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【テレ東】『不便な便利屋』キャスト&鈴井監督インタビュー

 テレビ東京系の深夜ドラマ枠「ドラマ24」。深夜帯でありながら、深夜帯だからこそ(?)のさまざまな才能あふれる俳優やクリエイターが集い、挑戦的な作風のドラマを次々送り出しているドラマ枠。今期は『不便な便利屋』(毎週金曜 深0:12※テレビ大阪は毎週月曜 後11:58)が放送中だ。

テレビ東京系ドラマ『不便な便利屋』(左から)鈴木浩介、岡田将生、遠藤憲一、鈴井貴之監督 (C)ORICON NewS inc.

テレビ東京系ドラマ『不便な便利屋』(左から)鈴木浩介、岡田将生、遠藤憲一、鈴井貴之監督 (C)ORICON NewS inc.

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 『水曜どうでしょう』(HTB)などの鈴井貴之氏による脚本・監督ドラマで、全編北海道ロケを敢行。極寒の田舎町を舞台にズレた男3人が予測不可能なストーリーを展開する。出演オファーを受けて「出たい」と即答した主演の岡田将生をはじめ、キャスト、スタッフが一丸となって、冬の北海道で全編ロケ撮影を乗り切った。このほど、鈴井監督、主演の岡田、共演の鈴木浩介遠藤憲一の4人に話を聞いた。

――岡田さんは「ドラマ24」の作品に初登場。

【岡田】『勇者ヨシヒコ』シリーズなど、毎週放送を楽しみにしていて、このドラマ枠のファンだったので、出演できたのは個人的にとてもうれしかったです。

――遠藤さんは2009年4月期にこの枠で放送された『湯けむりスナイパー』という作品で、地上波連続ドラマ初主演され、ブレークしたということで…。

【遠藤】ブレークなんてしていないですよ(笑)。『湯けむりスナイパー』と今回の作品で共通しているな、と思ったのは、時間がかけられないというハードルの中でいかに集中していいものを作るかというところ。「ドラマ24」の作品のいいところは、自由さじゃないかな。いろんなやり方でドラマ作りにチャレンジしている感じがする。だから面白そうだし、俳優たちも関わってみたいと思うし、視聴者にも業界内にもコアなファンがいると思う。

――鈴木さんの出演の決め手は?

【鈴木】岡田くんと遠藤さんと共演できると聞いて、絶対面白そうだと思ったのでぜひ出演したいな、と。遠藤さんとは半年くらい現場でご一緒することが続いていましたし、岡田くんとも一度スペシャルドラマで共演していますけど、一緒に芝居をしたという感じでもなかったので、今回は3人でがっつり芝居ができると聞いて、ぜひやりたいと思いました。

【岡田】僕と遠藤さんはNHKの大河ドラマ(2012年の『平清盛』)で共演して以来です。

【遠藤】殿と呼んでいました(岡田が源頼朝役、遠藤が北条時政役)。

――この3人をメインキャストに起用した鈴井監督の手応えは?

【鈴井監督】役者の芝居が面白い、それが一番伝えたいことです。今回、フィックスした画面の中で長回しをして、どれだけ芝居をちゃんと伝えることができるかどうかを大切にしました。また、クランクインまでに脚本も絵コンテも全話分書き上げ、事前の準備をしっかりしてやった上で撮影に入るというシステム的なこともしましたね。連ドラの現場って、直前まで台本が出来上がっていないことがほとんどで、そういう状況でお芝居をする役者もたいへんなんです。タレント事務所の会長でもありますから、そういう制作現場を率先して改善していこうと思いました。健全な現場をつくれば、みんなハッピーで、力を発揮できると思ったんです。

【鈴木】1話から12話まで、連ドラでインの日に脚本がすべて用意されているというのは初めてでした。

【岡田】僕も初めてでした。

【遠藤】北海道でオールロケ撮影だったというのもあるけど、撮影前にキャスト同士でけいこをしたのも連ドラでは珍しかった。鈴井監督は段取りを決めたら、すぐ本番。サクサク進んでいっちゃうんで、こっちも一発勝負的なところがあった。

【鈴井監督】そこは、バラエティーで培ってきたものが生きてますね(笑)。役者も僕が思ってもみないことを現場に持ってきてくれたりするので、臨機応変に対応する瞬発力も大事だと思うし、僕も出たとこ勝負という緊張感がありました。役者たちの芝居をもっと面白くするために何をプラスαしたらいいのか考えていました。

【岡田】3人のやりとりが面白いですし、北海道の景色も楽しんでほしいです。美しい自然の中で、3人の大人がグチャグチャやっているのも笑えます。最後まで楽しんでいただけたらと思います。

【鈴木】僕は1話を何度も見返しても飽きないくらい、『不便な便利屋』にハマりましたので、みなさんもハマると思います(笑)。

【遠藤】これまであまりなかったテイストのドラマになっていると思う。最後のひと手は視聴者なので、どうか、化けますように(笑)。

 同ドラマは、真っ白な雪に閉ざされた北海道の名もなき町の便利屋が舞台。ここには、おせっかいを絵に描いたようなオーナーの松井(鈴木)と、離婚歴3回の梅本(遠藤)、そして吹雪の日に迷い込んだ若き脚本家の竹山純(岡田)がいる。竹山は富良野へ行こうとしていた。だが、吹雪の夜にバスが立ち往生し、空腹を満たすために立ち寄った居酒屋で大いなる勘違いに巻きこまれ、酔って財布も携帯も失い、仕方なくこの町に滞在することになる。

 24日深夜放送の第3話では、泥酔した竹山が居酒屋の店主・桃野太郎(田中要次)の家で目を覚ますが、なぜか全裸だった。部屋を見渡すと筋肉男のカレンダーにぬいぐるみ、さらにポケットからラブレターを発見する。怪しさを感じつつこの日も居酒屋へ行くと、松井と桃野が手を取り合っていた。疑惑の目を向ける中、翌朝も桃野の家で目を覚ましポケットにはまたもラブレターが。竹山は、自分を狙う桃野の仕業ではと思い始める。

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