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ブレイク寸前の佐藤栞里、老若男女から愛される“純粋さ”

 『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(日本テレビ系)の人気コーナー「朝までハシゴの旅」で一躍知名度を上げたモデルの佐藤栞里(さとうしおり)。最近では、『ニノさん』や『ダウンタウンDX』(共に日本テレビ系)などでも、“涙もろい”キャラクターや人柄の良さを発揮し、バラエティ番組に多数出演。ハーフモデルたちがバラエティ番組を席巻するなか、異質な存在を放つ佐藤は、まさにブレイク寸前といった感がある。なぜ彼女は、老若男女を問わず人気を得ているのだろうか。

「朝までハシゴの旅」で一躍知名度を上げたモデルの佐藤栞里

「朝までハシゴの旅」で一躍知名度を上げたモデルの佐藤栞里

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◆現役モデルながら、素朴で素直な性格から老若男女を問わず好感度が高い

 佐藤は女性ファッション誌『PINKY』(集英社/現在は休刊)でモデルデビューし、『non-no』(同)の専属モデルを経て各女性誌で活躍。その後、前述のテレビ番組企画「朝までハシゴの旅」で一躍知名度を上げることになる。企画内容は、「仕事の終了後、指定された駅に行って、翌朝の始発まで一般人と飲み明かす」というもので、一般の酔っ払いを相手にしながらも何かしらの面白さを引き出さなければならず、それなりにハードルは高い。

 しかし佐藤は、泥酔している高齢のおじいさん相手など、誰にでも分け隔てなく話しかけ、平気で一緒に飲み明かしてしまう。大口を開けておいしそうにつまみを頬張り、多少の下ネタにも大笑いするその姿には、モデルにありがちな気取った雰囲気が全く感じられない。また、佐藤の“おかっぱ頭”を見て、一般女性から「ワカメちゃん!」と“イジられ”ても大喜びし、ある種彼女のトレードマークにもなった(現在はおかっぱではない)。ネットでも、「一緒に飲みたい」「ワカメちゃん、かわいい!」等々のコメントも多く、親からたっぷりと愛情を注がれて育ったような、素朴で素直な性格も“オジサン受け”しており、老若男女を問わず彼女の好感度は高いようだ。

◆超美人ではない点も彼女の強み

 そんな愛嬌や明るさだけが佐藤の“ウリ”かといえば、そうではない。『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、1年前の「朝までハシゴの旅」企画で出会った、その日から付き合い始めたというカップルの結婚・出産を聞くと、感動して号泣するという涙もろい一面も見せる。実際、『ニノさん』(日本テレビ系)の「芸能界泣いてたまるかグランプリ」でも、スピードワゴンの小沢一敬、クリス松村、柴田理恵とともに出演。見事にあっさりと泣いて見せて、“泣き虫キャラ”も定着。確かに佐藤は表情もコロコロ変わるし、いわゆる“ワイプ映え”するタイプともいえそうだ。容姿もモデル系の超美人というわけではなく、どちらかといえば愛嬌のある顔で、身近にいる友だちのような存在。バラエティでも“普通に”反応の良さを見せ、『ダウンタウンDX』では、何にでも“さん”付けをする丁寧すぎる一面も紹介されたが、モデルには珍しい“天然系”や“不思議ちゃん系”かというとそうでもない。

 要するにすべてが“ちょうどよく”“鼻につかない”のだ。ここまで批判する要素がないモデルやタレントもなかなかいないのではないだろうか。そしてその点が、佐藤の最大の魅力でもあり、才能だといえるのかもしれない。視聴者側からしてみても、どこにも引っかかる“毒”や“キズ”がなく、安心して眺めていることができる稀有な存在で、各バラエティでも重宝がられているのも、そのあたりに理由がありそうだ。

 現在、バラエティに進出するモデルもかなり増えたが、奇抜な発言や突出したルックスを“ウリ”にするハーフモデルたちなどに、その多くを占められているのも事実。そうした状況のなか、等身大の“素”を前面に出して“勝負”することで、さらに需要も高まっていくはずだ。

(文:五目舎)

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