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黒沢清監督、カンヌ映画祭で3度目の受賞 「ある視点」部門監督賞

 フランスのカンヌで開催中の『第68回カンヌ国際映画祭』で現地時間23日(日本時間24日未明)、「ある視点」部門の受賞結果が発表され、『岸辺の旅』を出品した黒沢清監督が監督賞を受賞した。黒沢監督は、2001年に『回路』で国際批評家連盟賞、2008年に『トウキョウソナタ』で「ある視点」部門・審査員賞を受賞している。

『第68回カンヌ映画祭』「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督(C)Kazuko Wakayama

『第68回カンヌ映画祭』「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督(C)Kazuko Wakayama

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 同映画は、湯本香樹実(ゆもと・かずみ)氏が2010年に発表した同名小説を原作に、愛する人との永遠の別れと、生者と死者のつながりを描く、究極のラブストーリー。深津絵里浅野忠信がW主演で初の夫婦役を演じた。

 「ある視点」は、コンペティション部門に次ぐ、同映画祭の主要部門。今年は21ヶ国から19本の映画作品で競い合った。授賞式では、審査員から「まさに岸辺(彼岸)に連れて行ってくれる、素晴らしい旅に連れて行ってくれる、最高の作品でした。そして、素晴らしい演出をされた黒沢清監督に、監督賞をお贈りします」との言葉を受け、拍手喝采の中、壇上へ向かった黒沢監督。

 授賞式後、「まさにサプライズで、とても緊張しています。ささやかな作品が、こうしてカンヌの場で、ひとつの輝きとして発見していただけたのだと思います。とても光栄です」と喜び、「監督賞は、作品全体の賞であると思っています。すべての俳優、すべてのスタッフにいただいた賞ということで、とても誇りに思います」と感謝。特に、カンヌでの公式上映に同席し、先に帰国した主演の二人に「ありがとうを伝えたい」といい、「一緒にカンヌに来られただけでも楽しい思い出になりましたが、このような賞をいただいて、さらに良い思い出になりました。お二人がいたから初めて『人生』を描くことができました」と話していた。

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  • 『第68回カンヌ映画祭』「ある視点」部門で監督賞を受賞した黒沢清監督(C)Kazuko Wakayama
  • 「ある視点」部門・監督賞の証し(C)Kazuko Wakayama
  • 「日本に帰ってから、深津絵里さん、浅野忠信さんと『カンヌ楽しかったね』と盛り上がりたい」と黒沢清監督(C)Kazuko Wakayama
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