昨年放送されたドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)で1000人の中から主演に抜擢されたのを筆頭に、映画『先輩と彼女』、『幕があがる』の映画&舞台へのダブル出演など、たちまち注目女優の仲間入りを果たした女優・芳根京子。各作品のオーディションに彼女が現れると、他の女優が意気消沈してしまうことから、ついたあだ名は“オーディション荒らし”。2016年、最も注目される彼女に、女優としてのスタンスを聞いた。
■初めて4つの作品を掛け持ちして発見したもの
――改めて、2015年の芳根さんの快進撃を振り返ると、年初に『先輩と彼女』の撮影があり、本広克行監督による青春映画『幕が上がる』とその同名舞台、そしてドラマ『探偵の探偵』(フジテレビ)系、さらに、キャストオーディションで1000人以上の参加者の中から自身初主演を射止めた、ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)と、文字通り飛躍の年になりましたよね。
【芳根京子】もう、濃すぎるくらい濃い年でした。昨年は私自身の高校卒業もあって、現役高校生として最後の作品が『先輩と彼女』だったんです。そういった意味でも忘れられない作品ですし、『幕が上がる』で初めて舞台を経験して、そのとき初めて他作品との“掛け持ち”を経験しました。舞台をやりながら、『表参道高校合唱部!』のオーディションと歌練習。あと『探偵の探偵』と映画『64-ロクヨン-』(5月7日公開)にもちょこっと出演させて頂いて。
――4つも掛け持ちしてたんですか(笑)。
【芳根】掛け持ちということが私自身経験したことがなかったので、とにかく必死でした。ただ根が単純なので、その日の撮影が終わったら、そこで一旦リセットになるので、変に別の現場に持ちこむということはなかったですね。これは発見でした(笑)。
■“オーディション荒らし”って言われますけど、普通に落ちてますから(笑)
――芳根さんって“オーディション荒らし”って言われてるじゃないですか。色々な作品のオーディションで芳根さんが来ると他の女優さんが諦め顔になるという。だから、常に勝ち組だったのかなって。それこそ『表参道高校合唱部!』も1000人の中から主演を勝ち取ったし。
【芳根】いえいえ! そんなことないです。最初の頃なんて、「こんな私でよければ…」みたいな感じで、凄く萎縮してましたし。
――「この役、絶対勝ち取ってやる!」みたいなイケイケではなく?
【芳根】全然違います(笑)。マネージャーさんからも「もっと取りに行きなよ!」って怒られましたし。いろいろなオーディションを経験して、「私はこういった理由で、この役をやりたいんです!」って徐々に言えるようになってきて。もちろん、それでも落とされることも全然ありますけど(笑)。でも、気持ちを伝えることが大事なんだって気付いて。
――他の事務所の女優さんが、「あの子が来たら諦めるしかない…」と意気消沈とする芳根京子でも、徐々に自分を出せるようになったと。
【芳根】私、(メディアから)“オーディション荒らし”って取り上げられた後も、普通にオーディション落ちてますから(笑)。
――そうなんだ(笑)。
【芳根】もう、“オーディション荒らし”なんて凄いプレッシャーですよ(笑)。 だから自分から「私、オーディションいっぱい落ちてますから!」って言いまわってます。全力で掴みたいと思っていても、ご縁の無かった作品は今でもたくさんありますし。
――あたしだって、その都度悔しい思いをしているんだと!
【芳根】はい(笑)。最近も悔しくて泣いたこともありますし。でも、その悔しさがないと次に繋がらないと思います。
■役を演じるなかで、“芳根京子”だということに気付かれなくてもいい
――今でも常に戦っているんだ! と。今年もいろいろな作品での活躍が期待されますけど、ご自身ではどんな年にしたいですか?
【芳根】根やっぱり、2015年の自分を超えたい!っていう気持ちは強いです。
――ご自身のブログでも、「(『表参道高校合唱部!』主人公の)真琴を超えたい」と書かれてましたよね。
【芳根】はい。「真琴が好きです」って仰ってくれる方が多くて、凄く嬉しいんですけど、反面やっぱり悔しさもあるんです。
――ひとつの役柄ではなく、芳根京子という女優として振り向かせたい?
【芳根】いえ。言葉にするのは難しいんですけど、色々な役を演じていくなかで、“芳根京子”だということに気付かれなくてもいいのかなって。演じる側としては、それが成功なのかなって思っていて。
――つまり、ひとつの役柄に執着するでもなく、さらに言えば芳根京子という女優にすら執着せず、常に進行形の役柄で勝負したいと。
【芳根】そうです! ちゃんと、それぞれの役を演じ切りたいなって。真琴を超えるということだけでなく、1作品1作品どんどん超えていかなきゃダメだなって。
■初めて4つの作品を掛け持ちして発見したもの
――改めて、2015年の芳根さんの快進撃を振り返ると、年初に『先輩と彼女』の撮影があり、本広克行監督による青春映画『幕が上がる』とその同名舞台、そしてドラマ『探偵の探偵』(フジテレビ)系、さらに、キャストオーディションで1000人以上の参加者の中から自身初主演を射止めた、ドラマ『表参道高校合唱部!』(TBS系)と、文字通り飛躍の年になりましたよね。
【芳根京子】もう、濃すぎるくらい濃い年でした。昨年は私自身の高校卒業もあって、現役高校生として最後の作品が『先輩と彼女』だったんです。そういった意味でも忘れられない作品ですし、『幕が上がる』で初めて舞台を経験して、そのとき初めて他作品との“掛け持ち”を経験しました。舞台をやりながら、『表参道高校合唱部!』のオーディションと歌練習。あと『探偵の探偵』と映画『64-ロクヨン-』(5月7日公開)にもちょこっと出演させて頂いて。
――4つも掛け持ちしてたんですか(笑)。
【芳根】掛け持ちということが私自身経験したことがなかったので、とにかく必死でした。ただ根が単純なので、その日の撮影が終わったら、そこで一旦リセットになるので、変に別の現場に持ちこむということはなかったですね。これは発見でした(笑)。
■“オーディション荒らし”って言われますけど、普通に落ちてますから(笑)
――芳根さんって“オーディション荒らし”って言われてるじゃないですか。色々な作品のオーディションで芳根さんが来ると他の女優さんが諦め顔になるという。だから、常に勝ち組だったのかなって。それこそ『表参道高校合唱部!』も1000人の中から主演を勝ち取ったし。
【芳根】いえいえ! そんなことないです。最初の頃なんて、「こんな私でよければ…」みたいな感じで、凄く萎縮してましたし。
――「この役、絶対勝ち取ってやる!」みたいなイケイケではなく?
【芳根】全然違います(笑)。マネージャーさんからも「もっと取りに行きなよ!」って怒られましたし。いろいろなオーディションを経験して、「私はこういった理由で、この役をやりたいんです!」って徐々に言えるようになってきて。もちろん、それでも落とされることも全然ありますけど(笑)。でも、気持ちを伝えることが大事なんだって気付いて。
――他の事務所の女優さんが、「あの子が来たら諦めるしかない…」と意気消沈とする芳根京子でも、徐々に自分を出せるようになったと。
【芳根】私、(メディアから)“オーディション荒らし”って取り上げられた後も、普通にオーディション落ちてますから(笑)。
――そうなんだ(笑)。
【芳根】もう、“オーディション荒らし”なんて凄いプレッシャーですよ(笑)。 だから自分から「私、オーディションいっぱい落ちてますから!」って言いまわってます。全力で掴みたいと思っていても、ご縁の無かった作品は今でもたくさんありますし。
――あたしだって、その都度悔しい思いをしているんだと!
【芳根】はい(笑)。最近も悔しくて泣いたこともありますし。でも、その悔しさがないと次に繋がらないと思います。
■役を演じるなかで、“芳根京子”だということに気付かれなくてもいい
――今でも常に戦っているんだ! と。今年もいろいろな作品での活躍が期待されますけど、ご自身ではどんな年にしたいですか?
【芳根】根やっぱり、2015年の自分を超えたい!っていう気持ちは強いです。
――ご自身のブログでも、「(『表参道高校合唱部!』主人公の)真琴を超えたい」と書かれてましたよね。
【芳根】はい。「真琴が好きです」って仰ってくれる方が多くて、凄く嬉しいんですけど、反面やっぱり悔しさもあるんです。
――ひとつの役柄ではなく、芳根京子という女優として振り向かせたい?
【芳根】いえ。言葉にするのは難しいんですけど、色々な役を演じていくなかで、“芳根京子”だということに気付かれなくてもいいのかなって。演じる側としては、それが成功なのかなって思っていて。
――つまり、ひとつの役柄に執着するでもなく、さらに言えば芳根京子という女優にすら執着せず、常に進行形の役柄で勝負したいと。
【芳根】そうです! ちゃんと、それぞれの役を演じ切りたいなって。真琴を超えるということだけでなく、1作品1作品どんどん超えていかなきゃダメだなって。
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2016/02/06