2013年に還暦と芸能生活40周年を迎え、“合わせて100年記念イヤー”からより精力的に芸能活動に向き合っている関根勤。今年は、ついに念願だった初映画監督作『騒音』も公開される。還暦を過ぎてもなお、若手芸人と同じ雛壇に並び、一緒に交じって笑いをとる。その姿勢は多くの後輩から尊敬され「こんな芸人になりたい」という理想像になり、関根が持つ安定感と安心感は関係者からは絶大な信頼を得ている。
もはや大物の風格で権威を振りかざしてもいいようなキャリアなのにも関わらず、多くの若手芸人と一緒になってバカ笑いをしながら、大物芸能人から幼なじみの祖母、さらにはナイチンゲールなど、驚くようなマニアックなモノマネをし、奇想天外な発言で笑わせる。そのベースになっているのは、「人生はおもしろい」と思い、「仲間を愛する」という心。
理想のパパともいわれる彼は、いまや好感度タレントとして活躍している娘の関根麻里を育てるにあたり、「人生はおもしろい」ということを教えるために、幼少の頃はただただ笑わせることに徹したという。さらに愛妻家として知られる一面もあり、奥さんに対し今でも恋愛をしていると言い張るほど。その奥さんからは、一緒にお風呂に入ろうとすると「ゆっくり入りたい」という理由で断れながらも、愛犬をダシにお風呂に覗きに行くなどのエピソードもほほえましい。
その愛情は家族だけでなく一緒に戦う芸人たちにも向けられる。戦友と言ってもいいほど一緒の時間を過ごしてきた小堺一機や、後輩のずん、キャイーンなどの可愛がり方は半端なく、数々のバラエティ番組で彼らの名前を出し、おもしろいエピソードを話してくれるのだ。彼らに心を許すあまり、キャイーンの天野がゲームセンターで関根勤が両替をしている間にそのゲームをしてしまい、思い切り怒ったというエピソードは、もはや中学生レベルのケンカ話。一緒になって思い切り遊べる先輩だからこそ、こんなにも愛され続けるのだろう。
お笑い芸人には、鋭利な言葉やネタを発し、批判されながらもしっかりと個性を打ち出し、レベルアップしていくタイプや、周りをやわらかく優しい雰囲気で包み込み、誰も傷つけずに支持者を増やしていくタイプなどにわかれる。その後者の代表格が関根勤だろう。
「人生はおもしろい」。遅咲きだった彼は、もちろん、そう思えない日もあったことだろう。でも、それでも挫けず、諦めることなく、人を恨むことなく愛し続け、人生を楽しもうとした結果が、愛される今につながっている。その笑顔は、様々な経験があったからこそ、できる表情なのかもしれない。
(文:吉田可奈)
もはや大物の風格で権威を振りかざしてもいいようなキャリアなのにも関わらず、多くの若手芸人と一緒になってバカ笑いをしながら、大物芸能人から幼なじみの祖母、さらにはナイチンゲールなど、驚くようなマニアックなモノマネをし、奇想天外な発言で笑わせる。そのベースになっているのは、「人生はおもしろい」と思い、「仲間を愛する」という心。
理想のパパともいわれる彼は、いまや好感度タレントとして活躍している娘の関根麻里を育てるにあたり、「人生はおもしろい」ということを教えるために、幼少の頃はただただ笑わせることに徹したという。さらに愛妻家として知られる一面もあり、奥さんに対し今でも恋愛をしていると言い張るほど。その奥さんからは、一緒にお風呂に入ろうとすると「ゆっくり入りたい」という理由で断れながらも、愛犬をダシにお風呂に覗きに行くなどのエピソードもほほえましい。
その愛情は家族だけでなく一緒に戦う芸人たちにも向けられる。戦友と言ってもいいほど一緒の時間を過ごしてきた小堺一機や、後輩のずん、キャイーンなどの可愛がり方は半端なく、数々のバラエティ番組で彼らの名前を出し、おもしろいエピソードを話してくれるのだ。彼らに心を許すあまり、キャイーンの天野がゲームセンターで関根勤が両替をしている間にそのゲームをしてしまい、思い切り怒ったというエピソードは、もはや中学生レベルのケンカ話。一緒になって思い切り遊べる先輩だからこそ、こんなにも愛され続けるのだろう。
お笑い芸人には、鋭利な言葉やネタを発し、批判されながらもしっかりと個性を打ち出し、レベルアップしていくタイプや、周りをやわらかく優しい雰囲気で包み込み、誰も傷つけずに支持者を増やしていくタイプなどにわかれる。その後者の代表格が関根勤だろう。
「人生はおもしろい」。遅咲きだった彼は、もちろん、そう思えない日もあったことだろう。でも、それでも挫けず、諦めることなく、人を恨むことなく愛し続け、人生を楽しもうとした結果が、愛される今につながっている。その笑顔は、様々な経験があったからこそ、できる表情なのかもしれない。
(文:吉田可奈)
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2015/04/12