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『HOWマッチ』25年ぶり一夜限りの復活 小倉智昭が司会とナレーターを兼任

 「せーの、HOWマッチ!」の掛け声で一世を風靡(ふうび)したMBS・TBS系クイズ番組『世界まるごとHOWマッチ』が、25年ぶりに一夜限りで復活することがわかった。復活版は『日本まるごとHOWマッチ』と題して、“世界を狙う日本”をテーマに、さまざまな商品やサービスの“値段”をクイズにしていく。元祖『HOWマッチ』でナレーションを担当し、独特の甲高い声が話題となった小倉智昭が、今回は司会とナレーション兼任で小倉節を全開させた。このほど行われた収録で、小倉は「この番組がなかったら、今の自分はいない」と感慨ひとしお。収録後は、「番組が始まって7年でギャラが6倍になった」と思い出に花を咲かせた。

小倉節で復活『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(左から)司会の小倉智昭、アシスタントの八木亜希子(C)MBS

小倉節で復活『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(左から)司会の小倉智昭、アシスタントの八木亜希子(C)MBS

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 元祖『HOWマッチ』は1983年4月から1990年4月まで放送され、最高視聴率33.8%を記録した伝説のクイズ番組(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区)。司会は大橋巨泉、解答者としてビートたけしが出演し、巨泉とたけしの毒舌合戦も見ものの一つだった。

 東京12チャンネル(現・テレビ東京)のアナウンサーを経てフリーとなった小倉は、『HOWマッチ』での軽妙洒脱(しゃだつ)なナレーションで注目を集め、当時、“七色の声をもつナレーター”ともてはやされた。「たまに司会の仕事が入っても、ナレーターのギャラより安かった(笑)。それくらい声だけひとり歩きしていた」と振り返る。

 巨泉は小倉にとって師匠のような存在でもあり、「当時はナレーションのみでしたので、司会に対して憧れがありました。今回、司会とナレーションの両方という話を聞いた時は、冗談かと思いました。巨泉さんのポジションを1回でもやらせてもらえて、うれしかった」と感慨深く語った。

 ただし、収録後は「25年前の声のトーンとピッチでナレーションもやったつもりだったけど、全然ダメ。声のトーンが低いし、ピッチも遅い」と自らダメ出しし、司会についても「頭の片隅に巨泉さんのイメージがあって、それが邪魔してくる。自分なりに精一杯やりましたけど、解答者とのトークがどうやったら面白くなるか、考えているうちに終ってしまった」と反省。それでも、再びレギュラー化されたらという“もしも”の話に「レギュラー化が決まったら、『やはり司会は俺だな』と巨泉さんが出てきそうだけど、司会の席は僕が死守します」と意欲を見せていた。

 今回は、アシスタントとして元フジテレビアナウンサーの八木亜希子が出演。意外にも番組で正式に組むのは初めてで「小倉さんのナレーションが耳に残っていたので、本人が隣に座っていたのが不思議な感じ」と小倉のことをまじまじと見つめていた。

 『日本まるごとHOWマッチ』は今月22日、午後10時よりMBS・TBS系で放送。世界に誇る観光都市「京都」、北陸新幹線開通で注目の「金沢」、元プロテニスプレーヤーの「松岡修造」などを取材し、そこから“日本の魅力・底力”を象徴するモノからお金にまつわるクイズを出題。「ホールインワン賞」「ニアピン賞」は出るのか? 解答者として、劇団ひとり、医師の天野篤氏、室井佑月ウエンツ瑛士久本雅美船越英一郎が出演する。

関連写真

  • 小倉節で復活『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(左から)司会の小倉智昭、アシスタントの八木亜希子(C)MBS
  • 番組ルールはそのままに、25年ぶりに復活。紙製のフリップで解答する姿がなつかしい(C)MBS
  • 1983年〜1990年に放送された『世界まるごとHOWマッチ』の番組ロゴ(C)MBS
  • 『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(C)MBS
  • 『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(C)MBS
  • 『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(C)MBS
  • 『日本まるごとHOWマッチ』MBS・TBS系で3月22日放送(C)MBS

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