19日に発表された『第154回芥川賞・直木賞(平成26年度下半期)』で、『異類婚姻譚』が芥川龍之介賞に選出された本谷有希子氏(36)が19日夜、都内ホテルで会見を行った。本谷氏は4度目のノミネートで念願の初受賞。「正直、獲ると思っていなかった」といい、会見の席に座って開口一番「今ちょっと頭が真っ白な状態で…」と混乱しながらも喜びを表現した。
本谷氏は1979年石川県生まれ。2000年より「劇団、本谷有希子」を主宰、作・演出を手がけ、劇作家としても活躍。07年『遭難、』で『第10回鶴屋南北戯曲賞』、09年『幸せ最高ありがとうマジで!』で『第53回岸田國士戯曲賞』を受賞。14年には『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞している。
私生活では、2013年5月に詩人で作詞家の御徒町凧(おかちまち・かいと)氏と結婚。昨年10月に第1子女児を出産した。ここ2年半は「のらりくらりしていて、ちゃんと形にした小説をかけていなかった」が、「出産までに何とか小説を書かないと思って初めて書けた。いつ破水するかわからない状態でやりとりをしていいた」と回想。「今まで3回ダメだったのに、彼女が生まれて4回目で受賞できたので、自分の中で娘と(芥川賞を)獲ったとった作品はすごく関連していると思います」と笑顔で語った。
選考委員からは「これまで本谷さんにあった凶暴さが失われて残念」との意見もあった。本谷氏は「確かに今回、(小説に登場する)専業主婦は激しい感情に突き動かされることはない人物」と認め、「私の場合小説って、そのときの自分の人格にどうしても引っ張られる。最近ダラダラしていたので、それがそのまま出ちゃった。でも、またもうすぐ激しくなるのでは」と話した。
本谷氏のほか、芥川賞は滝口悠生氏の『死んでいない者』も受賞。直木三十五賞は青山文平氏の『つまをめとらば』に決まった。
本谷氏は1979年石川県生まれ。2000年より「劇団、本谷有希子」を主宰、作・演出を手がけ、劇作家としても活躍。07年『遭難、』で『第10回鶴屋南北戯曲賞』、09年『幸せ最高ありがとうマジで!』で『第53回岸田國士戯曲賞』を受賞。14年には『自分を好きになる方法』で第27回三島由紀夫賞を受賞するなど、数々の文学賞を受賞している。
私生活では、2013年5月に詩人で作詞家の御徒町凧(おかちまち・かいと)氏と結婚。昨年10月に第1子女児を出産した。ここ2年半は「のらりくらりしていて、ちゃんと形にした小説をかけていなかった」が、「出産までに何とか小説を書かないと思って初めて書けた。いつ破水するかわからない状態でやりとりをしていいた」と回想。「今まで3回ダメだったのに、彼女が生まれて4回目で受賞できたので、自分の中で娘と(芥川賞を)獲ったとった作品はすごく関連していると思います」と笑顔で語った。
選考委員からは「これまで本谷さんにあった凶暴さが失われて残念」との意見もあった。本谷氏は「確かに今回、(小説に登場する)専業主婦は激しい感情に突き動かされることはない人物」と認め、「私の場合小説って、そのときの自分の人格にどうしても引っ張られる。最近ダラダラしていたので、それがそのまま出ちゃった。でも、またもうすぐ激しくなるのでは」と話した。
本谷氏のほか、芥川賞は滝口悠生氏の『死んでいない者』も受賞。直木三十五賞は青山文平氏の『つまをめとらば』に決まった。
コメントする・見る
2016/01/20