男性音楽グループ・EXILEと芸業60周年を迎えた書道家・金田石城氏が、6日よりスタートした同氏の60周年記念「金田石城芸貌展」でコラボレーションしていることがわかった。EXILE ATSUSHIの作詞による楽曲「願い」の歌詞を、金田氏が歌詞から感じ取ったインスピレーションをもとに作品化。3000年前の中国の古文字が取り入れられるなど、現代の若い感性と“伝統芸能”が融合した作品に仕上がっている。
金田氏は“墨の魔術師”と呼ばれ、東洋の伝統的書法の墨芸術の書を基盤に、最もそれを現代的に表現する作家として知られている。映画『天と地と』、『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』、『椿三十郎』の題字を手掛け、“書”のほかにも、画・陶芸・きもの・写真・文筆とマルチ作家としても活躍し著名人のファンも多い。会場にはEXILEの歌詞のほか、朝日新聞社の企画『日本著名人の言葉力』で著名人の座右の銘を書にした作品や、福島県いわき市出身の金田氏が東日本大震災の鎮魂のために書いた 般若心経などが展示された。
過去にも様々なアーティストとのコラボを果たしてきた金田氏。1998年に椿山荘で開催された『美空 ひばりロマン展』でも故・美空ひばりさんのヒット曲の歌詞を書にしているが、その際、「川の流れのように」の歌詞が長かったことから、ダイジェストとして作品にしたらどうかと提案したという。しかし、作詞の秋元康氏から「全部の歌詞を書かないと…」と難色を示され、その結果、大作として完成。それゆえ、“書”を通した歌詞の言葉の伝わり方について、「歌詞のように長い言葉は力むとダメなので、力まないことが大切」と強いこだわりを持っている。
今回のEXILEとのコラボレーションは、そんなこだわりが存分に感じられる作品であり、金田氏たっての希望によりコラボレーションが実現したという。「歌詞は普段は声で聴いているわけですけど、文字になったときにまた違った感じ方をしてもらえると嬉しい」と話すなど、制作のポイントを自ら解説。金田氏によると、書を制作するときは言葉の“内容”と、“形”のスタイルからふくらませていくそうで、今回も感じたまま、言葉が伝わるようにシンプルに書かれている。歌詞の下に描かれている絵のようなものは、実は古文字で、「現代と古の融合」を意識したという。
展示会はオープンからにぎわいを見せるなか、会場を訪れた音楽グループ・SOLIDEMOの佐脇慧一は「僕自身、祖父の書道塾に通っていて、書道経験があるので、先生の形にとらわれない書の凄さを肌で感じました」と感激の様子で、「物凄い繊細さで迫力のある留め、跳ね、払い、曲線、かすれ、ひとつの 筆からは想像がつかない表現力の高さに感動しました。文字がまるで生きているかのようでした」と興奮。手島章斗も「相手にどう写るか、伝わる相手側のことを考えることは僕がアーティストとしても考えていることで、表現者としてすごく刺激を受けました」と、感じるものがあったようだ。
金田石城芸業60周年「金田石城芸貌展」は東京・銀座画廊美術館にて、10月6日〜11日まで行われる。
金田氏は“墨の魔術師”と呼ばれ、東洋の伝統的書法の墨芸術の書を基盤に、最もそれを現代的に表現する作家として知られている。映画『天と地と』、『蒼き狼〜地果て海尽きるまで〜』、『椿三十郎』の題字を手掛け、“書”のほかにも、画・陶芸・きもの・写真・文筆とマルチ作家としても活躍し著名人のファンも多い。会場にはEXILEの歌詞のほか、朝日新聞社の企画『日本著名人の言葉力』で著名人の座右の銘を書にした作品や、福島県いわき市出身の金田氏が東日本大震災の鎮魂のために書いた 般若心経などが展示された。
過去にも様々なアーティストとのコラボを果たしてきた金田氏。1998年に椿山荘で開催された『美空 ひばりロマン展』でも故・美空ひばりさんのヒット曲の歌詞を書にしているが、その際、「川の流れのように」の歌詞が長かったことから、ダイジェストとして作品にしたらどうかと提案したという。しかし、作詞の秋元康氏から「全部の歌詞を書かないと…」と難色を示され、その結果、大作として完成。それゆえ、“書”を通した歌詞の言葉の伝わり方について、「歌詞のように長い言葉は力むとダメなので、力まないことが大切」と強いこだわりを持っている。
今回のEXILEとのコラボレーションは、そんなこだわりが存分に感じられる作品であり、金田氏たっての希望によりコラボレーションが実現したという。「歌詞は普段は声で聴いているわけですけど、文字になったときにまた違った感じ方をしてもらえると嬉しい」と話すなど、制作のポイントを自ら解説。金田氏によると、書を制作するときは言葉の“内容”と、“形”のスタイルからふくらませていくそうで、今回も感じたまま、言葉が伝わるようにシンプルに書かれている。歌詞の下に描かれている絵のようなものは、実は古文字で、「現代と古の融合」を意識したという。
展示会はオープンからにぎわいを見せるなか、会場を訪れた音楽グループ・SOLIDEMOの佐脇慧一は「僕自身、祖父の書道塾に通っていて、書道経験があるので、先生の形にとらわれない書の凄さを肌で感じました」と感激の様子で、「物凄い繊細さで迫力のある留め、跳ね、払い、曲線、かすれ、ひとつの 筆からは想像がつかない表現力の高さに感動しました。文字がまるで生きているかのようでした」と興奮。手島章斗も「相手にどう写るか、伝わる相手側のことを考えることは僕がアーティストとしても考えていることで、表現者としてすごく刺激を受けました」と、感じるものがあったようだ。
金田石城芸業60周年「金田石城芸貌展」は東京・銀座画廊美術館にて、10月6日〜11日まで行われる。
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2015/10/07