アイドルグループ・モーニング娘。'15が8日、東京・日本武道館で9月からスタートした単独ツアーの千秋楽公演『モーニング娘。'15コンサートツアー秋〜PRISM〜』を開催した。大みそかで卒業する鞘師里保（17）は、きょうが最後のモー娘。単独公演となった。

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　本編が終了し、メンバーが降壇すると、会場は鞘師のイメージカラー赤一色に染まり、ファン1万人の“鞘師コール”が約5分響きわたった。アンコールの冒頭ではメンバー13人が一列に並び、鞘師に感謝を伝えた。同期の譜久村聖（19）、生田衣梨奈（18）、鈴木香音（17）の感謝の言葉にも涙をみせず、終始笑顔だったが、その直後の新曲「ENDLESS SKY」（29日発売）のパフォーマンス中に感極まり、涙を拭った。

　それでもラスト曲「ここにいるぜぇ！」では弾けるようなスマイル。12人が鞘師を中心に走り回ったり、9期の4人でセンターに立ったりと鞘師が知らなかったフォーメーションで全35公演の最後を飾った。アンコール終了後、再度“鞘師コール”が沸き起こると、ステージ中央に鞘師。「独り占めだ〜！」と言いながら、真っ赤に染まった会場を右に左にとうれしそうに駆け抜けた。

　鞘師は「きょうは、未来の自分につながる本当にいいステージになったのではないかと思っています。来年からは英語、ダンスに限らず、人生経験をして、成長したい。帰ってきた時、何か形にして皆さんにお届けできれば。今まで5年間、何度も何度も武道館に立てて、人生の宝」と感謝した。

　鞘師は2011年1月に9期としてグループに加入し、昨年11月の道重さゆみの卒業以降はエースとして存在感を発揮。今年10月にグループ卒業を発表し、ブログで「今後は、英語やダンスを学ぶために留学をしたい」とつづっている。鞘師は大みそかに中野サンプラザで行われるカウントダウンコンサートを最後にモー娘。の活動に終止符を打つ。

　この日は「わがまま 気のまま 愛のジョーク」「愛の軍団」などアンコール含め27曲を全力パフォーマンス。中盤には鞘師がソロで「大阪 恋の歌」を歌唱し、「アイサレタイノニ…」を同期の譜久村、生田、鈴木とともに披露し、ファンを魅了した。

　同ツアーは9月19日よりスタートし、全国17会場で全35公演、約8万人を動員。きょうの公演は全国25ヶ所でライブビューイングが実施され、韓国、中国、台湾にも生中継された。

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