アイドルグループ・乃木坂46の齋藤飛鳥（16）、北野日奈子（19）、斉藤優里（21）の3人が、米ニューヨークに本社を構える世界的ファッションブランド・ANNA SUI（アナ スイ）2015年秋冬のアジア圏ビジュアルモデルに抜てきされたことが20日、わかった。海外のスーパーモデルが務めてきたシーズンビジュアルモデルに日本人が起用されたのは、女優の杏（2006年）以来、9年ぶり2組目。NYのコレクションに出演していないモデルが抜てきされるのは今回が初の快挙となる。

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　これまで、アギネス・ディーン、ジェシカ・スタム、ヘザー・マークス、アビー・リー・カーショウら名だたるスーパーモデルが務めてきたシーズンビジュアルに、日本のアイドルが抜てきされた。乃木坂46に白羽の矢を立てた理由について「女性ファンに広く支持される乃木坂46は、永遠の“ガール”なのではないか。ANNA SUIのドレスは無垢なガールに似合う服。大人の女性でも無垢でないと着こなせません」とし、ファッションデザイナーのアナ・スイ氏自ら、ブランドイメージに合ったメンバーを選考した。

　今回起用された3人は「無垢なガール感があり、ひとりの中にさまざまなギャップ感があるように見えた」として選出。「選抜メンバーであるかないかは一切考慮しなかった」というとおり、3人は選抜常連メンバーというわけではなく、2期生の北野にいたっては8thシングルで1度選ばれたのみということからも、ANNA SUIの本気がうかがえる。

　女性ファッション誌『CUTiE』（宝島社）初の専属モデルでもある齋藤は、ダイエットや肌のための食事にも気を使ったほか、「海外モデルのポージングの研究をし直しました」とプロ意識十分。北野は自身が選ばれたことに「信じられませんでした。どうして私なのかな？」と不思議がりながらも「ダイエットと姿勢を直すのを頑張りました」といい、「アイドルという職業をしていてANNA SUIの宣伝ポスターになれるとは思ってなかった」と驚いた斉藤は「人生初の断食もしました。本当につらかったのですが、それ以上にお仕事をするのが楽しみで頑張れました」とそれぞれ自分を磨いて撮影に臨んだ。

　5月にニューヨークで行われた撮影にはアナ・スイ氏も現場に駆けつけたほか、カメラマン、ヘアメイクらも超一流のスタッフがズラリ。最初は試行錯誤だったものの、「英語が話せない私たちに皆さんがジェスチャーを使って説明してくださったので、すごくやりやすかった」（齋藤）といい、撮影後には和気あいあいと記念撮影するほど打ち解けたという。

　アナ・スイ氏は「乃木坂46の女の子たちとセントラルパークのかわいらしいスウェーデン風のコテージで会えてとてもうれしかった。彼女たちは『アナ スイFALL15』の服を着て、まるでストーリーブックから出てきたキャラクターのようにとてもかわいらしかったわ！」とべた褒めしていた。

　3人が起用された秋冬シーズンのビジュアルは、今月22日から全アジア圏でメインビジュアルとして使用される。

▼齋藤飛鳥（さいとう・あすか）…1998年8月10日生まれ、東京都出身。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。今年1月に女性ファッション誌『CUTiE』の表紙を単独で飾り、翌2月から同誌初の専属モデルとして活動中。

▼北野日奈子（きたの・ひなこ）…1996年7月17日生まれ、千葉県出身。2013年に乃木坂46の2期生オーディションに合格し、研究生として活動開始。昨年4月発売の8thシングル「気づいたら片想い」から正規メンバーとして活動中。

▼斉藤優里（さいとう・ゆうり）…1993年7月20日生まれ、東京都出身。2011年8月に乃木坂46の1期生オーディションに合格。グループとしての活動のほか、舞台出演やラジオ番組のMCを務めるなど幅広く活動する。