歌舞伎俳優の尾上菊五郎(73)が29日、2015年度の文化功労者に選出された。このほど、都内で記者会見を開いた尾上は、喜びと周囲への感謝を語り、「この賞をいただくのが私のゴールではありません。まだまだ舞台は続きますので、新しいスタートと考えて、サッカー少年、野球少年のように私も歌舞伎少年となりまして、目を輝かせて心ときめかせて、大好きな歌舞伎をこれからもつとめていきたい」と決意新たにした。
菊五郎は、昭和23年4月新橋演舞場『助六曲輪菊』の禿(かむろ)で五代目尾上丑之助を名乗り初舞台。昭和40年5月歌舞伎座『寿曽我対面』の曽我十郎ほかで四代目尾上菊之助を襲名。昭和48年10・11月歌舞伎座『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助ほかで七代目尾上菊五郎を襲名。
世話物、時代物、舞踊など幅広い芸域で数多くの当たり役を持ち、復活狂言や新作にも積極的に取り組み、平成15年には重要無形文化財保持者(人間国宝)の指定を受けている。
選出の知らせは舞台の最中にあったといい、「代わりの者が連絡を受けたら、なんかいただけるというので、マイナンバーでももらえるのかと思ったけれど、こんな栄えある賞をいただけましてびっくりしました」と笑顔。
妻で女優の富司純子(69)からは「『文化はあなたにあげるけれど、奨励賞は私ね』って言っていました」と祝福されたことを明かし、「若い世代を取り巻く、歌舞伎を面白くしてくれる脇役の育成を第一に考えて、若い人たちが表舞台に立ったときに周りが面白い歌舞伎にしてくれるよう育てていくのが、これからの私の使命」と力を込めていた。
菊五郎は、昭和23年4月新橋演舞場『助六曲輪菊』の禿(かむろ)で五代目尾上丑之助を名乗り初舞台。昭和40年5月歌舞伎座『寿曽我対面』の曽我十郎ほかで四代目尾上菊之助を襲名。昭和48年10・11月歌舞伎座『弁天娘女男白浪』の弁天小僧菊之助ほかで七代目尾上菊五郎を襲名。
世話物、時代物、舞踊など幅広い芸域で数多くの当たり役を持ち、復活狂言や新作にも積極的に取り組み、平成15年には重要無形文化財保持者(人間国宝)の指定を受けている。
選出の知らせは舞台の最中にあったといい、「代わりの者が連絡を受けたら、なんかいただけるというので、マイナンバーでももらえるのかと思ったけれど、こんな栄えある賞をいただけましてびっくりしました」と笑顔。
妻で女優の富司純子(69)からは「『文化はあなたにあげるけれど、奨励賞は私ね』って言っていました」と祝福されたことを明かし、「若い世代を取り巻く、歌舞伎を面白くしてくれる脇役の育成を第一に考えて、若い人たちが表舞台に立ったときに周りが面白い歌舞伎にしてくれるよう育てていくのが、これからの私の使命」と力を込めていた。
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2015/10/30