俳優・豊川悦司と女優・鈴木京香のW主演で、直木賞作家・ねじめ正一氏による大人の恋を描いた長編小説『荒地の恋』(文春文庫)が連続ドラマ化されることが24日、明らかになった。WOWOWの土曜オリジナルドラマ枠(毎週土曜 後10:00)で来年1月9日より放送開始される(全5話※第1話無料放送)。監督は豊川のデビュー作、映画『君は僕をスキになる』(1989年)を撮った渡邊孝好氏が務めることになり、豊川も「感慨があります。2度目のデビューのつもりでタッグを組みたい」と意気込んでいる。
豊川が渡邊監督作品に出演するのは、映画『居酒屋ゆうれい』(1994年)以来、約22年ぶり。豊川と鈴木がテレビドラマで共演するのは、『青春の門−筑豊編−』(TBS)以来、約10年ぶりとなる。
物語の舞台は1970年代後半から80年代。戦前、戦中を生き抜いた世代が50代に入り、「残された時間をどのように生き、どのように死ねばよいのか」を自問していた時代。「納得する人生」とはどういうものなのかを真摯(しんし)に見つめ、もがきながら生きるひとりの詩人が主人公。
新聞社の校閲部に勤務しながらもほそぼそと詩作を続けていた北沢太郎は53歳。妻と二人の子どもに恵まれ、平凡な幸せを慈しむ毎日を送っていた。そんな彼の人生に大きな転機が訪れる。親友・三田村貴一(松重豊)の妻・明子と頻繁に接触を持つようになり、恋に落ちるのだ。主人公は仕事も家族を捨て、同じく家を出た明子と暮らしていく中で、これまでにないほどの情熱と“言葉”を取り戻し、それぞれが“荒地”の人生を歩んでゆく。
物語について豊川は「人がその人生をおくる、全うするということがどういうことなのか、仕事、友情、家族、恋、老い、夢、理想…、誰もが味わうシンプルで複雑な生きるためのエッセンス、そのすべてが詰まっている話」と端的にいう。「北沢太郎という人間がなぜそんなに愛されたのか、その謎に謙虚に向き合っていきたい」と役にのめり込む。
鈴木は「豊川さんと北沢と明子として向き合えるのは最高の喜びです。優しさと悲しみを、静かに背中に滲ませた豊川さんは詩人・北沢そのもので、いつも見惚れてしまいます」と撮影の様子を語った。
原作者のねじめ氏は「馴染みのない荒地派の詩人たちの生き方を知ってもらえることはうれしい。荒地派の詩人たちはどの人もみな狂気を孕(はら)んでいた。豊川悦司さんが主人公の狂気をどのように演じてくれるのか、鈴木京香さんが小説の明子のイメージをどのように大きく裏切ってくれるのか。小説とは違う映像化された詩人の激しい恋に心をヒリヒリさせながら観ていただきたい」と大きな期待を寄せている。
豊川が渡邊監督作品に出演するのは、映画『居酒屋ゆうれい』(1994年)以来、約22年ぶり。豊川と鈴木がテレビドラマで共演するのは、『青春の門−筑豊編−』(TBS)以来、約10年ぶりとなる。
物語の舞台は1970年代後半から80年代。戦前、戦中を生き抜いた世代が50代に入り、「残された時間をどのように生き、どのように死ねばよいのか」を自問していた時代。「納得する人生」とはどういうものなのかを真摯(しんし)に見つめ、もがきながら生きるひとりの詩人が主人公。
新聞社の校閲部に勤務しながらもほそぼそと詩作を続けていた北沢太郎は53歳。妻と二人の子どもに恵まれ、平凡な幸せを慈しむ毎日を送っていた。そんな彼の人生に大きな転機が訪れる。親友・三田村貴一(松重豊)の妻・明子と頻繁に接触を持つようになり、恋に落ちるのだ。主人公は仕事も家族を捨て、同じく家を出た明子と暮らしていく中で、これまでにないほどの情熱と“言葉”を取り戻し、それぞれが“荒地”の人生を歩んでゆく。
物語について豊川は「人がその人生をおくる、全うするということがどういうことなのか、仕事、友情、家族、恋、老い、夢、理想…、誰もが味わうシンプルで複雑な生きるためのエッセンス、そのすべてが詰まっている話」と端的にいう。「北沢太郎という人間がなぜそんなに愛されたのか、その謎に謙虚に向き合っていきたい」と役にのめり込む。
鈴木は「豊川さんと北沢と明子として向き合えるのは最高の喜びです。優しさと悲しみを、静かに背中に滲ませた豊川さんは詩人・北沢そのもので、いつも見惚れてしまいます」と撮影の様子を語った。
原作者のねじめ氏は「馴染みのない荒地派の詩人たちの生き方を知ってもらえることはうれしい。荒地派の詩人たちはどの人もみな狂気を孕(はら)んでいた。豊川悦司さんが主人公の狂気をどのように演じてくれるのか、鈴木京香さんが小説の明子のイメージをどのように大きく裏切ってくれるのか。小説とは違う映像化された詩人の激しい恋に心をヒリヒリさせながら観ていただきたい」と大きな期待を寄せている。
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2015/10/24