見せればいいかな? って自分でも正解がわからなくて。いろいろな人に相談した結果、「中島健人らしくやればいいんじゃない?」って意見をいただいて。そのシーンだけは原作よりちょっと甘い感じになっているかもしれないですけど。あそこがいちばん大変だったかなあ。撮影のときも、僕が自分の世界に入り込んでしまったので、気を遣ってくれたのか、由宇役の小松(菜奈)さんがお茶を持ってきてくれたんです。急に「ハイ!」って(笑)。“あ、すごくやさしいな”って思いました。でも正解がわからなくて悩む時間も貴重だと思ったので、大変だったけどすごく幸せでした。
◆違う世界を見られた快感を覚えている
――本作の撮影を振り返って「全部快感だった」とおっしゃっていましたが、いま芝居の醍醐味をどう捉えていますか?
【中島】 自我の電源をオフにできるというか、自分じゃない自分を演じられる。自分を忘れられるという意味で、ほかの世界を知ることができるところが魅力的だなって思います。僕はいったん作品世界に入り込むと、かなりのめりこんでいくタイプで、(その世界に入り込んでしまうと)芝居の中毒性みたいなものを感じて、普通なら快感に感じないことさえも、気持ちよくなってしまう。たぶん『黒崎くん〜』のときも、それまでとはまったく違う世界を見られたから、その快感をいまでも覚えているんだと思います。
――本作で中島さんが見た“新しい世界”というのは?
【中島】 とくに女性へのアプローチじゃないですかね。自分はああいう強引なことはしないんですけど、そういうことが好きな人もいるわけで。自分自身の固定概念に捕らわれず、別の概念に寄り添って、愛情表現ができるというのはすごくいい経験になったと思います。今後の活動の上でも勉強になりました。
――鉄板の質問ですが、中島さんが親友と同じ女の子を好きになったら、どうしますか?
【中島】 その質問、すごく迷うんですけどねー。逆に女性のみなさんの意見が知りたいくらいです(笑)。僕は……宣戦布告するかもしれないですね。「行くわ、ごめん!」って。やっぱりどんなに仲良くても、友情と愛情はまったく別ものなので、その辺はちゃんと切り替えて。何でも切り替えって大事だと思うんです。先日も春校バレーを応援していたら、鎮西高校の選手のみなさんが「切り替え、切り替え!」っていって、逆転したんですよ!“すごいな、何でも切り替えだな”って思いました(笑)。
(文:石村加奈)
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2016/02/27